デキサメタゾンは、「皮膚に用いる薬」の「鎮痒・抗炎症・鎮痛成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
ご存じのように、「デキサメタゾン」は、「皮膚に用いる薬」の「鎮痒・抗炎症・鎮痛成分」に登場します。
市販薬には、「【指定第2類医薬品】液体ムヒS2a 50mL 」などがあります。
当該成分は、ステロイド性の抗炎症成分の筆頭のためか、試験には、とてもよく顔を見せます。優先順位は「高い」です。
当該成分は…、
① デキサメタゾンは、末梢組織の免疫機能を高める作用を示し、細菌、真菌、ウイルスによる皮膚感染を防ぐ。
…といった感じで出題されます。
先の○×問題の解説です。
①の「デキサメタゾンは、末梢組織の免疫機能を高める作用を示し、細菌、真菌、ウイルスによる皮膚感染を防ぐ」ですが、誤りです。
1つ1つ、見ていきましょう。
デキサメタゾンは、「ステロイド性」の「抗炎症成分」です。
抗炎症成分に、末梢組織の免疫機能を高める効能はありません。
また、「抗炎症成分」に、問題後半のような、感染を防ぐ殺菌消毒作用はありません。
よって、①は、「×」となります。
後述していますが、ステロイド性の抗炎症成分は、
末梢組織の免疫を低下させる作用を示すため、細菌、真菌、ウイルスなどによる皮膚感染や、持続的な刺激感の副作用が生じることがあります。
問題文は「免疫機能を高める」とあり、事態は真逆です。
登録販売者では、こういう真逆の“人を食った問題”が出るので、注意してください。
この種の問題を間違えると、「グヌヌ」となります。
抗炎症成分の重要論点として、「ステロイド性か?非ステロイド性か?」があります。
デキサメタゾンは、「ステロイド性」です。
ここが一番よく出るところなので、きちんと押えましょう。
ステロイド性の抗炎症成分は、副作用が現れやすいため、試験で実によく問われます。
末梢組織の免疫を低下させる作用を示すため、細菌、真菌、ウイルスなどによる皮膚感染や、持続的な刺激感の副作用が生じることがあります。
水痘(水疱瘡)、みずむし、たむし、化膿している部位への使用を避けます。
患部が広範囲のときは、過度の使用を控えます。
広範囲に生じた皮膚症状や、慢性の湿疹、皮膚炎は、対象ではありません。
長期連用を避けます。
「まとめ買いする人」や「頻回に購入する人」に対して、注意を促す必要がある。
これらは全部出るので、押えておきます。
ステロイド性の抗炎症成分には、テキストそのまんまですが…、
『コルチゾンに換算して1gまたは、1ml中0.025mgを超えてステロイド性抗炎症成分を含有する製品は、長期連用を避ける必要がある。』
…という数字規定があります。
試験では、ときおり、この「数字」が問われることがあります。
たとえば、「ステロイド性抗炎症成分を、コルチゾンに換算して0.025mgまたは、1ml中を1gを超えて含有する製品は、長期連用を避ける必要がある」などと出題される可能性があります。
よくある“数字が入れ替わり”で、「×」です。
数字は狙われる公算が大なので、押えておきましょう。
たとえば、「コルチゾンに換算して10gまたは、1ml中25mgを超えて」といった感じに出されても、動揺しないようになっておくのがベターです。
登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。
次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。
実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。
先に挙げた、「【指定第2類医薬品】液体ムヒS2a 50mL 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。
テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。
「鎮痒・抗炎症・鎮痛成分」の他の成分へのリンクです。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
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