ジクロフェナクナトリウムは、「皮膚に用いる薬」の「痒み、腫れ、痛み等を抑える配合成分」の「非ステロイド性抗炎症成分」の「筋肉痛、関節痛、打撲、捻挫等による鎮痛等を目的として用いられる成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「筋肉痛、関節痛、打撲、捻挫等による鎮痛等を目的として用いられる成分」
「非ステロイド性抗炎症成分のうち、インドメタシン、ケトプロフェン、フェルビナク、ピロキシカム、ジクロフェナクナトリウムについては、」
「皮膚の下層にある骨格筋や関節部まで浸透してプロスタグランジンの産生を抑える作用を示し、」
「筋肉痛、関節痛、肩こりに伴う肩の痛み、腰痛、腱鞘炎、肘の痛み(テニス肘等)、打撲、捻挫に用いられる。」
「これらは過度に使用しても鎮痛効果が増すことはなく、また、その場合の安全性は確認されていないため、」
「塗り薬又はエアゾール剤については1週間あたり 50g(又は 50mL)を超えての使用、貼付剤については連続して2週間以上の使用は避けることとされている製品が多い。」
「いずれも長期連用を避ける必要があり、医薬品の販売等に従事する専門家においては、まとめ買いや頻回に購入する者に対して、注意を促していくことが重要である。」
「また、殺菌作用はないため、皮膚感染症に対しては効果がなく、痛みや腫れを鎮めることでかえって皮膚感染が自覚されにくくなる(不顕性化する)おそれがあるため、みずむし、たむし等又は化膿している患部への使用は避ける必要がある。」
「内服で用いられる解熱鎮痛成分と同様、喘息の副作用を引き起こす可能性があるため、喘息を起こしたことがある人では、使用を避ける必要がある。」
「また、吸収された成分の一部が循環血液中に入る可能性があり、妊婦又は妊娠していると思われる女性では、胎児への影響(※)を考慮して、使用を避けるべきである。」
「小児への使用については有効性・安全性が確認されておらず、インドメタシンを主薬とする外皮用薬では、11歳未満の小児(インドメタシン含量1%の貼付剤では15歳未満の小児)、その他の成分を主薬とする外用鎮痛薬では、15歳未満の小児向けの製品はない。」
「※ 注記:インドメタシン、ケトプロフェン、ピロキシカム等を、妊娠末期のラットに経口投与した実験において、胎児に高度~中 等度の動脈管の収縮が見られたとの報告がある。」
…と、相なります。
「注記」部分も、精読しておいてください。
ご存じのように、「ジクロフェナクナトリウム」は、「皮膚に用いる薬」の「痒み、腫れ、痛み等を抑える配合成分」に登場します。
市販薬には、「【第2類医薬品】パスタイムZX 21枚 」などがあります。
当該成分は、あまり試験には、出ていません。
しかし、他の「鎮痛成分」がド頻出なので、いつ、出題されるかわかりません。
近年は、あまり出ないものが狙い撃ちされています。
いつ出てもいいように、押えておきましょう。
優先順位は「高い」です。
当該成分は…、
① ジクロフェナクナトリウムは、皮膚の下層にある骨格筋や関節部まで浸透してプロスタグランジンの産生を抑える作用を示す。
…といった感じで出題されます。
先の○×問題の解説です。
①の「ジクロフェナクナトリウムは、皮膚の下層にある骨格筋や関節部まで浸透してプロスタグランジンの産生を抑える作用を示す」ですが、正しい記述です。
手引きのそのとおりの記述です。
よって、①は、「○」となります。
当該成分は、「奈良県 R3 第88問」のように、基本的な出題が大半です。
テキストを精読しておきましょう。
なお、後述していますが、鎮痛成分は、成分の一部が循環血液中に入る可能性があるので、妊婦の方は使用を避ける、となっています。
インドメタシン・ケトプロフェン・フェルビナク・ピロキシカム・ジクロフェナクナトリウムなどの「筋肉痛、関節痛、打撲、捻挫等による鎮痛等を目的として用いられる成分(鎮痛成分)」には、使用上の注意がたくさんあります。
実務上の理由もあり、試験では、ピンポイントに問われることがあるので、しっかり押えておきましょう。
まず、「長期連用は避ける」が頻出です。
まとめ買いをする人・頻繁に買う人には、注意喚起をします。
鎮痛成分は、喘息の副作用を引き起こす可能性があるので、喘息を起こしたことがある人は使用を避けます。
鎮痛するため、皮膚感染を自覚されにくくなることがあります。みずむし・たむし、化膿しているところへの使用を避けます。
妊婦は、胎児への影響を考慮して、使用を避けます。成分の一部が循環血液中に入る可能性があるからです。
外用鎮痛薬では、15歳未満の小児向けの製品はありません。
以上は、すべてチェックしておきましょう。
鎮痛成分(筋肉痛、関節痛、打撲、捻挫等による鎮痛等を目的として用いられる成分)には、数字もあります。
・1週間あたり 50g(又は 50mL)を超えての使用、貼付剤については連続して2週間以上の使用は避ける。
・小児への使用については有効性・安全性が確認されておらず、インドメタシンを主薬とする外皮用薬では、11歳未満の小児(インドメタシン含量1%の貼付剤では15歳未満の小児)、その他の成分を主薬とする外用鎮痛薬では、15歳未満の小児向けの製品はない。
数字は、常に狙われています。上記数字は、余裕があれば、押えておきましょう。
参考:医薬品の数字9
当該ジクロフェナクナトリウムですが、「適正使用」には、登場しないです。
よって、「適正使用」では、当該ジクロフェナクナトリウムを考えなくていいです。
しかし、「医薬品」では、試験範囲になっています。
上述した試験ポイントは、押えておきましょう。
登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。
次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。
実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。
先に挙げた、「【第2類医薬品】パスタイムZX 21枚 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。
テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。
「痒み、腫れ、痛み等を抑える配合成分」の「鎮痛成分」へのリンクです。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
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