登録販売者試験の「主な医薬品とその作用」で出てくる『数字』の整理とまとめ。出先での勉強や、追い込み時のチェックなどに活用ください。
このページでは、「主な医薬品とその作用」に出てくる『数字』のうち、主として「眼科用薬」と「皮膚に用いる薬」のものをまとめています。
頻出成分の数字は、遺漏なく、押さえておきましょう。
試験にあまり出ない数字は、このページを「お気に入り」に入れておいて、試験直前で、押えればいいでしょう。
「眼科用薬」の「点眼方法」ですが、よくよく出るところです。
応じて、数字部分も、狙われています。
手引きには、「1滴の薬液の量は約50μLであるのに対して、結膜嚢の容積は30μL程度とされており、一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではなく、むしろ薬液が鼻腔内へ流れ込み、鼻粘膜や喉から吸収されて、副作用を起こしやすくなる」とあります。
「ひっかけ」多発遅滞です。
数字の入れ替え問題が目立ちます。
たとえば、「1滴の薬液の量は約“30μL”であるのに対して、結膜嚢の容積は“50μL”程度」といった感じの出題が多いです。
また、単位も変えられることがあり、たとえば、「1滴の薬液の量は約50“mL”」といった感じに、出されたことがあります。
μは「マイクロ」です。m(ミリ)ではないので、注意してください。
「眼科用薬」の「受診勧奨」に、数字があります。
「また、長引く目の充血症状は、目以外の異変を含む、重大な疾患による可能性も考えられるため、5~6日間使用して症状の改善がみられない場合には、漫然と使用を継続することなく、医療機関(眼科)を受診する必要性を含め、専門家に相談がなされるべきである」と、手引きにあります。
チェックだけしておきましょう。
眼科用薬の「抗アレルギー成分」の「クロモグリク酸ナトリウム」に、数字が出ています。
「2日間使用して症状の改善がみられないような場合にも、アレルギー以外の原因による可能性が考えられる。」とあります。
「クロモグリク酸ナトリウム」ですが、「鼻の薬」だと「3日間」の使用で、使用を避けると記述されています。
参考:医薬品の数字8
対して、眼科用薬だと、「2日間」となっているので、整理しておきましょう。
まあ、メンドウなら、無理に憶えなくていいです。
個人的には、登録販売者試験は、そこまでやらなくてもいいと思います。
「眼科用薬」の「抗菌作用を有する配合成分」の「サルファ剤」に、数字が出ています。
手引きから引用すると…、
「細菌感染(ブドウ球菌や連鎖球菌)による結膜炎やものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎などの化膿のう性の症状の改善を目的として、スルファメトキサゾール、スルファメトキサゾールナトリウム等のサルファ剤が用いられる。」
「なお、すべての細菌に対して効果があるというわけではなく、また、ウイルスや真菌の感染に対する効果はないので、3~4日使用しても症状の改善がみられない場合には、眼科専門医の診療を受けるなどの対応が必要である。」
…とあります。
試験に出るのは、圧倒的に前者の成分説明ですが、後者の数字も、もうそろ出題されてもおかしくありません。
「サルファ」が「4文字」なので、「4日」くらいと憶えるといいでしょう。
参考:サルファ剤(スルファメトキサゾール、スルファメトキサゾールナトリウム)
「皮膚に用いる薬」の「スプレー剤、エアゾール剤」の使用上の注意に、数字が出ています。
手引きには…、
「強い刺激を生じるおそれがあるため、目の周囲や粘膜(口唇等)への使用は避けることとされている。」
「それ以外の部位でも、至近距離から噴霧したり、同じ部位に連続して噴霧すると、凍傷を起こすことがある。」
「使用上の注意に従い、患部から十分離して噴霧し、また、連続して噴霧する時間は3秒以内とすることが望ましい。使用時に振盪が必要な製品では、容器を振ってから噴霧する」
…とあります。
数字がそこそこ問われています。
「東京都 R4 第86問」の選択肢aといった感じで問われています。
「皮膚に用いる薬」の「一般的な創傷への対応」に、数字が出ています。
「出血しているときは、創傷部に清潔なガーゼやハンカチ等を当てて圧迫し、止血する(5分間程度は圧迫を続ける)。このとき、創傷部を心臓より高くして圧迫すると、止血効果が高い。」とあります。
出題実績はそうないですが、常識的に、押さえておくべきかと思います。
先と同趣旨ですが、「火傷(熱傷)」への対応策に、数字が出ています。
「火傷(熱傷)の場合は、できるだけ早く、水道水などで熱傷部を冷やすことが重要である。軽度の熱傷であれば、痛みを感じなくなるまで(15~30分間)冷やすことで、症状の悪化を防ぐことができる。冷やした後は、水疱(水ぶくれ)を破らないようにガーゼ等で軽く覆うとよいとされている」とあります。
出題実績はあります。ストレートにそのままが選択肢に登場しました。
常識的に押えておきましょう。
「殺菌消毒成分」の「受診勧奨」に、数字があります。
「殺菌消毒成分はすべての細菌やウイルスに対して効果があるわけでなく、5~6日経過して痛みが強くなってくる、又は傷の周囲が赤く、化膿しているような場合には、医療機関(外科又は皮膚科)を受診するなどの対応が必要である」と、手引きにあります。
ガチの出題はそうないと思われるので、チェックだけしておけばいいでしょう。
「ステロイド性抗炎症成分」に数字が出ています。
手引きには、「ステロイド性抗炎症成分をコルチゾンに換算して1g又は1mL中0.025mgを超えて含有する製品では、特に長期連用を避ける必要がある。」とあります。
「愛知県 R4 第48問」で、数字がそのまんまで出題されています。
さて、これまで、数字の入れ替え問題を見たことは無いのですが、「長期連用を避ける」という重要な論点のため、出題可能性が高いです。
たとえば、「1g又は1mL中“25mg”を超えて含有する製品では、特に長期連用を避ける必要がある」などと出かねないので、「0.025mg」と、押えておきましょう。
くだらない憶え方ですが、数字の「0」は、アルファベットの「O(おー)」と見立てて、んで、「25」のほうは「にっこり(25っり)」と見立て、「オオニッコリ」くらいで憶えるといいのではないでしょうか?
