平成30年10月 二級ボイラー技士の公式過去問の、第35問目の解説。本問は、鋼製ボイラーの諸規制を問うの問題です。本問は、正確な知識がないと、正解に辿り着けません。消去法で最終解答を選びます。選択肢は、基礎・基本のものが多いので、これらで判別することになります。難易度は「やや難」です。
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本問のレベルは「やや難」です。
本問は、「鋼製ボイラー」の諸規制が問われています。
基本は知識問題なのですが、ひっかけ的な選択肢もあり、解答がやや難です。
「消去法」で答えられるようになっておきましょう。
何回もテキストに目を通して、1つ1つ、押えていってください。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢1の「安全弁は、ボイラーの本体の容易に検査できる位置に直接取り付け、かつ、弁軸を鉛直にしなければならない」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。テキストで確認しておきましょう。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
なお、鉛直(えんちょく)とは、「重り(錘)を糸で吊り下げたときの糸が示す方向、すなわち、重力の方向。水平面に対して垂直の方向」を言います。
選択肢2の「伝熱面積が50平方メートル以下の蒸気ボイラーにあっては、安全弁を1個とすることができる」ですが、正しい記述です。
テキストで確認しておきましょう。
選択肢2は「○」です。
なお、伝熱面積が50平方メートル“超”の蒸気ボイラーにあっては、安全弁を2個以上、備え付けなければなりません。
「以下」と「超」の使い分けについては、「以下・以上・未満・超える」を参考にしてください。
ついでに言うと、当該「安全弁・・・1コ・・・50㎡以下」も、実によく出るので、ガチ暗記です。
たとえば、「伝熱面積が50平方メートルの蒸気ボイラーにあっては、安全弁を2個、備え付けねばならない」などと出ます。「×」です。「50㎡以下」なら、「1個」でOKです。
選択肢3の「水の温度が120度を超える温水ボイラーには、安全弁を備えなければならない。」ですが、正しい記述です。
テキストの記載そのままです。
選択肢3は「○」です。
なお、数字の「120度」のところは、正確に暗記してください。
過去に数字が変えられて、たとえば、「水の温度が“100度”を超える温水ボイラー」とか「水の温度が“1200”度を超える温水ボイラー」などと出題されているので、「120度」と正確に憶えましょう。
選択肢4の「過熱器には、過熱器の出口付近に過熱器の圧力を設定圧力以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。」ですが、誤った記述です。
正しくは、「過熱器の圧力を設定温度以下」です。
よって、選択肢4は「×」です。
まあ、本問は、できなくて仕方がないと思います。
他の選択肢を、正しく判別して、「消去法」で最終解答を導いてください。
二級ボイラー技士では、こういう出題もあります。傾向把握の一環として、見ておきましょう。
選択肢5の「過熱器用安全弁は、胴の安全弁より、先に作動するよう調整しなければならない。」ですが、正しい記述です。
安全弁の作動順序は…、
過熱器→ボイラー本体→エコノマイザ
…となっています。
要は、過熱器の安全弁は、本体より「先」に作動するようにします。
んで、エコノマイザの安全弁は、本体より「後」に作動するようにします。
これも基本事項です。テキストをシッカリ読んでおきましょう。
よって、選択肢5は「○」です。
本問は、「誤っているものはどれ?」です。
答え:4
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:熱・・・「やや難」
2問:ボイラー効率・容量・・・「ふつう」
3問:鏡板・・・「ふつう」
4問:空気予熱器・・・「ふつう」
5問:計測器・・・「ふつう」
6問:給水系統装置・・・「ふつう」
7問:貫流ボイラー・・・「ふつう」
8問:炉筒煙管ボイラー・・・「ふつう」
9問:水位検出器・・・「難」
10問:自動制御用機器・・・「ふつう」
11問:ボイラー水の吹出・・・「ふつう」。
12問:燃料油用遮断弁・・・「難」
13問:ボイラー水位・・・「ふつう」
14問:キャリオーバ・・・「ふつう」
15問:スートブロー・・・「ふつう」。
16問:ボイラー水管理・・・「ふつう」
17問:酸洗浄・・・「ふつう」。
18問:ボイラー清缶剤・・・「ふつう」
19問:点火前点検・・・「やや難」
20問:単純軟化法・・・「ふつう」
21問:引火点・・・「ふつう」
22問:重油・・・「ふつう」。
23問:重油加熱・・・「ふつう」
24問:石炭・・・「ふつう」
25問:気体燃料・・・「ふつう」
26問:低温腐食抑制・・・「ふつう」
27問:流動層燃焼方式・・・「ふつう」
28問:ガンタイプオイルバーナ・・・「ふつう」
29問:通風・・・「ふつう」
30問:大気汚染物質・・・「ふつう」
31問:伝熱面積・・・「ふつう」
32問:変更届・・・「ふつう」
33問:使用再開検査・・・「ふつう」
34問:鋳鉄製ボイラー規制・・・「ふつう」
35問:鋼製ボイラーの安全弁・・・「やや難」
36問:設置規制・・・「ふつう」
37問:付属品管理・・・「ふつう」
38問:定期自主検査・・・「ふつう」
39問:水面測定装置・・・「ふつう」
40問:掃除・修繕・・・「ふつう」
独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。
ま、読むのがメンドウな人は…、
過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、
そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。
わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
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二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。
ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。
二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。
乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。
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