パパベリン塩酸塩は、「胃腸に作用する薬」の「胃腸鎮痛鎮痙薬」に配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「パパベリン塩酸塩」
「消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すとされる。」
「抗コリン成分と異なり、胃液分泌を抑える作用は見出されない。」
「抗コリン成分と異なり自律神経系を介した作用ではないが、眼圧を上昇させる作用を示す ことが知られている。」
「緑内障の診断を受けた人では、症状の悪化を招くおそれがあり、使用 する前にその適否につき、」
「治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談が なされるべきである。」
…と、相なります。
ご存じのように、「パパベリン塩酸塩」は、「胃腸に作用する薬」の「胃腸鎮痛鎮痙薬」に登場します。
当該成分の配合された市販薬ですが、わたしが調べた範囲では、見当たりませんでした。
興味のある方は、深く検索してみてください。
市販薬はあまりないようなのですが、試験には、よく登場します。
「東京都 R1 第75問」や「東京都 H30 第76問」、「福岡県 R4 第74問」といった出題実績があります。
「適正使用」の「医薬品的な問題」の論点もあります。「奈良県 R3 第115問」といった感じの出題です。
優先順位は、「とても、高い」です。
当該成分は…、
① パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を有する。
② パパベリン塩酸塩 - 胃酸の分泌を抑制
③ パパベリン塩酸塩は、自律神経を介して胃腸の痙攣を鎮める抗コリン成分であり、副作用として眼圧を上昇させる。
…といった感じで出題されます。
先の○×問題の解説です。
①の「パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を有する」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。
当該パパベリン塩酸塩のキーワードは、「平滑筋」と「直接」です。この2つの文言で判別してください。
よって、①は、「○」となります。
ところで、先のキーワード「直接」なのですが、当該文言が出てくる成分に、「腸の薬」に出てくる「トリメブチンマレイン酸塩」があります。
個人的には、「直接」というキーワードは、選択肢の判断に有効だと思うので、「直接」つながりで、一緒に押さえてみてください。
②の「パパベリン塩酸塩 - 胃酸の分泌を抑制」ですが、誤りです。
パパベリン塩酸塩は、胃腸の痙攣を抑える作用はあります。
しかし、「抗コリン成分」とは違って、胃酸の分泌を抑制する作用はありません。
実によく出るので、テキストの記述をガチで押えておきましょう。
よって、②は、「×」となります。
③の「パパベリン塩酸塩は、自律神経を介して胃腸の痙攣を鎮める抗コリン成分であり、副作用として眼圧を上昇させる」ですが、誤った記述です。
難化する登録販売者試験を体現した問題で、「東京都 R2 第74問」に出題されたものを、掲載しました。
まずもって、「パパベリン塩酸塩」ですが、手引きには…、
『抗コリン成分と異なり、胃液分泌を抑える作用は見出されない。』
『抗コリン成分と異なり、自律神経系を介した作用ではない。』
…とあります。
よって、「自律神経を介して」のところが間違っています。
なお、当該パパベリン塩酸塩は、「消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用」があります。
んなもんで、選択肢の「胃腸の痙攣を鎮める」のところは、正しいです。
次に、間違っているのは、「抗コリン成分であり」のところです。
「パパベリン塩酸塩」は、「抗コリン成分」ではありません。
こんな次第で、「×」と、相なります。
なお、後半部分の記述の「眼圧を上昇させる」は、正しい記述です。
副作用は、何でも出るので、押えておきましょう。
パパベリン塩酸塩ですが、「眼圧上昇」の作用があります。
そのため、「緑内障」を悪化させるおそれがあります。
「緑内障の診断を受けた人」は、「医師に相談する」となっています。
当該緑内障は、最近になって、よくよく出るようになっているので、チェックしておきましょう。
先のポイントと被るものもありますが、「適正使用」用のまとめです。
「パパベリン塩酸塩」ですが、「相談すること」だけに登場する成分です。
「使用(服用)しない」には、出てきません。
“こういう限定物”は、出題者が試験に出しやすいので、押えておきましょう。
さて、「パパベリン塩酸塩」が「相談すること」となるのは、「緑内障」です。
「医薬品」でも出るところなので、「パパベリン・・・緑内障・・・相談」と、ガチ暗記しておきましょう。
「胃腸に作用する薬」の「胃腸鎮痛鎮痙薬」の「パパベリン塩酸塩」は、「パパベリン塩酸塩」で分類されており、他の成分のようなものは、「ない」です。
よって、リンクも、「ない」です。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
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