乙3公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第30問は、第3類の危険物でおなじみのリン化カルシウムの性状を問う問題です。難しい設問もありますが、それ以外はどれも基礎・基本ばかりですので、必ずできるようになっておきます。

30問‐貯蔵方法

 

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難易度コメント+こたえ

 本問のレベルは「やさしい」です。

 テキストと過去問を繰り返していれば、取れるはずです。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

設問A

 設問Aの「ジエチル亜鉛............水で希釈して貯蔵する。」ですが、全くの誤りです。

 ジエチル亜鉛は、水や空気と接触すると、可燃性ガスの「エタン」を発生させます。

 そのため、ジエチル亜鉛は、不活性ガスの中で貯蔵します。

 こうした次第で、Aは、「誤」となります。

設問B

 設問Bの「黄リン.....................容器内に乾燥剤を入れて貯蔵する。」ですが、こういった貯蔵をしません。

 黄リンは、保護液(水)に漬けて、水中で保存します。

 こうした次第で、Bは、「誤」となります。

 当該「黄リン‐水中保存」は、定番論点なので、完璧に暗記しておきましょう。

設問C

 設問Cの「ナトリウム...............灯油中に貯蔵する。」ですが、正しい記述です。

 ナトリウムは、問題文の言うように、「灯油」の中に貯蔵します。

 従って、設問Cは「正」となります。

 なお、ご存じでしょうが、ナトリウムは、水と反応して水素を発生させます。よって、水中保存は、全く不適当です。

 ところで、同じ「灯油保存」をするのは、お友達の「カリウム」です。併せて憶えておきましょう。

設問D

 設問Dの「炭化カルシウム.........水中に貯蔵する。」ですが、全くの誤りです。

 炭化カルシウムは、水と接触すると、可燃性のある「アセチレンガス」が生じます。典型的な禁水性物質です。

 んなもんで、炭化カルシウムは、不活性ガスを封入して、その中で保管することになります。

 こうした次第で、Dは、「誤」となります。

設問E

 設問Eの「水素化ナトリウム......窒素ガスを封入し貯蔵する。」ですが、正しい記述です。

 水素化ナトリウムは、水や空気と接触すると、激しく反応して、水素と熱を発生します。

 そのため、空気と接触しないよう、窒素ガスを封入して、密栓して、冷暗所に貯蔵することになります。

 従って、設問Eは「正」となります。

まとめ

 本問は、「正しいものの組み合わせはどれか?」の問題です。

 正しいのは、設問Cと設問Eです。

 よって、選択肢5の「CとE」が正解となります。

 正解:5

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過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

乙種3類

 3類例題 インデックス

 26問:燃焼性・・・基本問題。「やさしい」。

 27問:消火方法・・・「やさしい」。

 28問:保護液貯蔵・・・「やさしい」。基本問題。

 29問:ナトリウム・・・「やさしい」。

 30問:貯蔵方法・・・「やさしい」。

 31問:黄りん・・・「やさしい」。

 32問:リン化カルシウム・・・「やさしい」。解けなくはない。

 33問:黄リン等共通性状・・・「やや難」。

 34問:カリウム性状・・・「ふつう」。取れる問題。

 35問:トリクロロシラン・・・「ふつう」。取れる問題。

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 試験科目個々の勉強方法は、「乙3の独学」をお読みください。

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