独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

【改正により削除】登録販売者 漢方処方製剤の「幅広く応用できる」と「広く応用できる」と「幅広く用いることができる」のまとめ‐半夏厚朴湯,桔梗湯,響声破笛丸,大黄甘草湯,抑肝散,抑肝散加陳皮半夏

令和4年度の手引き改正により、 漢方処方製剤の体力規定(虚実)から、「幅広く応用できる」と「広く応用できる」と「幅広く用いることができる」の表記が削除されました。

「幅広く」ウンヌンは、もう試験には出ないので、憶えないようにしてください!

以下は、記録的・アーカイブ的なものとして、参考にしてください。

以下、削除論点

漢方処方製剤の攻略ページです。

漢方処方製剤の論点に、「体力規定(虚実)」がありますが、そのなかで、「幅広く応用できる」と「広く応用できる」という、独特の表記があります。

加えて、「幅広く用いることができる」という表記のものもあります。

選択肢判別の大きなキーとなるほか、あまり数がないので、押えるのもカンタンです。

幅広く応用できる

体力規定で「“幅”広く“応用”できる」と表記されるのは、「1つ」しかありません。

それは、「呼吸器官に作用する薬」の「鎮咳去痰」の「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」です。

当該「“幅”広く“応用”できる」は、「半夏厚朴湯」にしか出てきません。

よって、問題文にて、「“幅”広く“応用”できる」とあれば、その時点で、「半夏厚朴湯」と、即答すればいいってな次第です。

なお、当該「半夏厚朴湯」ですが、体力規定は、「体力中程度」です。

「半夏厚朴湯」の体力規定を抜粋すると、「体力中等度をめやすとして、幅広く応用できる」となっています。

さて、「半夏厚朴湯」ですが、○×問題やポイントをまとめた「漢方処方製剤‐半夏厚朴湯」も、一読願います。

広く応用できる

先とは、「幅」がないだけですが、「広く応用できる」と表記される漢方処方製剤が「4つ」あります。

1つ目は、「呼吸器官に作用する薬」の「鎮咳去痰」の「甘草湯(かんぞうとう)」です。

手引きには、「体力に関わらず広く応用でき」と、記載されています。

そして、2つ目・3つ目は、「呼吸器官に作用する薬」の「喉の痛み」の「桔梗湯(ききょうとう)」と「響声破笛丸(きょうせいはてきがん)」です。

これは、手引きにて、「体力に関わらず広く応用できる。」と、表記されています。

そして、4つ目が、「胃腸に作用する薬」の「腸の不調」の「大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)」です。

手引きには、「体力に関わらず広く応用でき」と、記載されています。

これらの表記は、選択肢判別の大きな武器となるので、押えてしまいましょう。

たとえば、「○○は、体力に関わらず広く応用できる。○○は何か?」という出題なら、即断に、先の薬を探せばいいわけです

また、先の「4つ」ですが、体力規定が「体力に関わらず」で共通しています。

よって、「広く応用できるとあれば、体力に関わらず」といった風に、まとめて憶えるといいでしょう。

参考:甘草湯

参考:桔梗湯

参考:響声破笛丸

参考:大黄甘草湯

くだらない憶え方

「桔梗湯」と「響声破笛丸」のくだらない憶え方ですが、「桔梗屋の笛は、ラップから盆踊りまで、広く応用できる」くらいに、見ておけばいいでしょう。

「甘草湯」と「大黄甘草湯」は、そのまんま憶えましょう。

幅広く用いることができる

先に見たものとは、少しだけ表記が異なりますが、「幅広く“用いる”ことができる」となっている漢方処方製剤があります。

「抑肝散」と「抑肝散加陳皮半夏」の「2つ」です。

「抑肝散」ですが、「体力中等度をめやすとして幅広く用いることができる」となっています。

んで、「抑肝散加陳皮半夏」は、「体力中等度をめやすとして“やや消化器が弱いものに”幅広く用いることができる」となっています。

ちょっとだけ違うので、注意してください。

参考:抑肝散

参考:抑肝散加陳皮半夏

登録販売者 手引きにない漢方処方製剤のまとめ‐大建中湯,五苓散

登録販売者試験の「医薬品」は、年々難化しています。

「漢方処方製剤」では、手引きに記載のない漢方処方製剤が出題される可能性があります。

以下に、わたしが目にした範囲で、「手引きにない漢方処方製剤」を、リストアップしました。

対策も併記しているので、試験勉強の中盤あたりから、チェックしておいてください。

大建中湯・五苓散

現在のところ、「福岡県試験」にて、「大建中湯」と「五苓散」を確認しています。

参考:福岡県 R2 第82問

参考:福岡県 R1 第84問

「大建中湯」は、おなじみ「疳の薬」の「小建中湯」がきつくなったもので、「医療用医薬品」とのことです。

「五苓散」は、「一般用医薬品」のものもあり、ドラッグストア等で目にしますが、「手引き」には、記載されていません。

amazon参考:五苓散

対策

基本的に、「手引き」にない漢方処方製剤の対策は、「無視する」です。

「手引き」にない漢方処方製剤とは、つまり、出題範囲“外”であり、最終解答には、ほぼ影響しないためです。

たとえば、「○○で××な漢方処方製剤はどれか?」といった問題があったとしても、その答えに、未掲載の漢方処方製剤が該当することは、「まず、ない」といった次第です。

というのも、先に見たように、その薬が「医療用医薬品」に該当するものであれば、受験生は、登録販売者ではなく、薬剤師等の勉強をしなければ、解けなくなってしまいます。

登録販売者が薬剤師の勉強をするのは、試験制度の点から、資格の枠を超えた行為であり、いうなれば、越権行為的なものになってしまいます。(薬剤師の試験担当からすれば、自身の職域が犯される行為に見えるでしょう。)

