パモ酸ピルビニウムは、「胃腸に作用する薬」の「駆虫薬」に配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「パモ酸ピルビニウム」
「蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされる。」
「赤~赤褐色の成分で、尿や糞便が赤く着色することがある。」
「水に溶けにくいため消化管からの吸収は少ないとされているが、ヒマシ油との併用は避ける必要がある。」
「また、空腹時に服用することとなっていないが、同様の理由から、脂質分の多い食事やアルコール摂取は避 けるべきである。」
…と、相なります。
ご存じのように、「パモ酸ピルビニウム」は、「胃腸に作用する薬」の「駆虫薬」に登場します。
市販薬には、「 【第2類医薬品】パモキサン錠 6錠 」などがあります。
当該成分は、「東京都 H30 第77問」や「東京都 R1 第76問」などなど、そこそこ試験に顔を出します。
優先順位は、「高い」です。
当該成分は…、
① パモ酸ピルビニウムは、回虫に痙攣を起こさせる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
② パモ酸ピルビニウムは、回虫の自発運動を抑える作用を示す。
…といった感じで出題されます。
先の○×問題の解説です。
①の「パモ酸ピルビニウムは、回虫に痙攣を起こさせる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる」ですが、誤った記述です。
駆虫薬の典型的な問題です。
「回虫」と「痙攣」がキーワードなのは、「2階で痙攣」でおなじみの「カイニン酸」です。
パモ酸ピルビニウムは、「蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示す」作用があります。
キーワードは、「蟯虫」と「呼吸や栄養」です。
よって、①は、「×」となります。
駆虫薬では、他の成分の説明と入れかえる問題が頻出です。個々のキーワードは、しっかり押えておきましょう。
②の「パモ酸ピルビニウムは、回虫の自発運動を抑える作用を示す」ですが、誤りです。
キーワードが、「回虫」と「自発運動」なのは、「自発的解散」でおなじみの「サントニン」です。
よって、②は、「×」となります。
パモ酸ピルビニウムは、「蟯虫」のみの対象です。
また、パモ酸ピルビニウムは尿や糞便が、「赤く」なることがあります。
ヒマシ油との併用を避けます。
脂質分の多い食事やアルコール摂取は避 けるべきとなっています。
このあたりは、出題実績があまりありません。
しかし、あらゆる副作用が出題されており、また、「使用上の注意」も、ドンドコ出題されているので、押さえておくべきです。
登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。
次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。
実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。
先に挙げた、「 【第2類医薬品】パモキサン錠 6錠 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。
テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。
「胃腸に作用する薬」の「駆虫薬」へのリンクです。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
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