登録販売者 茨城県 過去問＋解説 令和7年度（2025年度）第66問

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

　本問は、「医薬品」の「眠気を防ぐ薬（眠気防止薬）２」についての問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

茨城県 第66問‐眠気を防ぐ薬（眠気防止薬）２

　

　（クリックして拡大。）

難易度コメント＋こたえ

　本問の難易度は、「ふつう」です。

　なお、本問の解答は、こちら（数字のみ）です。

選択肢a

　選択肢aの「成長期の小児の発育には睡眠が重要であることから、一般用医薬品である眠気防 止薬が 15 歳未満の小児に使用されないよう注意が必要である。」ですが、正しい記述です。

　そのとおりの記述です。

　手引きには…、

　「特に成長期の小児の発育には睡眠が重 要であることから、小児用の眠気防止薬はない。」

　「眠気防止薬が小・中学生の試験勉強に効果が あると誤解されて誤用事故を起こした事例も知られており、１５歳未満の小児に使用されるこ とがないよう注意が必要である。」

　…とあります。

　常識的に、判断できるかと思います。子供は寝るものです。

　よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢b

　選択肢bの「細菌やウイルスなどに感染したときに生じる眠気は、発熱と同様、生体防御の重 要な一端を担っている病態生理的反応であり、そのようなときに眠気防止薬で睡 眠を妨げると、病気の治癒を遅らせるおそれがある。」ですが、正しい記述です。

　そのとおりの記述です。

　手引きには…、

　「細菌やウイルスなどに感染したときに生じる眠気は、発熱と同様、生体防御の重要な一端を 担っている病態生理的反応であり（睡眠により免疫機能が高まる。）、」

　「そのようなときに眠気防 止薬で睡眠を妨げると、病気の治癒を遅らせるおそれがある。」

　…とあります。

　あまり出ない記述ですが、このように出題されています。

　遺漏なくテキストを精読しておきましょう。

　よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢c

　選択肢cの「かぜ薬やアレルギー用薬などを使用したことによる眠気を抑えるためには、眠気 防止薬を使用することが望ましい。」ですが、誤った記述です。

　間違っているのは、「眠気 防止薬を使用することが望ましい」のところです。

　手引きには…、

　「かぜ薬やアレルギー用薬などを使用したことによる眠気を抑えるために眠気防止薬を 使用するのは適切ではない。」

　「眠気が生じると不都合なときには、眠気を催す成分を含まない医 薬品が選択されるべきであり、」

　「また、それらの医薬品には配合成分としてカフェインが含まれ ている場合が多いため、重複摂取を避ける観点からも併用を避ける必要がある。」

　…とあります。

　薬をもって薬を制すのは、薬の過剰摂取にもあたるので、不適当ですよねー。

　よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢d

　選択肢dの「眠気防止薬には、眠気を抑える成分としてビタミンＢ1（チアミン硝化物、チア ミン塩化物塩酸塩等）やビタミンＢ2（リボフラビンリン酸エステルナトリウム 等）、パントテン酸カルシウム等が配合されている場合がある」ですが、誤った記述です。

　間違っているのは、「眠気を抑える成分」のところです。

　選択肢に挙がっているビタミンB1とかは、「眠気を抑える成分ではないが、眠気による倦 怠感を和らげる補助成分」です。

　ここが出てここが問われるとは、という感じです。

　テキストを精読しておきましょう。

　よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

　「a」は「正」です。

　「b」は「正」です。

　「c」は「誤」です。

　「d」は「誤」です。

　「正しい組み合わせ」は、

　正解：4

　さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は２回念押し‐最終得点は２～３点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

　>>> 次の問題へ。

医薬品

　61問：漢方処方製剤（かぜ）

　62問：解熱鎮痛薬及び頭痛

　63問：解熱鎮痛薬

　64問：眠気を促す薬

　65問：眠気を防ぐ薬（眠気防止薬）

　66問：眠気を防ぐ薬（眠気防止薬）２

　67問：鎮暈薬（乗物酔い防止薬）

　68問：小児の疳（漢方・生薬）

　69問：鎮咳去痰薬

　70問：鎮咳去痰薬の成分

　71問：口腔咽喉薬・うがい薬（含嗽薬）

　72問：高コレステロール改善薬

　73問：貧血用薬（鉄製剤）

　74問：循環器用薬

　75問：強心薬

　76問：婦人薬

　77問：内服アレルギー用薬

　78問：ヒスタミン

　79問：鼻に用いる薬

　80問：妊娠検査薬

　81問：健胃を目的とした生薬成分

　82問：医薬品の相互作用

　83問：腸の薬

　84問：胃腸薬の事例問題

　85問：胃腸鎮痛鎮痙薬

　86問：浣腸薬

　87問：駆虫薬

　88問：痔疾用薬

　89問：生薬（泌尿器用薬）

　90問：眼科用薬

　91問：眼科用薬の事例問題

　92問：皮膚に用いる消毒薬

　93問：外皮用薬

　94問：歯や口中に用いる薬

　95問：禁煙補助剤

　96問：滋養強壮保健薬

　97問：漢方処方製剤

　98問：消毒薬

　99問：衛生害虫の種類と防除

　100問：殺虫剤・忌避剤

令和7年度 茨城県 科目別

　・インデックス

　・薬事に関する法規と制度（第1～第20問）

　・医薬品に共通する特性と基本的な知識（第21～第40問）

　・人体の働きと医薬品（第41～第60問）

　・主な医薬品とその作用（第61～第100問）

　・医薬品の適正使用と安全対策（第101問～第120問）

独学向け教材

　使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

　テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

　過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '25年版 (2025年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

　登録販売者の独学方法については、「登録販売者の独学」を、参考にしてください。

　登録販売者のブログ記事などは、「サイトマップ」に、挙げています。

★みんなとシェアする

△