第34問は、第2類危険物(可燃性固体)のうち、おなじみのアルミニウム粉を問う問題です。「何が発生するか?」は、本当に、ド定番・ド頻出の問題です。必ず押えておきましょう。間違えたらしっかり復習です。
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本問のレベルは「やさしい」です。
テキストと過去問を繰り返した人なら、まず解けます。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢1の「酸と反応して、酸素が発生」云々ですが、誤りです。
アルミニウム粉は、酸と反応すると、「水素」を生成します。
従って、本選択肢は「×」で、本問の正解となります。
当該「水素?酸素?」は、他の類の試験でも、本当によく出る論点です。知識問題にもなるし、ひっかけ問題にもなるからです。100%ド暗記してください。
また、ケアレスミスにも注意してください。
わたしも、ついウッカリ間違えたことがあります。「水素」と「酸素」は1文字違いなので、見落としやすいです。
とりわけ、緊張する本試験なら、さらに間違うことでしょう。間違えた人は、本当に注意してください。他の類の試験でも、嫌になるほど出ます。
ところで、アルムニウム粉は、本問の「酸」以外にも、「水」と反応して「水素」を放出します。また、「アルカリ」にも反応して「水素」が出ます。水素出まくり野郎です。
まとめます。
アルミニウム粉は、「水・酸・アルカリ」に反応して「水素」です。
選択肢2の「柔らかい金属で、銀白色の光沢」ですが、その通りです。
従って、本選択肢は「○」となります。
選択肢3の「湿気により、自然発火」云々ですが、その通りです。
従って、本選択肢は「○」となります。
選択肢4の「酸化剤と混合したものは、加熱・衝撃・摩擦により発火しやすい」云々ですが、その通りです。
従って、本選択肢は「○」となります。
そもそも、当該アルミニウム粉のみならず、有機物は、酸化剤と混ざると危険になります。
本選択肢の内容は、酸化性の第1類や第6類でもド頻出なので、憶えておきましょう。
選択肢5の「ハロゲンと接触すると、反応して高温となり、発火しやすい」うんぬんですが、その通りです。
従って、本選択肢は「○」となります。
同じ「金属粉」である亜鉛粉も、ハロゲン元素と接触すると、発火の危険があります。併せて、憶えておきましょう。
なお、鉄粉やマグネシウムには、「ハロゲン元素」云々の性質はないようです。(テキスト未記載)
本問は、「誤っているものはどれか?」の問題です。
「×」なのは、選択肢の1です。
正解:1
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
インデックス・・・「ふつう」。
26問:類ごとの性状・・・「ふつう」。
27問:水消火・・・「やさしい」。
28問:性状・・・「やさしい」。基本。
29問:金属粉・・・「やさしい」。
30問:硫化リンの貯蔵、取扱い・・・「ふつう」。
31問:硫黄・・・「やさしい」。
32問:五硫化リン・・・「やさしい」。解けなくはない。
33問:燃焼時有害・・・「やさしい」。取れる問題。
34問:アルミニウム粉・・・「やさしい」。取れる問題。
35問:赤リン・・・「ふつう」。
旧24問(H29):性状類別・・・基本問題。「やさしい」。
「教材レビュー」にて詳細に述べていますが、読むのがメンドウな人は…、
テキストは、文系でも大丈夫な「 チャレンジライセンス 乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者テキスト 新訂版 」を…、
過去問は「 乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者試験 令和7年版 」を…、
…利用します。
危険物取扱者試験は、難化傾向にあるので、「テキスト+過去問」の2冊体制で臨むのが最も無難です。
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危険物取扱者に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。
興味のある方は、「危険物取扱者:ブログ記事」をばご参考ください。
試験科目個々の勉強方法は、「乙2の独学」をお読みください。
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