メチルシステイン塩酸塩‐登録販売者

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 メチルシステイン塩酸塩は、「呼吸器官に作用する薬」の「鎮咳去痰薬」の「去痰成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。

インデックス

  1. おさらい‐手引き抜粋
  2. 傾向と対策、優先順位
  3. 過去問○×問題
  4. 解説
  5. 試験ポイント
  6. 他のページ

おさらい‐手引き抜粋

 復習用に、手引きを抜粋すると…、

 「痰の切れを良くする成分(去痰成分)

 「気道粘膜からの粘液の分泌を促進する作用を示すもの(グアイフェネシン、グアヤコールスルホン酸カリウム、クレゾールスルホン酸カリウム等)、」

 「痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させるもの(エチルシステイン塩酸塩、メチルシステイン塩酸塩、カルボシステイン等)、」

 「粘液成分の含量比を調整し痰の切れを良くするもの(カルボシステイン)、さらに、」

 「分泌促進作用・溶解低分子化作用・線毛運動促進作用を示すもの(ブロムヘキシン塩酸塩)などがある」

 …と、相なります。

傾向と対策、優先順位

 ご存じのように、「メチルシステイン塩酸塩」は、「鎮咳去痰薬」の「去痰成分」として登場します。

 当該成分の配合された市販薬ですが、わたしが調べた範囲では、見当たりませんでした。興味のある方は、深く検索してみてください。

 当該市販薬事情を受けてか、試験にはあまり出ません。

 しかし、「去痰成分」がよくよく出るので、押さえておくべきです。

 優先順位は、「ふつう」です。

過去問○×問題

 メチルシステイン塩酸塩は…、

 ① メチルシステイン塩酸塩 ------------ 中枢神経系に作用して咳を抑える。

 …といった感じで出題されます。

 ①の正誤はこちらです。

解説

 先の○×問題の解説です。

 ①の「メチルシステイン塩酸塩 ------------ 中枢神経系に作用して咳を抑える」ですが、誤った記述です。

 当該メチルシステイン塩酸塩は、まさに、痰の切れを良くする「去痰成分」です。

 選択肢のいう「中枢神経系に作用して咳を抑える」のは、麻酔性or非麻酔性の「鎮咳成分」です。

 よって、①は、「×」となります。

試験ポイント

 当該メチルシステイン塩酸塩の「鎮咳去痰薬」でのポイントを、おさらいのためにまとめておきます。

 当該メチルシステイン塩酸塩は、「去痰成分」で、「痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して、粘性を減少させることにより、痰の切れを良くする」作用があります。

 同じ作用のものに、エチルシステイン塩酸塩・カルボシステインがあります。

 難化した昨今、ここが問われる可能性があるので、押えておきましょう。

 たとえば、「メチルシステイン塩酸塩は、“気道粘膜からの粘液の分泌を促進する作用”で、痰の切れをよくする」といった感じです。「×」です。

 先に見たように、当該メチルシステイン塩酸塩の「去痰成分」の作用は、「痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して、粘性を減少させることにより、痰の切れを良くする」です。

他の去痰成分について

 他の去痰成分を挙げると…、

 「グアイフェネシン、グアヤコールスルホン酸カリウム、クレゾールスルホン酸カリウム等・・・気道粘膜からの粘液の分泌を促進する作用を示すもの」

 「カルボシステイン・・・粘液成分の含量比を調整し痰の切れを良くするもの」

 「ブロムヘキシン塩酸塩・・・分泌促進作用・溶解低分子化作用・線毛運動促進作用を示すもの」

 …となっています。

 「ブログ:登録販売者の「去痰成分」の憶え方(語呂合わせ)と整理」も、参考にしてください。

他のページ

 「鎮咳去痰薬」の他の「去痰成分」へのリンクです。

 グアイフェネシン

 グアヤコールスルホン酸カリウム

 クレゾールスルホン酸カリウム

 エチルシステイン塩酸塩

 メチルシステイン塩酸塩

 カルボシステイン

 ブロムヘキシン塩酸塩

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '23年版 (2023年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

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