はじめての乙4(危険物取扱者:乙種四類)試験‐初心者ガイダンス

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 はじめて乙4(危険物取扱者乙種四類)試験を受験する人向けの初心者用ガイダンス。独学で行けるかどうか、試験制度や試験の特徴、文系・理系の差、受け方(併願受験・他県受験)などを説述する。そのほか、試験勉強用のお役たちページのリンクも、併せて掲載。

インデックス

  1. どの種・どの類を受けるか?
  2. 独学合格可能1‐ペーパー試験
  3. 独学合格可能2‐市販教材
  4. 文系・理系について
  5. 併願受験
  6. 越境受験(他県受験)
  7. 試験勉強お役たちページ

どの種・どの類を受けるか?

 「危険物取扱者」試験ですが、最初だとよくわからないのが、試験制度です。甲乙丙に、1~6の類もあり、チンプンカンプンだと思います。

 結論から言うと、「乙4(乙種4類)を受けたらいい」です。

 乙4が一番勉強しやすいです。

 乙4が一番需要(求人)があります。

 兎にも角にも、乙4だけ考えたらいいです。危険物は、乙4の試験と言っていいです

 詳細な理由は、「受験ガイド- どの種・どの類を受けるべきか?」に挙げています。他の種・類が気になる方は、参考にしてください。

独学合格可能1‐ペーパー試験

 乙4ですが、文系・理系ともども、独学で合格できる資格です。

 まずもって、本試験では、「実技試験」や「技能試験」的なものがないです。

 本試験は完全な「ペーパー試験」です。

 んで、試験問題は、すべて「択一式(多項選択式:正解はどれか的な問題)」です。

 試験勉強は、ただただ「机上の作業」に終始します。

 こんな次第で、乙4は、テキストと過去問とを消化すれば、ふつうに受かる試験となっています。

楽勝試験ではない

 ただ、注意すべき特徴が、乙4試験にはあるのです。

 「乙4の独学」でも述べていますが、危険物取扱者試験には、「新問追加」の「はずれ年」という存在が“推測”されています。

 当該はずれ年に当たると、過去問には「ない」問題に多々遭遇するので、ギリギリ合格が関の山となります。

 乙4は、ちゃんと勉強すれば受かりますが、ずさんな勉強だと落ちるので、油断しないようにしてください。

独学合格可能2‐市販教材

 乙4ですが、市販教材が実に豊富にあります。

 30~40冊以上は出ているので、資格業界では、有数の出版数です。

 ですから、相性の良い教材を手にする確率は、実に高いです。

 相性の悪い教材は、実力アップや試験勉強のストレスに直結します。

 マイナー資格のように、教材の出版数が少ないため、自分には合わないのに、無理から使い続けなければならない、といったことがありません。

 こんな次第で、乙4は、勉強環境的に、かなり“良好”と言えます。

 さて、独学向けの教材ですが、「教材レビュー」にまとめています。

 しかし、読むのが面倒なら、「 チャレンジライセンス 乙種4類危険物取扱者テキスト 新訂版 」と「 乙種4類危険物取扱者試験 令和7年版 」で、支障ないです。

文系・理系について

 乙4は、いわゆる「理系」の資格です。

 試験科目は…、

 「法令(危険物に関する法令)

 「物化(基礎的な物理学及び基礎的な化学)

 「性消(危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法)

 …の「3つ」です。

 有利・不利から言うと、「理系」が有利です。

 というのも、試験科目の1つ「物化」が、終わっているも同然だからです。

 「物化」は、高校化学レベルです。

 よって、理系の方は、危険物についての新知識を憶えれば、十分に「合格点」を確保できてしまいます。

 しかし、文系の人にとっては、中学以来疎遠になっている、化学式やら燃焼式やらを、再び勉強しなければならず、実に骨が折れます。

 文系にとっては、乙4試験とは、「物化」の試験です。

 文系の合否を握るのは、「物化」の出来であり、「物化」さえ合格点が取れたら合格だが、「物化」がダメなら、穏当に「落ちる」ようになっています。

 文系にとっては、合否のネックとなる「物化」の存在がある分、不利と言えましょう。

 しかし、理系が多少は有利とはいえ、勉強しないで受かるほどの有利さはありません。

 しかも、誰もが新しく勉強することになる「法令」や「性消」は、「暗記と記憶」ばかりなので、文系の方が有利とも言えます。

 理系だとメチャクチャ有利というわけでもありません。

 また、文系だから、滅茶クソに厳しいというわけでもないです。

 文系・理系ともども、勉強しないと受からない点に変わりはないです。

併願受験

 乙4ですが、本試験の「受け方」に、特徴があります。

 都道府県によっては、1日に2回、午後と午前に本試験が受けられる、「併願受験」が可能なところがあります。

 「併願受験」の有無は、都道府県によって異なります。受験地の願書を熟読してください。

 当該併願受験だと、“当たり前ですが”、合格のチャンスは、ぐっと上がります。

 就職や社命の理由で、1回の試験で合格しないといけない人は、「乙4の受け方は、午前・午後の2回受験(併願受験)」を参考に、併願受験するとよいでしょう。

 ちなみに、わたしの場合ですが、午前に乙4を、午後に丙種を受けました。

 往時ですが、乙4試験がホント厳しかったので、午前・午後とも乙4を受けるべきだった、と痛感した次第です。

越境受験(他県受験)

 危険物取扱者の本試験は、どの都道府県でも受験可能です。

 居住地の県でも、隣の県でも、もっと遠い県でも、受験できます。

 乙4が絶対に必要という人は、「越境受験(他県受験)」も、考えてください。

 基本的に、「東京都」は、ほぼ毎月、本試験が実施されています。

 一刻も早く取らねばならない人は、「東京都」や「大阪府」、「愛知県」など、試験実施数が多くて交通の便もよいところで、受験するとよいでしょう。

試験勉強お役たちページ

 はじめての人は、上記記事で、危険物取扱者試験の大枠は、把握できるように思います。

 受験してみようかなと思った人は、続いて、「乙4の独学」を、一読願います。

 先のページでも述べていますが、念のため、試験勉強に役立つページを、以下に…、

 …紹介しておきます。

 そして、乙4に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。

 興味のある方は、「危険物取扱者 乙種4類:ブログ記事」をばご参考ください。

 合格体験記は、「乙種4類の合格体験記」です。

 また、乙4の求人数など、資格情報をまとめた「乙4:独学資格ガイド」も、併せて、お目汚しください。

 ビルメン資格に興味があるなら、「設備系資格優先順位」や「全くゼロからのビルメン資格」が役に立つかと思います。

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