カプサイシンは、「皮膚に用いる薬」の「痒み、腫れ、痛み等を抑える配合成分‐局所刺激成分‐温感刺激成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「局所刺激成分」は…、
「いずれも目や目の周り、粘膜面には刺激が強すぎるため、使用を避けることとされている。」
…となっています。
次に、「温感刺激成分」は…、
「皮膚に温感刺激を与え、末梢血管を拡張させて患部の血行を促す効果を期待して、」
「カプサイシン、ノニル酸ワニリルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル等が配合されている場 合がある。」
「温感刺激成分は、人によっては刺激が強すぎて、副作用として痛みが現れることがある。」
「特に、温感刺激成分を主薬とする貼付剤では、貼付部位をコタツや電気毛布等の保温器具 で温めると強い痛みを生じやすくなるほか、いわゆる低温やけどを引き起こすおそれがあ るので、注意が必要である。」
「入浴前後の使用も適当でなく、入浴1時間前には剥がし、入浴後は皮膚のほてりが鎮まってから貼付するべきである。」
…と、相なります。
ご存じのように、「カプサイシン」は、「皮膚に用いる薬」の「痒み、腫れ、痛み等を抑える配合成分‐局所刺激成分‐温感刺激成分」に登場します。
当該成分の配合された市販薬ですが、わたしが調べた範囲では、見当たりませんでした。興味のある方は、検索してみてください。
優先順位は「ふつう」です。
かつては、「温感刺激成分」自体が、あまり試験には出なかったのですが、最近では、マイナー成分も、ドンドコと試験に出ています。
当該カプサイシンも、「広島県 R3 午後33問」の選択肢3に、しれっと出ています。
「使用上の注意」もあるため、今後も狙われるかと思います。テキストは、精読しておきましょう。
当該成分は…、
① カプサイシンは、創傷面に浸透して、その部位を通っている血管を収縮させることによる止血効果を期待して用いられる。
…といった感じで出題されます。
先の○×問題の解説です。
①の「カプサイシンは、創傷面に浸透して、その部位を通っている血管を収縮させることによる止血効果を期待して用いられる。」ですが、誤った記述です。
血管を収縮して止血するのは、「ナファゾリン塩酸塩」の「アドレナリン作動成分」です。
カプサイシンは、「温感刺激成分」です。
よって、①は、「×」となります。
「使用上の注意」があります。
刺激が強いので、目や目の周り、粘膜への使用を避けます。
入浴前後の使用は不適切です。
試験では、「温感刺激成分を主薬とする貼付剤は、患部が温まっている入浴直後に貼付するのが効果的である。」などと出ます。言うまでもなく、「×」です。
総合問題で出るので、押えておきましょう。
「温感刺激成分」ですが、ひっかけで試験に登場することがあります。
たとえば、「カプサイシンは、皮膚表面に冷感刺激を与え、軽い炎症を起こして反射的な血管拡張による患部の血行を促す」ってな感じで出題されます。
カプサイシンは、「温感刺激成分」なので、「×」です。
「冷感刺激成分」は、メントールやカンフル、ハッカ油、ユーカリ油です。
試験に出るとしたら『ここ』なので、注意して問題文を読んでください。
登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。
次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。
実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。
先に挙げた、「 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。
テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。
「外皮用薬」の「痒み、腫れ、痛み等を抑える配合成分」へのリンクです。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
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