第1問目の解説。第1問は、「熱・蒸気」の論点です。例年とは異なる出題で、アレレとなる受験生も多いはずです。基本的な用語と数字は押えておきましょう。問いはシンプルなので、確実に取れるように語句・用語を押えておきます。暗記や憶え方、まとめページへのリンクも。
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本問のレベルは「やや難」です。
基本的な数字と用語を問うていますが、過去に“あまり出題実績がない”ために、解けない受験生もいるはずです。
二級ボイラー技士も、少しずつ傾向が変わっているので、テキストを精読しておく必要があります。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
正直、憶えていないとどうしようもない問題です。
こういう数字・用語も出るということで、傾向把握の一環としてみておきましょう。
Aの「質量1㎏の水の温度を1K(1℃)だけ高めるために必要な熱量は約[A]kJ である」ところですが、水の比熱は、4.187kJです。
んなもんで、選択肢を吟味すると、「4.2」が最も近い数字となります。
問題文の「水の[B]は約[A]kJ /(㎏・K)である。」ですが、質量1㎏の水の温度を1K(1℃)だけ高めるために必要な熱量のことを、「比熱」といいます。
んなもんで、選択肢[B]には、「比熱」が入ります。
よって、答えは、選択肢の「4」となります。
しかし、重要な選択肢があるので、そこまで見ておいてください。
押さえておくべきは、選択肢1のAの「2,300」です。
これは、水の蒸発熱(潜熱)の「2,257kJ」に当たります。
んで、試験で実によく出る「飽和蒸気の比エンタルピ」は、「2,676kJ/kg」となっています。
…ピンと来た人もいるかと思います。
「飽和水の比エンタルピ」は、先に見た水の比熱4.187kJに100をかけた「418.7kJ」です。
んで、これに、先の水の蒸発熱(潜熱)の「2,257kJ」を足したものが、「飽和蒸気の比エンタルピ」となっています。
つまり、「418.7+2257=2675.7=2,676」ってな次第です。
これらの数字も狙われるので、押えておきましょう。
設問は、「正しいものの組み合わせはどれか?」です。
よって、選択肢4となります。
正解:4
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:熱・・・「やや難」
2問:ボイラー効率・容量・・・「ふつう」
3問:鏡板・・・「ふつう」
4問:空気予熱器・・・「ふつう」
5問:計測器・・・「ふつう」
6問:給水系統装置・・・「ふつう」
7問:貫流ボイラー・・・「ふつう」
8問:炉筒煙管ボイラー・・・「ふつう」
9問:水位検出器・・・「難」
10問:自動制御用機器・・・「ふつう」
11問:ボイラー水の吹出・・・「ふつう」。
12問:燃料油用遮断弁・・・「難」
13問:ボイラー水位・・・「ふつう」
14問:キャリオーバ・・・「ふつう」
15問:スートブロー・・・「ふつう」。
16問:ボイラー水管理・・・「ふつう」
17問:酸洗浄・・・「ふつう」。
18問:ボイラー清缶剤・・・「ふつう」
19問:点火前点検・・・「やや難」
20問:単純軟化法・・・「ふつう」
21問:引火点・・・「ふつう」
22問:重油・・・「ふつう」。
23問:重油加熱・・・「ふつう」
24問:石炭・・・「ふつう」
25問:気体燃料・・・「ふつう」
26問:低温腐食抑制・・・「ふつう」
27問:流動層燃焼方式・・・「ふつう」
28問:ガンタイプオイルバーナ・・・「ふつう」
29問:通風・・・「ふつう」
30問:大気汚染物質・・・「ふつう」
31問:伝熱面積・・・「ふつう」
32問:変更届・・・「ふつう」
33問:使用再開検査・・・「ふつう」
34問:鋳鉄製ボイラー規制・・・「ふつう」
35問:鋼製ボイラーの安全弁・・・「やや難」
36問:設置規制・・・「ふつう」
37問:付属品管理・・・「ふつう」
38問:定期自主検査・・・「ふつう」
39問:水面測定装置・・・「ふつう」
40問:掃除・修繕・・・「ふつう」
独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。
ま、読むのがメンドウな人は…、
過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、
そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。
わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。
サブ機として、試験後も活躍するはずです。
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二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。
ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。
二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。
乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。
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