乙5公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 危険物取扱者 乙種5類(乙5)の公式過去問の、第30問目の解説。本問は、過酢酸の貯蔵、取扱いを問う問題です。過酢酸については、特にこれといった固有事項がないので、5類一般の性質から考えれば解けます。

30問‐過酢酸

 

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難易度コメント+こたえ

 本問のレベルは「ふつう」です。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

解説

 問題文には、「過酢酸の貯蔵、取扱いの方法として、次のうち適切でないものはどれか。」とあります。

 先述したように、「過酢酸」は、たとえば、「過酸化ベンゾイル・・・市販品は水で湿らせて純度が下げられている」とか、「メチルエチルケトンパーオキサイド・・・通気性のあるフタ」といった、固有事項がありません。

 よって、5類の一般的な性質から、選択肢を検討することになります。

選択肢1

 選択肢1の「熱源や火源と接触させないように取り扱う」ですが、正しい記述です。

 当然の内容です。

 5類に限らず、危険物は、熱源や火源と接触させてはいけません。

 よって、選択肢は、「適切」となります。

選択肢2

 選択肢2の「容器は、密封して換気良好な冷暗所に貯蔵する」ですが、正しい記述です。

 先に見た「メチルエチルケトンパーオキサイド」は、例外的に「通気性のあるフタ」を使用しますが、基本的に、5類危険物は、密封して、冷暗所に貯蔵します。

 よって、選択肢は、「適切」となります。

選択肢3

 選択肢3の「衝撃や摩擦を受けないように取り扱う」ですが、正しい記述です。

 5類危険物は、加熱、衝撃、摩擦で、爆発することがあります。

 よって、選択肢は、「適切」となります。

選択肢4

 選択肢4の「安定剤として、アルカリ剤を混合して貯蔵する」ですが、誤った記述です。

 アルカリ剤を安定剤とする5類危険物は、ありません。

 本問は、いうなれば、出題者のブラフ(はったり)です。

 (アルカリ剤・・・そんなんテキストにあったけ?)と、受験生を混乱させているわけです。

 テキストに載っていない=そんな性質はない、といった寸法です。

 よって、選択肢は、「不適切」となります。

選択肢5

 選択肢5の「使用した容器等は、完全に洗浄する」ですが、正しい記述です。

 5類は、酸素を含んでいるので、容器に少しでも残っていると、火災の原因になりかねません。

 選択肢の内容は、妥当といえます。

 従って、本選択肢は「適切」となります。

まとめ

 本問は、「適切でないものはどれか?」の問題です。

 正解:4

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過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

乙種5類

 5類例題 インデックス

 26問:類別の性状・・・「ふつう」。

 27問:共通消火方法・・・「やさしい」。

 28問:過酸化ベンゾイル・・・「やさしい」。基本問題。

 29問:5類の貯蔵取扱・・・「やさしい」。

 30問:過酢酸・・・「ふつう」。

 31問:5類の性状・・・「やさしい」。

 32問:有機化過酸化物・・・「やさしい」。解けなくはない。

 33問:ニトロセルロース・・・「やさしい」。取れる。

 34問:過酸化ベンゾイル・・・「ふつう」。

 35問:性状当て・・・「ふつう」。

 旧34問(R6):ジアゾジニトロフェノール

 旧26問(R3):類別の性状

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 興味のある方は、「危険物取扱者:ブログ記事」をばご参考ください。

 試験科目個々の勉強方法は、「乙5の独学」をお読みください。

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