デヒドロコール酸は、「胃腸に作用する薬」の「胃の薬」の「利胆成分」に配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「胆汁末や動物胆(ユウタンを含む。)、ウルソデオキシコール酸、デヒドロコール酸は、」
「胆汁の分泌を促す作用(利胆作用)があるとされ、」
「消化を助ける効果を期待して用いられる。」
「これらの成分は肝臓の働きを高める作用もあるとされるが、肝臓病の診断を受けた人ではかえって症状を悪化させるおそれがあり、」
「使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである」
…と、相なります。
ご存じのように、「デヒドロコール酸」は、「胃腸に作用する薬」の「胃の薬」の「利胆成分」に登場します。
市販薬には、「 【第3類医薬品】イスロ[胆汁製剤]錠 480錠 」などがあります。
当該成分は、出題実績がほとんどありません。
しかし、「秋田県 R4 第31問」のように、「利胆作用」の効能が問われています。
チェックしておくべきかと思います。
優先順位は「ふつう」です。
当該成分は…、
① デヒドロコール酸 ----- 健胃成分
② デヒドロコール酸は、炭水化物、脂質、タンパク質、繊維質等の分解に働く酵素を補うことを目的として、配合される。
…といった感じで出題されます。
先の○×問題の解説です。
①の「デヒドロコール酸 ----- 健胃成分」ですが、誤りです。
デヒドロコール酸は、「消化成分」で「利胆作用」のあるものです。
よって、①は、「×」となります。
選択肢の言う「健胃成分」ですが…、
「味覚や嗅覚を刺激して反射的な唾液や胃液の分泌を促すことにより、弱った胃の働きを高めることを目的として、」
「オウバク、オウレン、センブリ、ゲンチアナ、リュウタン、ケイヒ、 ユウタン等の生薬成分が配合されている場合がある。」
…となっており、全く違うことがわかります。
なお、「健胃成分」の生薬は、「生薬(語呂合わせ)」を参考にしてください。
②の「デヒドロコール酸は、炭水化物、脂質、タンパク質、繊維質等の分解に働く酵素を補うことを目的として、配合される。」ですが、誤りです。
選択肢の説明は、「消化成分」のうち…、
…のものです。
デヒドロコール酸は、「消化成分」ですが、「利胆作用」で、「胆汁の分泌を促す作用(利胆作用)」です。
よって、②は、「×」となります。
先述したように、「利胆成分」は、ほとんど試験には出ません。
しかし、昨今の試験では、マイナー成分でも、正面から問われるようになっています。
過去に出ていないからこそ、狙われるものです。
よって、捨てるのは、得策ではありません。
このページを「お気に入り」に入れておいて、試験直前で、1つ1つ、押さえていってください。
なお、「相談すること」の論点があるので、念のため押えておきましょう。
「利胆作用」のある当該デヒドロコール酸は、「肝臓病の診断を受けた人」は、症状を悪化させるおそれがあるので「医師などに相談する」となっています。
登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。
次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。
実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。
先に挙げた、「 【第3類医薬品】イスロ[胆汁製剤]錠 480錠 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。
テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。
「胃腸に作用する薬」の「胃の薬」の「利胆成分」へのリンクです。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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