出題者からすれば、手引きにない漢方処方製剤を出すには出しても、“縄張り争い”に繋がりかねないことは、避けるはずです。

また、一般用医薬品であっても、「手引き」の範囲外のものをガチで出題するのは、言い方はアレですが、中央の監督官庁からすれば、(なにしてんの?)的に、他県にしめしがつかないことになります。

これまた、出題者からすれば、避けたい事態のはずです。

まあ、ここまで、穿った見方をしなくても、いいでしょう。

出題者の意図は、受験生を混乱させたい、煙に撒きたい一心から、と推測されます。

いわば、未掲載の漢方処方製剤は、一種の「ブラフ(はったり)」であり、受験生が(アレレ?!)となってくれたら、それでお役目御免なわけです。

そういう役割のものが、最終解答になることは、“まず、ない”と踏んでいていいでしょう。

よって、本試験にて、テキストで見たことのない漢方処方製剤を目にした場合は、(ハイハイ、試験範囲外ねー)という感じで、即効で「消去」して、他の選択肢を吟味しましょう。

なお、最終解答に、未掲載の漢方処方製剤が当たることも、“可能性”としてはあります。

しかし、その場合は、他の選択肢がよほどにカンタンであり、ちゃんと勉強していたら、消去法で最終解答を導けるようなケースに留まると思われます。

こんな風に考えていれば、手引き未掲載の漢方処方製剤に遭遇しても、衝撃を受けることなく、落ち着いて解答できるはずです。

未掲載のものを、神経質に考える必要もないし、追う必要もありません。

目の前のテキストに載っている漢方処方製剤を、ビシバシ消化していってください。

登録販売者 漢方処方製剤 「まれ重篤副作用」が本格的に出題される

これまで、「漢方処方製剤」の出題は、おおむね、「名称」と「効能」、そして、「体力規定(虚実)」と「構成生薬」がメインに問われていました。

しかし、試験の難化を受けて、「まれに起きる重篤な副作用(まれ重篤副作用)」が出題されるようになっています。

たとえば、「東京都 R2 第95問」の問題なのですが、極めてハイレベルであり、(あー、ついに、漢方処方製剤もここまで来たか)という感を強めた次第です。

こうした新傾向の「まれ重篤副作用」対策として、以下の記事を活用して欲しく思います。

基本:まれ重篤副作用の種類

「まれ重篤副作用」として問われるのは、主として、「肝機能障害」と「偽アルドステロン症」と「間質性肺炎」の「3つ」の当否が問われます。

そして、いくつかの漢方処方製剤には、「まれ重篤副作用」として、「腸間膜静脈硬化症」が生じるものがあります。

加えて、数は少ないのですが、漢方処方製剤にも、通常ともいうべき「副作用」があります。

よって、試験勉強的には、メイン「3つ」と、サブ「1つ」と、通常の「1つ」の副作用群を、見ていくことになります。

対策1

「まれ重篤副作用」の対策ですが、そのすべてを押えることは、時間的に無理です。

よって、『試験勉強』に徹底することにして、押えられやすいものから、押えていくようにします。

まず、第1に押えるべきは、先の「3つ」がそろっている漢方処方製剤です。

理由は、「数が少ない」からで、「まれ重篤 肝機能障害・偽アルドステロン症・間質性肺炎」に、リストアップしています。

千里の道も一歩から。

まずは、この漢方処方製剤から、着手しましょう。

対策2

次も、同趣旨で、「数の少ないもの」から、押えて行きましょう。

勉強しやすいのは…、

まれ重篤 肝機能障害・偽アルドステロン症

まれ重篤 腸間膜静脈硬化症

個別的な副作用のある漢方処方製剤

…です。

これらも、それほどボリュームがないので、やりやすいはずです。

対策3

次は、「まれ重篤 肝機能障害」です。

「肝機能障害」だけの漢方処方製剤も、そんなに数がないので、他の論点に比べたら、ダンゼンに押えやすいです。

対策最後

さて、まだまだ論点はあるのですが、取り敢えずは、上記の対策ページを、やり切りましょう。

残る論点は、「まれ重篤 肝機能障害・間質性肺炎」などですが、これは、数が多いため、手間と時間を食います。

よって、よほどに余裕のある人以外は、やるべきではありません。

先述したように、漢方処方製剤の個々の「まれ重篤副作用」を、個別的に暗記するなんて、無理です。

上述した対策ページだけでも押えておれば、格段に選択肢の判別が可能となり、そこそこ点を確保できると思います。

まとめ

「まれ重篤副作用」ですが、初見では、(げえっ、こんなところまで?!)と、外で配偶者を目にしたときのようにウンザリしますが、それは誤った認識です。

意外に、「まれ重篤副作用」は、対策をしやすくて、体力規定等に比べたら、格段に「楽」なのです。

実際問題、「まれ重篤副作用」は、選択肢判別のキーになることが多く、かなりの「武器」となります。

一気に憶える必要は、ありません。

細切れ時間等で、「まれ重篤副作用」を押えていってください。

ところで、チェック用に、「まれ重篤副作用ガチリスト」を挙げておきます。

時間のあるときに、ツラツラと“眺めて”、知識の整理をしてください。

また、先の対策ページのインデックスは、「副作用対策インデックス」です。