登録販売者の試験科目「主な医薬品とその作用(通称:医薬品)」に登場する成分の試験対策ページ。本ページは、「胃腸に作用する薬」の「胃の薬」の「健胃成分」です。乾燥酵母,カルニチン塩化物などの試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「健胃成分」
「味覚や嗅覚に対する刺激以外の作用による健胃成分として、乾燥酵母やカルニチン塩化物が配合されている場合がある。」
「乾燥酵母は、胃腸の働きに必要な栄養素を補給することにより胃の働きを高めるものと考えられている。」
「カルニチン塩化物は、生体内に存在する有機酸の一種であり、その働きは必ずしも明らかにされていないが、」
「胃液分泌を促す、胃の運動を高める、胃壁の循環血流を増す等の作用が あるとされ、胃の働きの低下や食欲不振の改善を期待して、胃腸薬や滋養強壮保健薬に用い られる。」
…と、相なります。
「胃腸に作用する薬」の「胃の薬」の「健胃成分」に、乾燥酵母,カルニチン塩化物があります。
乾燥酵母には、「【指定医薬部外品】エビオス錠 900錠」などがあり、あの「ビール酵母」です。
カルニチン塩化物ですが、サプリメントでよく目にします。
amazon参考:カルニチン
両成分とも、これまでは、ほとんど出題されてなかったのです。
しかし、試験の難化に伴い、しばしば問われるようになっています。
「奈良県 R3 第93問」や「東京都 R5 第74問」」といった出題実績があります。
優先順位は、「ふつう」です。
① 乾燥酵母やカルニチン塩化物は、健胃成分として配合される場合がある
② 乾燥酵母は、苦味により、胃を健やかにする。
③ カルニチン塩化物は、香りにより、胃を健やかにする。
…と、こんな感じで出題されたことがあります。
①の「乾燥酵母やカルニチン塩化物は、健胃成分として配合される場合がある」ですが、正しい記述です。
乾燥酵母やカルニチン塩化物は、選択肢のいうように、「健胃成分」です。
よって、「○」と相なります。
なお、当該設問は、「関西広域連合 R2 第34問:胃薬」の選択肢bで出た問題です。
これまで、乾燥酵母やカルニチン塩化物は、ほとんど問われなかった成分でした。
しかし、傾向が変わり、ほとんどの成分に、出題可能性があります。
当該乾燥酵母やカルニチン塩化物に限らず、テキストに載っているものは、最低限、「成分名‐効能」は、押えておきましょう。
②の「乾燥酵母は、苦味により、胃を健やかにする。」ですが、誤った記述です。
当該乾燥酵母は、味覚や嗅覚に対する刺激“以外”の作用による「健胃成分」です。
そして、「乾燥酵母」は、「胃腸の働きに必要な栄養素を補給する」ことで、胃の働きを高めます。
「生薬」のような「苦みによる健胃」ではありません。
よって、「×」と相なります。
何によって健胃とするかは、定番論点なので、キッチリ押えておきましょう。
③の「カルニチン塩化物は、香りにより、胃を健やかにする」ですが、誤った記述です。
先の例題と同じ趣旨の問題です。
当該カルニチン塩化物は、味覚や嗅覚に対する刺激“以外”の作用による「健胃成分」です。
また、「カルニチン塩化物」は、「胃液分泌を促す、胃の運動を高める、胃壁の循環血流を増す」ことで、胃の働きを高めます。
よって、「×」と相なります。
マイナー成分が正面から問われるようになっているので、チェックしておきましょう。
「乾燥酵母」や「カルニチン塩化物」は、「味覚・嗅覚“以外”による健胃」です。
当該論点が、「福島県 R4 第31問」の選択肢cで、ストレートに問われています。
苦味や香りによる健胃ではないので、意識して押えておきましょう。
最低限度、上記のことは押さえておけば、「茨城県 R3 第81問」の選択肢cといった問題は、即答できると思います。
「胃腸に作用する薬」の「胃の薬」の「健胃成分」は…、
…があります。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
★みんなとシェアする