二級ボイラー技士 過去問+解説:令和7年4月の第24問目の解説。本問は、「重油の成分」の問題です。選択肢の1つが実に難しいうえに、これができないと点数が取れないです。ぎりぎりまで選択肢を絞って解答してください。過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、復習だけはしておきましょう。
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本問のレベルは「難」です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢の「硫黄分は、日本産業規格(JIS)による主要な要素となっており、質量 の10%前後を構成する。」ですが、誤った記述です。
難しいですね。
間違っているのは、「質量 の10%前後を構成する」のところです。
難しい選択肢です。
A重油で「0.5以下」です。B重油で「3.0以下」です。「C重油」で「3.5以下」となっています。
硫黄分が問われたのは、初めてかと思います。
過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、チェックだけはしておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢の「水分が多いと、貯蔵中にスラッジを形成する。」ですが、正しい記述です。
こういうものとして押えておきましょう。
なお、スラッジとは、「泥状の廃棄物、粘性の高い汚れ」です。なんとなくわかりますね。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢の「残留炭素分が多いほど、ばいじん量は増加する。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。押えておきましょう。
また、ばいじん量のほか、カーボン(すす)が増える、もあります。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢の「硫黄分は、ボイラーの伝熱面に高温腐食を起こす。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「高温腐食」のところです。
正しくは、「低温腐食」です。
「低温腐食」とは、重油に含まれる硫黄分から生成する硫酸蒸気が露点以下に冷やされて、凝縮し、液体の硫酸となって、ボイラーの金属を腐食する現象です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
なお、「高温腐食」ですが、「重油の灰分に含まれるバナジウムが燃焼により酸化バナジウムとなり、過熱器の高温部を腐食する現象」です。
設問は、「誤っているものはどれか?」です。
「A」は「誤」です。
「B」は「正」です。
「C」は「正」です。
「D」は「誤」です。
正解:4
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。
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過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、
そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト
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二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。
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二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。
乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。
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