エストラジオール安息香酸エステル‐登録販売者

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 エストラジオール安息香酸エステルは、「皮膚に用いる薬」の「頭皮・毛根用薬」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。

インデックス

  1. おさらい‐手引き抜粋
  2. 傾向と対策、優先順位
  3. 過去問○×問題
  4. 解説
  5. 試験ポイント
  6. 他のページ

おさらい‐手引き抜粋

 復習用に、手引きを抜粋すると…、

 「エストラジオール安息香酸エステル

 「脱毛は男性ホルモンの働きが過剰であることも一因とされているため、女性ホルモンによる脱毛抑制効果を期待して、」

 「女性ホルモン成分の一種であるエストラジオール安息香酸エステルが配合されている場合がある。」

 「毛髪用薬は頭皮における局所的な作用を目的とする医薬品であるが、女性ホルモン成分については、頭皮から吸収されて循環血流中に入る可能性を考慮し、」

 「妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避けるべきである。」

 …と、相なります。

傾向と対策、優先順位

 ご存じのように、「エストラジオール安息香酸エステル」は、「皮膚に用いる薬」の「頭皮・毛根用薬」に登場します。

 市販薬には、「【指定第2類医薬品】ハツモール・ヘアーグロアー.S 230mL 」などがあります。

 「頭皮・毛根用薬」は、そこそこ試験に登場します。

 当該成分は、「頭皮・毛根用薬」が出題されたときには、間違いなく出題される成分です。費用対効果が高いです。

 優先順位は「とても、高い」です。

過去問○×問題

 当該成分は…、

 ① 女性ホルモン成分が配合されている毛髪用薬を妊婦が使用することは避けるべきである。

 ② エストラジオール安息香酸エステルは、男性ホルモンの一種であり、脱毛抑制効果を期待して用いられる。

 …といった感じで出題されます。

 ①の正誤はこちらです。

 ②の正誤はこちらです。

解説

 先の○×問題の解説です。

 ①の「女性ホルモン成分が配合されている毛髪用薬を妊婦が使用することは避けるべきである。」ですが、正しい記述です。

 「エストラジオール安息香酸エステル」の禁忌の問題です。

 当該エストラジオール安息香酸エステルですが、女性ホルモンの一種です。

 手引きには…、

 「頭皮から吸収されて循環血流中に入る可能性を考慮し、妊婦又は妊娠していると 思われる女性では使用を避けるべきである

 …とあります。

 よって、「使用することは避けるべき」で、正しいです。

 なお、「婦人薬」の論点ですが、妊娠中の女性が女性ホルモン成分の摂取した場合に、胎児の先天性異常の発生が報告されています。

 併せて、押さえておくといいでしょう。

 「エストラジオール・エチニルエストラジオール」を、参考にしてください。

②は基本

 ②の「エストラジオール安息香酸エステルは、男性ホルモンの一種であり、脱毛抑制効果を期待して用いられる」ですが、一読して誤りとわかります。

 エストラジオール安息香酸エステルは、女性ホルモンの一種です。

 こういう問題、本当に出たことがあるので、注意してください。

 よって、②は、「×」となります。

 ちなみに、男性ホルモンの働きが過剰であることが脱毛の原因の1つとされています。んなもんで、女性ホルモンを摂取する、ってな塩梅です。

試験ポイント

 「頭皮・毛根用薬」は、薬局やドラッグストアの主力製品であるためか、試験にはよく出るところです。

 成分は2個、生薬は3つしかないので、実に、費用対効果の高いところです。積極的に勉強して、1点を確保してください。

生薬

 基本的に、「生薬」は後回しで構いません。

 しかしながら、当該「頭皮・毛根用薬」では、事情が異なります。

 「頭皮・毛根用薬」の問題では、生薬が直球で問われる傾向があるので、押さえておくべきなのです。

 カシュウは、タデ科のツルドクダミの塊根を基原とし、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して用いられます。

 チクセツニンジンは、ウコギ科のトチバニンジンの根茎を、通例、湯と押ししたものを基原とし、血行促進・抗炎症などの作用が期待されます。

 ヒノキチオールは、ヒノキ科のタイワンヒノキ、ヒバ等から得られた精油成分で、抗菌、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられます。

 先に挙げた市販薬では、この「ヒノキチオール」が配合されています。

 最も出題率の高い生薬です。これらの生薬は、ガチで押えておきましょう。また、生薬解説ページも、参考にしてください。

 参考:カシュウ

 参考:チクセツニンジン

 参考:ヒノキチオール

コツ的なこと

 登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。

 次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。

 実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。

 先に挙げた、「【指定第2類医薬品】ハツモール・ヘアーグロアー.S 230mL 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。

 テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。


他のページ

 「外皮用薬」の「頭皮・毛根用薬」へのリンクです。

 カルプロニウム塩化物

 エストラジオール安息香酸エステル

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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