セチルピリジニウム塩化物は、「呼吸器官に作用する薬」の「鎮咳去痰薬」の「殺菌消毒成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「殺菌消毒成分」
「口腔咽喉薬の効果を兼ねたトローチ剤やドロップ剤では、セチルピリジニウム塩化物等の殺菌消毒成分が配合されている場合がある。」
「基本的に他の配合成分は腸で吸収され、循環血液中に入って薬効をもたらすのに対し、」
「殺菌消毒成分は口腔内及び咽頭部において局所的に作用する。」
「したがって、口中に含み、噛まずにゆっくり溶かすようにして使用されることが重要であり、噛み砕いて飲み込んでしまうと殺菌消毒作用は期待できない。」
…と、相なります。
ご存じのように、「セチルピリジニウム塩化物」は、「鎮咳去痰薬」の「殺菌消毒成分」として登場します。
市販薬には、「【指定第2類医薬品】浅田飴子供せきどめドロップG 30錠 」などがあります。
当該セチルピリジニウム塩化物ですが、口腔咽喉薬やうがい薬(含嗽薬)でよく問われるためか、「鎮咳去痰薬」での出題実績は、あまり「ない」です。
ただ、「使用上の注意」があり、選択肢の1つとして出そうなので、チェックしておきたいです。
優先順位は、「ふつう」です。
セチルピリジニウム塩化物は…、
① セチルピリジニウム塩化物の入ったトローチ剤やドロップ剤は、口腔内で作用するため、噛み砕いて飲み込むことが推奨されている。
② セチルピリジニウム塩化物 ーーー アドレナリン作動成分
…といった感じで出題されます。
先の○×問題の解説です。
①の「セチルピリジニウム塩化物の入ったトローチ剤やドロップ剤は、口腔内で作用するため、噛み砕いて飲み込むことが推奨されている。」ですが、誤った記述です。
昨今で定番論点と化している「使用上の注意」の出題です。
先に挙げた手引きには…、
「口腔咽喉薬の効果を兼ねたトローチ剤やドロップ剤では、セチルピリジニウム塩化物等の殺菌消毒成分が配合されている場合がある。」
「基本的に他の配合成分は腸で吸収され、循環血液中に入って薬効をもたらすのに対し、」
「殺菌消毒成分は口腔内及び咽頭部において局所的に作用する。」
「したがって、口中に含み、噛まずにゆっくり溶かすようにして使用されることが重要であり、噛み砕いて飲み込んでしまうと殺菌消毒作用は期待できない。」
…とあります。
よって、推奨されているのは、「口中に含み、噛まずにゆっくり溶かすようにして使用」です。
んで、ダメなのは、「噛み砕いて飲み込んでしまう」です。
「使用上の注意」は、頻出論点なので、テキストを精読しておきましょう。
よって、①は、「×」となります。
②の「セチルピリジニウム塩化物 ーーー アドレナリン作動成分」ですが、誤った記述です。
ボーナス問題です。
当該セチルピリジニウム塩化物は、「殺菌消毒成分」です。
こういう問題は、即答して、他の問題を解く時間を捻出しましょう。
よって、②は、「×」となります。
セチルピリジニウム塩化物の「鎮咳去痰薬」でのポイントを、おさらいのためにまとめておきます。
セチルピリジニウム塩化物は、口腔咽喉薬の効果をかねたトローチ剤・ドロップ剤に配合されます。先に挙げた市販薬は「ドロップ」でした。
こういう記述も、出るようになっているので、チェックしておきましょう。
口腔内、咽喉内の局所的に作用するので、噛まずにゆっくり、溶かすように使用します。
配偶者のように、噛み砕くようにガツガツすると、殺菌消毒作用を期待できません。
登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。
次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。
実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。
先に挙げた、「【指定第2類医薬品】浅田飴子供せきどめドロップG 30錠 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。
テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。
「鎮咳去痰薬」の他の「殺菌消毒成分」は、当該「セチルピリジニウム塩化物」のみです。よって、リンクは「なし」です。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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