登録販売者 茨城県 過去問+解説 令和7年度(2025年度)第69問

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「鎮咳去痰薬」の問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

茨城県 第69問‐鎮咳去痰薬

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「メチルシステイン塩酸塩は、痰 の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性 を減少させる。」ですが、正しい記述です。

 「去痰成分」の「メチルシステイン塩酸塩」の正しい記述です。

 よって、選択肢は、「正」となります。

 なお、最近は、「去痰成分」の細かいところを問う県が増えています。

 以下の…、

 ・気道粘膜からの粘液の分泌を促進する作用を示すものグアイフェネシン、グアヤコールスルホン酸カリウム、クレゾールスルホン酸カリウム等

 ・痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させるものエチルシステイン塩酸塩、メチルシステイン塩酸塩、カルボシステイン等

 ・粘液成分の含量比を調整し痰の切れを良くするものカルボシステイン

 ・分泌促進作用・溶解低分子化作用・線毛運動促進作用を示すものブロムヘキシン塩酸塩

 …以上の分類は、余裕があれば、試験勉強の後半以降に、押えていってください。

 参考:「去痰成分」の憶え方(語呂合わせ)と整理

選択肢b

 選択肢bの「ジヒドロコデインリン酸塩は、胃腸の運動を低下させる作用があり、副作用とし て便秘が現れることがある。」ですが、正しい記述です。

 「麻薬性鎮咳成分」の「ジヒドロコデインリン酸塩」の正しい記述です。

 副作用は、すべて出ると思っていてください。ガチで出ます!

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢c

 選択肢cの「セチルピリジニウム塩化物は、口腔 咽喉薬の効果を兼ねたトローチ剤やドロップ 剤に配合される場合がある。」ですが、正しい記述です。

 「殺菌消毒成分」の「セチルピリジニウム塩化物」の正しい記述です。

  手引きには…、

 「口腔 咽喉薬の効果を兼ねたトローチ剤やドロップ剤では、セチルピリジニウム塩化物等の 殺菌消毒成分が配合されている場合がある。」

 …とあります。

 トローチ剤・ドロップ剤が出たのは、初かと思います。遺漏なくテキストを精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢d

 選択肢dの「クレマスチンフマル酸塩は、気道粘膜からの粘液分泌を促進する作用を示す」ですが、誤った記述です。

 複合的かつ応用的な問題です。難しいですね。

 選択肢の記述は、「カンゾウ」のものです。

 手引きには…、

 「カンゾウについては、グ リチルリチン酸による抗炎症作用のほか、気道粘膜からの粘液分泌を促す等の作用も期待さ れる。」

 …とあります。

 まさか、カンゾウのこの記述が出るとは、という感じです。

 さて、「クレマスチンフマル酸塩」は、「抗ヒスタミン成分」です。

 鎮咳去痰薬の抗ヒスタミン成分は、「咳 や喘 息、気道の炎症は、アレルギーに起因することがあり、鎮咳 成分や気管支拡張成分、 抗炎症成分の働きを助ける目的」です。

 そして、手引きには…、

 「気道粘膜での粘液分泌を抑制することで痰 が出にくくなることがあるため、痰 の切れを良 くしたい場合は併用に注意する必要がある」

 …とあります。

 よって、クレマスチンフマル酸塩が選択肢のように、気道粘膜からの粘液分泌を促すことはないです。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「正」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「誤」です。

 「正しいものの組み合わせ」は、

 正解:3

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 61問:漢方処方製剤(かぜ)

 62問:解熱鎮痛薬及び頭痛

 63問:解熱鎮痛薬

 64問:眠気を促す薬

 65問:眠気を防ぐ薬(眠気防止薬)

 66問:眠気を防ぐ薬(眠気防止薬)2

 67問:鎮暈薬(乗物酔い防止薬)

 68問:小児の疳(漢方・生薬)

 69問:鎮咳去痰薬

 70問:鎮咳去痰薬の成分

 71問:口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)

 72問:高コレステロール改善薬

 73問:貧血用薬(鉄製剤)

 74問:循環器用薬

 75問:強心薬

 76問:婦人薬

 77問:内服アレルギー用薬

 78問:ヒスタミン

 79問:鼻に用いる薬

 80問:妊娠検査薬

 81問:健胃を目的とした生薬成分

 82問:医薬品の相互作用

 83問:腸の薬

 84問:胃腸薬の事例問題

 85問:胃腸鎮痛鎮痙薬

 86問:浣腸薬

 87問:駆虫薬

 88問:痔疾用薬

 89問:生薬(泌尿器用薬)

 90問:眼科用薬

 91問:眼科用薬の事例問題

 92問:皮膚に用いる消毒薬

 93問:外皮用薬

 94問:歯や口中に用いる薬

 95問:禁煙補助剤

 96問:滋養強壮保健薬

 97問:漢方処方製剤

 98問:消毒薬

 99問:衛生害虫の種類と防除

 100問:殺虫剤・忌避剤

令和7年度 茨城県 科目別

 ・インデックス

 ・薬事に関する法規と制度(第1~第20問)

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第21~第40問)

 ・人体の働きと医薬品(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '25年版 (2025年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者の独学方法については、「登録販売者の独学」を、参考にしてください。

 登録販売者のブログ記事などは、「サイトマップ」に、挙げています。

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