乙1公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第28問は、「1類の消火方法」を問う問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

28問‐1類

 

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難易度コメント+こたえ

 本問のレベルは「ふつう」です。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

選択肢1

 選択肢1の「アルカリ金属の過酸化物およびこれを含有するものを除き、注水して消火する」ですが、正しい記述です。

 基本的に、第1類危険物は、「注水消火」です。

 しかし、選択肢のいうように、アルカリ金属等の無機化酸化物(過酸化カリウムや過酸化ナトリウム)は、水と反応して、酸素と熱とを生成します。

 よって、無機化酸化物に対しては、「注水消火」が不適当となり、粉末消火器(炭酸水素塩類)や乾燥砂等を用いた「窒息消火」となります。

 よって、選択肢は、「有効」となります。

選択肢2

 選択肢2の「塩素酸塩類および過塩素酸塩類を除き、注水して消火する。」ですが、誤った記述です。

 「塩素酸カリウム」や「塩素酸ナトリウム」といった「塩素酸塩類」は、「注水消火」です。

 「過塩素酸カリウム」や「過塩素酸ナトリウム」といった「過塩素酸塩類」も、「注水消火」です。

 選択肢では、これらを「除き」とあるので、ダメです。

 よって、選択肢は、「無効」となります。

選択肢3

 選択肢3の「過マンガン酸塩類を除き、泡消火剤により消火する。」ですが、誤った記述です。

 「過マンガン酸カリウム」などの「過マンガン酸塩類」も、「注水消火」です。

 よって、選択肢は、「無効」となります。

選択肢4

 選択肢4の「二酸化炭素消火剤により消火する」ですが、誤った記述です。

 第1類危険物の中には、二酸化炭素と反応するものもあるので、二酸化炭素消火剤は、適用しない、となっています。

 テキストで確認しておきましょう。

 まあ、ざっくり、「第1類は、一部を除き、水消火」くらいに憶えればいいでしょう。

 よって、選択肢は、「無効」となります。

選択肢5

 選択肢5の「ハロゲン化物消火剤により消火する」ですが、誤った記述です。

 第1類危険物の中には、ハロゲンと反応するものもあるので、ハロゲン化物消火剤は、適用しない、となっています。

 先に見たように、難しく考えず、「第1類は、一部を除き、水消火」で憶えておけばいいです。

 よって、選択肢は、「無効」となります。

答え

 「1」は「有効」です。

 「2」は「無効」です。

 「3」は「無効」です。

 「4」は「無効」です。

 「5」は「無効」です。

 本問は、「最も有効な消火方法はどれか?」の問題です。

 正解:1

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過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

乙種1類過去問

 インデックス

 26問:類別の性状・・・基本中の基本。「やさしい」。

 27問:1類の貯蔵取扱・・・「やさしい」。当然。

 28問:1類の消火方法・・・「ふつう」。

 29問:亜塩素酸ナトリウム・・・「ふつう」。基本問題。

 30問:過酸化ナトリウム・・・「ふつう」。

 31問:1類の性状・・・「やさしい」。絶対取れる。

 32問:塩素酸カリウム・・・「やさしい」。

 33問:硝酸アンモニウム・・・「やさしい」。取れる問題。

 34問:過酸化ナトリウム・・・「やさしい」。

 35問:亜塩素酸ナトリウム・・・「ふつう」。

乙1アーカイブ

 旧26問(H28):消火

 旧27問(H29):水消火

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 テキストは、文系でも大丈夫な「 チャレンジライセンス 乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者テキスト 新訂版 」を…、

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 興味のある方は、「危険物取扱者:ブログ記事」をばご参考ください。

 試験科目個々の勉強方法は、「乙1の独学」をお読みください。

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