本問は、「医薬品」の「ヒスタミン」についての問題です。ヒスタミンの横断問題で、手ごわいです。傾向把握の一環として解いておきましょう。テキストを精読しておきましょう。
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本問の難易度は、「やや難」です。
選択肢aの「生体内情報伝達物質であるヒスタミンは、脳の下部にある睡眠・覚醒 に関与する 部位で神経細胞の刺激を介して、覚醒 の維持や調節を行う働きを担っている。」ですが、正しい記述です。
「ヒスタミン」の正しい記述です。
眠気を促す薬の手引きには…、
「生体内情報伝達物質であるヒスタミンは、脳の下部にある睡眠・覚醒 に関与する部位で神 経細胞の刺激を介して、覚醒 の維持や調節を行う働きを担っている。脳内におけるヒスタミ ン刺激が低下すると、眠気を促す。」
…とあります。
こういう薬の背景的な記述も、ガンガン出てます。テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢bの「食品が傷むとヒスタミンやヒスタミンに類似した物質(ヒスタミン様物質)が生 成することがあり、そうした食品を摂取することによって生じる蕁 麻疹 もある。」ですが、正しい記述です。
これも、そのとおりの記述です。
「アレルギー用薬」のところに、「食品(特に、サバなどの生魚)が傷むとヒスタミンやヒスタミンに類似した物 質(ヒスタミン様物質)が生成することがあり、そうした食品を摂取することによって生じる蕁 麻疹 もある。」とあります。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢cの「抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの働きのみを選択的に抑えるので、排尿困難の 症状がある人、緑内障の診断を受けた人も問題なく使用できる。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「ヒスタミンの働きのみを選択的に抑えるので、排尿困難の 症状がある人、緑内障の診断を受けた人も問題なく使用できる」のところです。
内服アレルギー用薬の手引きには…、
「抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの働きを抑える作用以外に抗コリン作用も示すため、」
「排 尿困難や口渇、便秘等の副作用が現れることがある。」
「排尿困難の症状がある人、緑内障の診 断を受けた人では、症状の悪化を招くおそれがあり、使用する前にその適否につき、治療を 行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである」
…とあります。
「適正使用」でも出るので、押えておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢dの「肥満細胞から遊離したヒスタミンは、周囲の器官などに分布する特定のタンパク 質(受容体)と反応することで、血管収縮作用を示す。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「血管収縮作用を示す」のところです。
手引きには…、
「肥満細胞から遊離したヒスタミンは、周囲の器 官や組織の表面に分布する特定のタンパク質(受容体)と反応することで、血管拡張(血管の容 積が拡張する)、血管透過性亢 進(血漿 タンパク質が組織中に漏出する)等の作用を示す。」
…とあります。
まあそもそも、血管収縮作用は、アドレナリン作動成分ですよね。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「a」は「正」です。
「b」は「正」です。
「c」は「誤」です。
「d」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:4
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
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