登録販売者の試験科目「主な医薬品とその作用(通称:医薬品)」の第3章「胃腸に作用する薬」の「胃腸鎮痛鎮痙薬」の「受診勧奨等」を述べたページ。手引きの該当記述を挙げるほか、優先順位やポイントなどをコメント方式で説述する。独学者向けの内容。
復習用に、手引きの【受診勧奨等】部分を抜粋すると…、
【受診勧奨等】
「痛みが次第に強くなる、痛みが周期的に現れる、嘔吐や発熱を伴う、下痢や血便・血尿を伴う、原因不明の痛みが30分以上続く等の場合には、基本的に医療機関を受診するなどの対応が必要である。」
「その際、医師の診療を受けるまでの当座の対処として一般用医薬品が使用されると、痛みの発生部位が不明確となり、原因の特定を困難にすることがあるので、」
「原因不明の腹痛に安易に胃腸鎮痛鎮痙薬を使用することは好ましくない。」
「腹部の痛みは必ずしも胃腸に生じたものとは限らず、月経困難症、胆嚢炎、胆管炎、胆石症、急性膵炎などのように、胃腸以外の臓器に起因する場合がある。」
「血尿を伴って側腹部に痛みが生じた時は、腎臓や尿路の病気が疑われる。」
「これらについて胃腸鎮痛鎮痙薬を使用することは適当でない。」
「また、下痢に伴う腹痛については、基本的に下痢への対処が優先され、胃腸鎮痛鎮痙薬の適用となる症状でない。」
「下痢を伴わずに腹部に痛みを生じる病気としては、上記のような胃腸以外の臓器に起因するもののほか、腸閉塞、アニサキス症(※1)などがある。」
「小児では、内臓に異常がないにもかかわらず、へその周りに激しい痛み(ときに吐きけを伴う)が繰り返し現れることがあり(反復性臍疝痛)、精神的なストレスによる自律神経系の乱れが主な原因と考えられている。」
「数時間以内に自然寛解する場合が多いが、長時間頻回に腹痛を訴えるような場合には、医療機関に連れて行くなどの対応が必要である。」
「アニサキス症」のところに、「注記」があります。挙げると…、
「アニサキスは海洋動物を宿主とする寄生虫の一種で、魚の生食によりヒトの消化管に入り、胃腸粘膜にくい込んで腹痛(嘔吐を伴う)を引き起こす。」
…となっています。
結構、有名な寄生虫ですが、登録販売者試験には出ないと思います。
ざっくり目だけ通しておけばいいでしょう。
「胃腸鎮痛鎮痙薬」の「受診勧奨」ですが、常識的な内容なので、読んで内容を理解しておけば、大丈夫かと思います。
当該受診勧奨は、選択肢の1つに、ぽわっと問われるくらいです。
「東京都 H28 第73問」や「沖縄県 R5 第74問」のような出題例があります。
今後も、「選択肢の1つに出る」傾向は続くと思います。
ただ、試験が年々難化しているので、どの記述も、試験に出る可能性があります。
たとえば、唐突に「小児では、内臓に異常がないにもかかわらず、へその周りに激しい痛み(ときに吐きけを伴う)が繰り返し現れることがある」などと問われそうです。シッカリ読み込んでおいてください。
なお、手引きの記述には、月経困難症、胆嚢炎、胆管炎、胆石症、急性膵炎等々の個別具体的な病名が登場していますが、無理して憶える必要はありません。
このあたりの病名が問われたことが「ない」からです。
読み飛ばしてはいけませんが、一応、精読だけはしておきましょう。
「受診勧奨等」は、以上で終わります。
・相互作用
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