小数点とmgは、自力でお願いします。
打撲等の薬の使用上の注意に、数字が出ています。
「過度に使用しても鎮痛効果が増すことはなく、また、その場合の安全性は確認されていないため、塗り薬又はエアゾール剤については1週間あたり50g(又は50mL)を超えての使用、貼付剤については連続して2週間以上の使用は避けることとされている製品が多い。」とあります。
これらも、もうそろそろガチで問われそうなので、チェックして行きましょう。
定番成分「インドメタシン」に、数字が出ています。
「小児」の禁忌の論点なので、押さえておくべきです。
手引きには、「小児への使用については有効性・安全性が確認されておらず、インドメタシンを主薬とする外皮用薬では、11歳未満の小児(インドメタシン含量1%の貼付剤では15歳未満の小児)、その他の成分を主薬とする外用鎮痛薬では、15歳未満の小児向けの製品はない。」とあります。
ややこしいので整理すると…、
・インドメタシン・・・11歳未満の小児向けの製品なし
・インドメタシン1%の貼付剤・・・15歳未満の小児向けの製品なし
・その他の外用鎮痛薬・・・15歳未満の小児向けの製品なし
…となっています。
整理して、憶えてしまいましょう。
参考:インドメタシン
「インドメタシン」ですが、使用上の注意に、数字が出ています。
手引きには、「適用部位の皮膚に、腫れ、ヒリヒリ感、熱感、乾燥感が現れることがあるため、皮膚が弱い人がインドメタシン含有の貼付剤を使用する際には、あらかじめ1~2cm角の小片を腕の内側等の皮膚の薄い部位に半日以上貼ってみて、皮膚に異常を生じないことを確認することが推奨されている」とあります。
インドメタシン等の外皮用薬は、副作用が強いので、最近は、特に出題されるようになっています。
当該「あらかじめ1~2cm角の小片を腕の内側等の皮膚の薄い部位に半日以上貼る」も、出そうな感じがするので、押えておくべき数字だと思います。
参考:インドメタシン
「皮膚に用いる薬」の「受診勧奨」に、数字が出ています。
「一般用医薬品の使用による対処は、痒みや痛み等の症状を一時的に抑える対症療法である。」
「5~6日間使用して症状が治まらない場合には、医師の診療を受けるなどの対応が必要であり、また、一般用医薬品の使用で症状が抑えられた場合でも、ステロイド性抗炎症成分や、インドメタシン、ケトプロフェン、フェルビナク、ピロキシカム等の非ステロイド性抗炎症成分が配合された医薬品では、長期間にわたって使用することは適切でない」
…と、あります。
「ひふのくすり」の6文字で、「6日間」と憶えるといいでしょう。
「角質軟化成分」に、数字が出ています。
手引きには、「足の裏にできた場合、たこと間違えられやすい。ウイルス性のいぼは1~2年で自然寛解することが多い。」とあります。
出題実績あります。
これまでは、ストレートにそのまま出題されてましたが、数字の入れ替えも想定して、憶えてしまいましょう。
化膿性皮膚疾患用薬の「受診勧奨」に、数字です。
「化膿性皮膚疾患用薬を5~6日間使用して症状の改善がみられない場合には、免疫機能の低下等の重大な疾患の可能性も考えられ、使用を中止して医師の診療を受けるなどの対応が必要である。」と、手引きにあります。
あまり出ないので、テキストの精読の際に、チェックして見てください。
みずむし・たむし用薬の「受診勧奨」に、数字です。
手引きには、「みずむしやたむしに対する基礎的なケアと併せて、みずむし・たむし用薬を2週間位使用しても症状が良くならない場合には、抗真菌成分に耐性を生じている可能性や、皮膚糸状菌による皮膚感染でない可能性もある。」とあります。
これも、テキスト精読時に、チェックすればいいでしょう。
「XI 歯や口中に用いる薬」の「口内炎用薬」に数字があります。
手引きには…、
「口内炎や舌炎は、通常であれば1~2週間で自然寛解するが、」
「一度に複数箇所に発生して食事に著しい支障を来すほどの状態であれば、医療機関を受診するなどの対応が必要である。」
…とあります。
当該「1~2週間」が「福島県 R4 第52問」で出題されています。
過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、チェックだけはしておきましょう。
「医薬品」の数字は、こちらに続きます。
登録販売者の『数字』ですが、以下のページも参考にしてみてください。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
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