「登録販売者」の「医薬品」の「去痰成分」の憶え方と、論点を整理したページ。「かぜ薬」や「鎮咳去痰薬」に登場する去痰成分の「グアイフェネシン,グアヤコールスルホン酸カリウム,クレゾールスルホン酸カリウム,エチルシステイン,メチルシステイン,カルボシステイン,ブロムヘキシン塩酸塩」それぞれの憶え方を説述している。独学者向け。「語呂合わせ」あり。
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「去痰成分」ですが、これまでは、何が去痰成分なのか、その「名称」さえ憶えていれば、だいたい点が取れていました。
たとえば、「カルボシステイン・・・抗炎症成分」といった問題です。
「×」ですね。カルボシステインは、去痰成分です。
しかし、昨今では、試験の「難化」が進み、「福岡県 R1 第72問:鎮咳去痰薬 去痰成分」などのように、去痰成分の個々の性質まで、問われるようになっています。
そこで、去痰成分のそれぞれの憶え方等をまとめました。
苦手にしている人は、活用願います。
まずは、「去痰成分」の「グアイフェネシン・グアヤコールスルホン酸カリウム・クレゾールスルホン酸カリウム」から見ていきます。
これらは、「気道粘膜からの粘液の分泌を促進する作用」があります。
くだらない憶え方ですが、「促進をググレ」くらいに憶えます。
詳細ですが…、
促進を・・・粘液分泌の“促進”
グ・・・“グ”アイフェネシン
グ・・・“グ”アヤコールスルホン酸カリウム
レ・・・ク“レ”ゾールスルホン酸カリウム
…といった寸法です。
なお、先の3つのうち、一番よく出るのは、「グアイフェネシン」なので、これだけでも、憶えておきましょう。
参考:グアイフェネシン
次に、「エチルシステイン塩酸塩・メチルシステイン塩酸塩・カルボシステイン」です。
これは、憶えやすいです。
これらの性質は、「痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させる」となっています。
さて、「タンパク質」ですが、これは、英語で言うと、「プロテイン(protein)」です。
「タンパク質・・・プロテイン」なわけです。
んで、先の成分名には、「テイン」という文言が含まれています。
エチルシス“テイン”
メチルシス“テイン”
カルボシス“テイン”
…もう、おわかりですね。
エチルシステイン等は、“テイン”がらみで憶える、ってな次第です。
性質のタンパク質うんぬんも、「プロテインの“テイン”」と憶えれば、片が付きます。
さて、少し病的な「ひっかけ」ですが、性質のところを変えてきそうな感があります。
溶解・低分子化→“凝固”・“高”分子化
粘性を減少させる→粘性を“増加”させる
…こんな「ひっかけ」が予想されるので、チェックしておきましょう。
参考:エチルシステイン塩酸塩
参考:メチルシステイン塩酸塩
参考:カルボシステイン
ところで、成分名の“塩酸塩”のところは、試験的には意味ないので、憶えなくて結構です。
次に、再び、「カルボシステイン」です。
これには、もう1つ作用があって、「粘液成分の含量比(がんりょうひ)を調整し痰の切れを良くする」となっています。
これは、こじつけ的ですが、頭文字で憶えます。
成分の頭文字「カルボシステイン」の「カ」と…、
キーワードの「含量比(がんりょうひ)」の「ガ」から濁点を取った「カ」で…、
…「カ」繋がりで憶えるってな次第です。
それか、頭文字だけの「かが・・・加賀」で憶えるのもよいでしょう。
当該カルボシステインには、先のタンパク質うんぬんに加えて、当該含量比調整もあるので、チェックしておきましょう。
参考:カルボシステイン
最後に「ブロムヘキシン塩酸塩」です。
これは、「分泌促進作用・溶解低分子化作用・線毛運動促進作用」があります。
憶え方ですが、最後の「線毛運動促進作用」が固有事項なので、これを押えてましょう。
くだらない憶え方ですが、「毛ブロー」です。
「線“毛”運動促進作用」のうち、「毛」と…、
んで、成分名の頭文字「“ブロ”ムヘキシン」のうち、「ブロ」とを、絡めた憶え方です。
何気に、すっと憶えられるはずです。
んで、作用の残りの「分泌促進作用・溶解低分子化作用」ですが、先に見たグアイフェネシンやエチルシステインと共通する(同じ)、くらいに憶えておくとよいでしょう。
参考:ブロムヘキシン塩酸塩
2020年4月28日 11:05 AM
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