34問‐平成31年4月 二ボ公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 平成31年4月 二級ボイラー技士の公式過去問の、第34問目の解説。本問は、ボイラー検査証の再交付を問う問題です。あまり出ない論点のため、ドキッとするかもですが、「変更届」等の各種届出の勉強をしていれば、消去法で解答できます。がんばりましょう。

34問‐ボイラー検査証の再交付

 

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 本問のレベルは「やや難」です。

 「ボイラー検査証の再交付」の問題ですが、そう出ない論点です。

 当該再交付については、テキストに載っていないかもしれません。

 しかし、「変更届」などの各種届出の勉強をしていれば、何とかなります。

 ピンポイントで選択肢を選ぶのではなく、消去法で解答してください。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

選択肢1

 1の「ボイラーを移設して設置場所を変更したとき。」ですが、この場合、新しく設置するわけですから、「設置届」が必要です。

 よって、「ボイラー検査証の再交付」の「対象外」です。

選択肢2

 2の「ボイラー取扱作業主任者を変更したとき。」ですが、誤った記述です。

 そもそも、「ボイラー本体」と「ボイラー取扱作業主任者」とは、関係ありません。

 よって、「ボイラー検査証の再交付」の「対象外」です。

選択肢3

 3の「ボイラーの伝熱面積を変更したとき。」ですが、これは、大きな工事になるので、「変更届」が必要になるかと思われます。

 よって、「ボイラー検査証の再交付」の「対象外」です。

 なお、変更届は、工事開始の30日前に行います。

選択肢4

 4の「ボイラー検査証を損傷したとき。」ですが、正しい記述です。

 条文には、「ボイラー設置者は、ボイラー検査証を滅失し、または、損傷したときは、必要書類を労働基準監督署長に提出し、その再交付を受けなくてはならない」とあります。

 逆を言えば、「再交付」が必要なときは、当該「ボイラー検査証の滅失・損傷」のときだけ、と試験的に憶えてしまいましょう。

 よって、「ボイラー検査証の再交付」の「対象」です。

選択肢5

 5の「ボイラーの最高使用圧力を変更したとき。」ですが、これは、大きな工事になるので、「変更届」が必要になるかと思われます。

 よって、「ボイラー検査証の再交付」の「対象外」です。

 なお、変更届は、工事開始の30日前に行います。

答え

 本問は、「ボイラー検査証の再交付を受けないといけないものはどれか?」です。

 「1」は「再交付の対象外」です。

 「2」は「再交付の対象外」です。

 「3」は「再交付の対象外」です。

 「4」は「再交付の対象」です。

 「5」は「再交付の対象外」です。

 正解:4

 次の問題へ。

過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

構造10問

 1問:熱及び蒸気・・・「ふつう」

 2問:空気予熱器・・・「ふつう」

 3問:炉筒煙管ボイラー・・・「ふつう」

 4問:ボイラー各部の構造及び強さ・・・「ふつう」

 5問:ボイラーの自動制御・・・「ふつう」

 6問:ブルドン管圧力計・・・「ふつう」

 7問:給水系統装置・・・「ふつう」

 8問:送気系統装置・・・「ふつう」

 9問:鋳鉄製蒸気ボイラー・・・「難」

 10問:自動制御用機器・・・「ふつう」

取扱10問

 11問:油だきボイラーの手動操作・・・「ふつう」。

 12問:ガラス水面計の機能試験・・・「ふつう」

 13問:単純軟化法によるボイラー補給水・・・「ふつう」

 14問:ボイラーの運転終了・・・「ふつう」

 15問:ボイラーの水管理・・・「ふつう」。

 16問:ばね安全弁及び逃がし弁・・・「ふつう」

 17問:酸洗浄・・・「ふつう」。

 18問:たき始め・・・「ふつう」

 19問:突然消火原因・・・「ふつう」

 20問:休止中の保存法・・・「ふつう」

燃料・燃焼10問

 21問:燃料・・・「ふつう」

 22問:燃料油タンク・・・「ふつう」。

 23問:重油の水分及びスラッジ・・・「ふつう」

 24問:NOx・・・「ふつう」

 25問:燃料の分析及び性質・・・「ふつう」

 26問:燃料の燃焼・・・「ふつう」

 27問:ガンタイプオイルバーナ・・・「ふつう」

 28問:油だきボイラーの燃焼室・・・「ふつう」

 29問:ボイラー用ガスバーナ・・・「ふつう」

 30問:人工通風のファン・・・「ふつう」

法令10問

 31問:ボイラー室・・・「ふつう」

 32問:ボイラー取扱作業主任者・・・「ふつう」

 33問:伝熱面積の算定方法・・・「ふつう」

 34問:ボイラー検査証の再交付・・・「やや難」

 35問:鋳鉄製温水ボイラー・・・「ふつう」

 36問:二級ボイラー技士選任・・・「ふつう」

 37問:付属品管理・・・「ふつう」

 38問:鋼製温水ボイラー・・・「ふつう」

 39問:貫流ボイラー・・・「やや難」

 40問:事業者変更・・・「ふつう」

独学向け教材

 独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。

 ま、読むのがメンドウな人は…、

 過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、

 そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。

 わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

 サブ機として、試験後も活躍するはずです。

 amazon参考‐Fire HD

ボイラの後は、乙4で

 乙4とは、「危険物取扱者 乙種4類」のことです。

 お馴染みの油炊きボイラーでは、「重油」を使います。

 「重油」の補充等の際、乙4があると“立ち合い”ができることから、「2ボ」と「乙4」とは、実に、相性のよい資格となっています。

 昨今では、油炊きボイラーが減っているとはいえ、まだまだ数があります。2ボと乙4があれば、とりあえず仕事があって、食いっぱぐれはないので、2ボ合格後は、「乙4」取得を目指してください。

 試験勉強等については、「乙種4類の独学」と、「乙4のテキスト・問題集を参考にしてください。

二級ボイラー技士のこまごましたもの

 二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。

 二ボ合格後の取得資格に、ピックアップしておくとよいでしょう。勉強方法等は、「乙4 独学前編:重要試験情報」や「乙4 独学後編:勉強方法」を一読ください。

 二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。

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