バシトラシン‐登録販売者

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 バシトラシンは、「皮膚に用いる薬」の「抗菌成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。

傾向と優先順位

 ご存じのように、「バシトラシン」は、「皮膚に用いる薬」の「抗菌成分」に登場します。

 市販薬には、「【指定第2類医薬品】ドルマイコーチ軟膏 6g 」などがあります。

 当該成分は、ときおりにしか出ません。

 しかし、「適正使用」の「使用(服用)しない」等の論点があります。

 優先順位は「やや高い」です。

過去問○×問題

 当該成分は…、

 ① バシトラシンは、皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることにより、角質軟化作用を示す。

 …といった感じで出題されます。

 ①の正誤はこちらです。

例題解説

 先の○×問題の解説です。

 ①の「バシトラシンは、皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることにより、角質軟化作用を示す」ですが、一目で誤りとわかります。

 バシトラシンは、「抗菌成分」です。角質軟化作用はありません。

 問題文の言う「角質層を構成するケラチンを変質させる」うんぬんは、「イオウ」のことです。

 参考:イオウ

 よって、①は、「×」となります。

試験のポイント

 バシトラシンは、「細菌の細胞壁の合成を阻害する」で、抗菌作用を示します。

 くだらない憶え方ですが、「壁にバシッと」くらいに憶えればいいでしょう。

 言うまでもなく、「壁」は「細菌の細胞“壁”の合成を阻害する」に該当し、「バシッと」は「バシトラシン」の頭文字です。

 なお、バシトラシンには、「使用を避ける」があります。

 バシトラシンは刺激が強いので、湿潤、ただれ、深い傷、ひどい火傷の患部への使用を避けます。

 上記「使用を避ける」は、外皮用薬一般に言えることなので、試験的には大丈夫かと思います。

 まあ、当該成分は、あまり試験に出ないので、基本は「後回し」で、医薬品の全部がざっくり終わったら、追々と、基本の「成分名‐名称」を押えていけばいいでしょう。

「適正使用」対策

 先のポイントと被るものもありますが、「適正使用」用のまとめです。

 「バシトラシン」ですが、「適正使用」にて、固有事項があるので、押さえておくべきです。

 それは、「湿潤、ただれのひどい患部、深い傷、ひどいやけどの患部」には、「使用しない」となっています。

 「適正使用」においては、バシトラシンが出るのは「ここ」だけなので、問題にしやすいです。押えておきましょう。

 なお、「相談すること」には、出てきません。

コツ的なこと

 登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。

 次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。

 実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。

 先に挙げた、「【指定第2類医薬品】ドルマイコーチ軟膏 6g 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。

 テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。


他のページ

 「外皮用薬」の「抗菌成分」へのリンクです。

 サルファ剤(スルファジアジン)

 ホモスルファミン

 スルフイソキザゾール

 バシトラシン

 硫酸フラジオマイシン

 クロラムフェニコール

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は、テキストは、初心者向けでオマケ付きの「らくらく完全攻略! 登録販売者試験 合格テキスト&問題集」と、掲載問題数が一番多い「超重要 登録販売者 過去問題集」を使えば支障ありません。わたしはこれで「117点」取れました。

 また、公式の過去問は、PDFで配布されています。過去問演習は、「タブレット」が便利です。もってない人は、受験を機に、アマゾンの「Fire HD」を推奨します。最優秀のコスパです。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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