イブプロフェンピコノール‐登録販売者

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 イブプロフェンピコノールは、「皮膚に用いる薬」の「痒み、腫れ、痛み等を抑える配合成分」の「非ステロイド性抗炎症成分」の「その他」に配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。

インデックス

  1. おさらい‐手引き抜粋
  2. 傾向と対策、優先順位
  3. 過去問○×問題
  4. 解説
  5. 試験ポイント
  6. 他のページ

おさらい‐手引き抜粋

 復習用に、手引きを抜粋すると…、

 「イブプロフェンの誘導体(※)であるが、外用での鎮痛作用はほとんど期待されない。」

 「吹き出物に伴う皮膚の発赤や腫れを抑えるほか、吹き出物(面皰)の拡張を抑える作用があるとされ、」

 「専らにきび治療薬として用いられる。」

 「※ 注記:その化合物の分子内の一部分が変化して生じた化合物。」

 …と、相なります。

 注記は、ざっと見ておけばいいでしょう。

傾向と対策、優先順位

 ご存じのように、「イブプロフェンピコノール」は、「皮膚に用いる薬」の「痒み、腫れ、痛み等を抑える配合成分」の「非ステロイド性抗炎症成分」に登場します。

 市販薬には、「【第2類医薬品】ペアアクネクリームW 24g ※セルフメディケーション税制対象商品 」などがあります。

 当該成分は、「福岡県 R2 第88問」など、ときおり試験に顔を見せます。

 優先順位は「高い」です。

過去問○×問題

 当該成分は…、

 ① イブプロフェンピコノールは、イブプロフェンの誘導体であり、筋肉痛、関節痛、肩こりに伴う痛み、腰痛に用いられる。

 ② イブプロフェンピコノールは、吹き出物に伴う皮膚の発赤や腫れを抑えるほか、吹き出物(面 皰)の拡張を抑える作用があるとされる。

 …といった感じで出題されます。

 ①の正誤はこちらです。

 ②の正誤はこちらです。

①解説

 先の○×問題の解説です。

 ①の「イブプロフェンピコノールは、イブプロフェンの誘導体であり、筋肉痛、関節痛、肩こりに伴う痛み、腰痛に用いられる」ですが、誤った記述です。

 「難問」です。

 前半部分の「イブプロフェンピコノールは、イブプロフェンの誘導体であり」は、正解です。

 当該「イブプロフェン」は、解熱鎮痛成分でおなじみの成分です。

 「解熱鎮痛薬:イブプロフェン」でも述べていますが、イブプロフェンは、頭痛や咽頭痛、生理痛、腰痛などに効き目があります。

 しかしながら、イブプロフェンピコノールとなると、外用での鎮痛作用が期待できなくなります。

 んなもんで、後半部分の「筋肉痛、関節痛、肩こりに伴う痛み、腰痛に用いられる」が誤りとなります。

 まあ、そもそも、「イブプロフェンピコノール」は、「抗炎症成分」なので、腰痛等に効くのはおかしいなあと判断できるかと思います。

 よって、①は、「×」となります。

②解説

 ②の「イブプロフェンピコノールは、吹き出物に伴う皮膚の発赤や腫れを抑えるほか、吹き出物(面皰)の拡張を抑える作用があるとされる。」ですが、正しい記述です。

 選択肢の言うように、イブプロフェンピコノールは、吹き出物の拡張を抑える作用があるとされ、もっぱら「にきび治療薬」として用いられます。

 先に挙げた市販薬の「ペアアクネクリームW」も、「にきび治療薬」です。

 キーワードの「吹き出物(面皰)」や「にきび治療薬」は、押えておきましょう。

 よって、②は、「○」となります。

 本試験では、「東京都 H30 88問:外皮用薬1」のように、効能・効果がストレートに問われるので、テキストを精読しておきましょう。

試験ポイント

 「イブプロフェンピコノール」は、先の例題のように、「イブプロフェン」と絡めて出題されることがあります。

 配偶者のように底意地の悪い出題者は、名前が似通ったものを出す傾向があります。

 本問は、まさにその典型的な問題です。

 「イブプロフェン」→「解熱“鎮痛”成分」→「生理痛、頭痛、腰痛等に効く」ことから、「イブプロフェンピコノールも、筋肉痛等への鎮痛作用がありますよね~?」みたいな感じで出してくる、ってな寸法です。

 当該「イブプロフェンピコノール」は、外用では、鎮痛作用は期待できません。

 「解熱鎮痛成分」の「イブプロフェン」との違いを明白にして、頭に入れてください。

コツ的なこと

 登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。

 次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。

 実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。

 先に挙げた、「【第2類医薬品】ペアアクネクリームW 24g ※セルフメディケーション税制対象商品 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。

 テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。


他のページ

 「痒み、腫れ、痛み等を抑える配合成分」の「その他の抗炎症成分」へのリンクです。

 サリチル酸メチル

 サリチル酸グリコール

 イブプロフェンピコノール

 グリチルレチン酸

 グリチルリチン酸二カリウム

 グリチルリチン酸モノアンモニウム

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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