グリセリンは、「皮膚に用いる薬」の「角質軟化薬」の「保湿成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「保湿成分」
「皮膚の乾燥は、角質層の細胞間脂質や角質層中に元来存在するアミノ酸、尿素、乳酸等の 保湿因子が減少したり、」
「また、皮脂の分泌が低下する等により、角質層の水分保持量が低下することによって生じる。」
「角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することを目的として、グリセリン、尿素、白色ワセリン、オリブ油、ヘパリン類似物質等が用いられる。」
…と、相なります。
ご存じのように、「グリセリン」は、「皮膚に用いる薬」の「角質軟化薬」の「保湿成分」に登場します。
市販薬には、「グリセリンP「ケンエー」 100mL【指定医薬部外品】 」などがあります。
「角質軟化薬」自体、あまり試験に出ません。優先順位は「ふつう」です。
当該成分は…、
① グリセリンは、角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善する目的で配合される。
② グリセリンは、皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることによる角質軟化作用を目的として用いられる。
…といった感じで出題されます。
先の○×問題の解説です。
①の「グリセリンは、角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善する目的で配合される」ですが、正しいです。
グリセリンは、「保湿成分」です。
グリセリンは、基本の「名称-効能・効果」を押えておけばよいでしょう。出るのはこのくらいが関の山です。
よって、①は、「○」となります。
②の「グリセリンは、皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることによる角質軟化作用を目的として用いられる。」ですが、誤った記述です。
選択肢のいう「ケラチンを変質」するのは、「イオウ」です。
先に見たように、グリセリンは、「保湿成分」です。
よって、「×」となります。
なお、本問は、「東京都 H30 90問:角質軟化薬等」の問題です。こういう風に出ています。
あまり試験に出ないので、基本は「後回し」で、医薬品の全部がざっくり終わったら、追々と、基本の「成分名‐名称」を押えていけばいいでしょう。
登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。
次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。
実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。
先に挙げた、「グリセリンP「ケンエー」 100mL【指定医薬部外品】 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。
テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。
「外皮用薬」の「角質軟化薬」へのリンクです。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
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