イブプロフェンピコノールは、「皮膚に用いる薬」の「痒み、腫れ、痛み等を抑える配合成分」の「非ステロイド性抗炎症成分」の「その他」に配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「イブプロフェンの誘導体(※)であるが、外用での鎮痛作用はほとんど期待されない。」
「吹き出物に伴う皮膚の発赤や腫れを抑えるほか、吹き出物(面皰)の拡張を抑える作用があるとされ、」
「専らにきび治療薬として用いられる。」
「※ 注記:その化合物の分子内の一部分が変化して生じた化合物。」
…と、相なります。
注記は、ざっと見ておけばいいでしょう。
ご存じのように、「イブプロフェンピコノール」は、「皮膚に用いる薬」の「痒み、腫れ、痛み等を抑える配合成分」の「非ステロイド性抗炎症成分」に登場します。
市販薬には、「【第2類医薬品】ペアアクネクリームW 24g ※セルフメディケーション税制対象商品 」などがあります。
当該成分は、「福岡県 R2 第88問」など、ときおり試験に顔を見せます。
優先順位は「高い」です。
当該成分は…、
① イブプロフェンピコノールは、イブプロフェンの誘導体であり、筋肉痛、関節痛、肩こりに伴う痛み、腰痛に用いられる。
② イブプロフェンピコノールは、吹き出物に伴う皮膚の発赤や腫れを抑えるほか、吹き出物(面 皰)の拡張を抑える作用があるとされる。
…といった感じで出題されます。
先の○×問題の解説です。
①の「イブプロフェンピコノールは、イブプロフェンの誘導体であり、筋肉痛、関節痛、肩こりに伴う痛み、腰痛に用いられる」ですが、誤った記述です。
「難問」です。
前半部分の「イブプロフェンピコノールは、イブプロフェンの誘導体であり」は、正解です。
当該「イブプロフェン」は、解熱鎮痛成分でおなじみの成分です。
「解熱鎮痛薬:イブプロフェン」でも述べていますが、イブプロフェンは、頭痛や咽頭痛、生理痛、腰痛などに効き目があります。
しかしながら、イブプロフェンピコノールとなると、外用での鎮痛作用が期待できなくなります。
んなもんで、後半部分の「筋肉痛、関節痛、肩こりに伴う痛み、腰痛に用いられる」が誤りとなります。
まあ、そもそも、「イブプロフェンピコノール」は、「抗炎症成分」なので、腰痛等に効くのはおかしいなあと判断できるかと思います。
よって、①は、「×」となります。
②の「イブプロフェンピコノールは、吹き出物に伴う皮膚の発赤や腫れを抑えるほか、吹き出物(面皰)の拡張を抑える作用があるとされる。」ですが、正しい記述です。
選択肢の言うように、イブプロフェンピコノールは、吹き出物の拡張を抑える作用があるとされ、もっぱら「にきび治療薬」として用いられます。
先に挙げた市販薬の「ペアアクネクリームW」も、「にきび治療薬」です。
キーワードの「吹き出物(面皰)」や「にきび治療薬」は、押えておきましょう。
よって、②は、「○」となります。
本試験では、「東京都 H30 88問:外皮用薬1」のように、効能・効果がストレートに問われるので、テキストを精読しておきましょう。
「イブプロフェンピコノール」は、先の例題のように、「イブプロフェン」と絡めて出題されることがあります。
配偶者のように底意地の悪い出題者は、名前が似通ったものを出す傾向があります。
本問は、まさにその典型的な問題です。
「イブプロフェン」→「解熱“鎮痛”成分」→「生理痛、頭痛、腰痛等に効く」ことから、「イブプロフェンピコノールも、筋肉痛等への鎮痛作用がありますよね~?」みたいな感じで出してくる、ってな寸法です。
当該「イブプロフェンピコノール」は、外用では、鎮痛作用は期待できません。
「解熱鎮痛成分」の「イブプロフェン」との違いを明白にして、頭に入れてください。
登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。
次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。
実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。
先に挙げた、「【第2類医薬品】ペアアクネクリームW 24g ※セルフメディケーション税制対象商品 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。
テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。
「痒み、腫れ、痛み等を抑える配合成分」の「その他の抗炎症成分」へのリンクです。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
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