危険物取扱者 乙種4類(乙4)の合格率と挫折率

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 令和4年度(2022年度)危険物取扱者 乙種4類(乙4)の合格率と挫折率のデータ。その他、受験者数も併せて挙げる。乙4の合格率は年々下がって30%を切ったが、直近では38~39%で推移し、合格率は改善傾向にある。とはいえ、かつてのようにカンタンには取れない資格に変貌しているので、計画的に取り組む必要がある。受験者数は減少しているが、減り方は緩やか。おまけに、お布施額と、乙4関連リンクも。

令和4年度(2022年度)乙種4類(乙4)の合格率

 危険物取扱者の乙種4類(乙4)の直近の令和4年度の合格率は「32%」です。

 ちなみに、前年度は「36.1%」でした。

 過去平均は、「33.7%」となっています。

 乙4の合格率は、例年「30%」台が続いていましたが、試験が難化したため、30%を切るようになりました。

 しかし、近年では、38~39%台で推移し、「落ち着いた」と言えるでしょう。

 ただ、令和4年度の数字を見ると、また、難しくなってきている感があります。

 油断せずキッチリ準備して、本試験に臨んでください。

 難化しないうちに、取るのが賢明かと思います。

 さて、乙4には、膨大な過去の合格者がいます。過去は「カンタン」に取れたかもしれませんが、昨今は、全く異なります。物化の難化は、目も当てられません。

 昔の試験とは違うことを明白に意識して、試験勉強に臨んでください。

 なお、乙4の受験者数は年々、減少しています。ガソリンスタンドが減っているのがその背景にあるかと思われます。それでも、法的需要はかなりあるので、減少率は緩やかです。

 参考:乙4独学資格ガイド

 ところで、危険物の全種全類の合格率については、「PDF:危険物取扱者 全種全類 合格率一覧」をば参考ください。

乙4の挫折率

 挫折率とは、「試験を申し込みはしたが、本試験は受けなかった、試験放棄をした人の割合」です。

 乙4の挫折率は、例年「11%」と高く、申し込んだ人の10人に1人は、試験放棄をしていることがわかります。

 ちなみに、甲種の挫折率は、TOPの「14%強」となっており、乙4は、危険物取扱者試験で2番目に挫折率の高い試験となっています。

 乙4の挫折率が高い理由は、「乙種4類の独学」でも述べていますが、やはり、「難化傾向」のため、勉強量が増えたことでしょう。特に、物化は、次元が違う難易度になっています。

 また、かつての乙4では、「常識的に考えたら取れる問題」が数多く見られましたが、最近では「まれ」となっていて、受験生は容易に点が取れなくなってしまいました。

 それに、かつてのような過去問の使い回しが減り、新手の問題が次々と出題されるため、これまた、点が取り難くなっています。

 合格点の6割を確保するには、それ相応の学習量が必要となっているため、「勉強がぜんぜん間に合わなくなって放棄」という次第かと思われます。

 無謀な申し込みはやめて、計画的に取り組んでみてください。

 次は、試験放棄者のお布施額です。

おまけ:お布施額

 お布施とは、「試験を放棄した人数に、受験料をかけた数字」です。

 乙4は、おおむね毎年32,000人が試験を放棄しています。

 乙4の受験料は「4,500円」ですので、1年につき「1億4,400万円」が、お布施されていることになります。

 お布施はほどほどに。

乙4の勉強方法など-リンク

 乙4の勉強方法や、独学での進め方は「乙種4類の独学」をばご参考ください。

独学向け教材-リンク

 「教材レビュー」にて詳細に述べていますが、読むのがメンドウな人は…、

 テキストは、文系向けの「チャレンジライセンス 新訂版」を…、

 問題集は、難化対策用の「乙種4類 危険物取扱者試験」を利用します。

 当該2冊で必要十分です。

危険物取扱者のこまごましたもの

 危険物取扱者に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。

 興味のある方は、「危険物取扱者:ブログ記事」をばご参考ください。

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