6問‐令和2年4月 二ボ公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第6問は、「送気系統装置」の問題です。少々、傾向の異なる問題です。テキストにあまり出てこないものが問われているので、落としても仕方がないです。

6問

 

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 本問のレベルは「やや難」です。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

 問題一覧は、こちらです。

 全問の答えは、こちらです。

選択肢1

 選択肢1の「主蒸気弁に用いられる玉形弁は、蒸気の流れが弁体内部でS字形になるため抵抗が大きい。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 よく「ひっかけ」で、「S字形になるため抵抗が“小さい”」などと変えられるので、注意してください。

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

選択肢2

 選択肢2の「バイパス弁は、発生蒸気の圧力と使用箇所での蒸気圧力の差が大きいとき、又は使用箇所での蒸気圧力を一定に保つときに設ける。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、主語部分の「バイパス弁」のところです。

 正しくは、「減圧弁」です。

 選択肢の説明は、「減圧弁」のものです。

 選択肢のいう「バイパス弁」ですが、「バイパス回路に設置されている弁」とのことです。

 当該バイパス弁は、テキストに載ってないと思われるので、深追いしなくていいです。

 答えの方の「減圧弁」の定義を、テキストでチェックしておきましょう。

 よって、当該選択肢は、「×」となります。

選択肢3

 選択肢3の「沸水防止管は、大径のパイプの上面の多数の穴から蒸気を取り入れ、蒸気流の方向を変えることによって水滴を分離するものである。」ですが、 正しい記述です。

 沸水防止管ですが、気水分離機の一種で、選択肢のいう機能があります。

 「炉筒鉛管ボイラー」などに用いられています。

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

選択肢4

 選択肢4の「バケット式蒸気トラップは、ドレンの存在が直接トラップ弁を駆動するので、作動が迅速かつ確実で、信頼性が高い。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 テキストで確認しておきましょう。

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

選択肢5

 選択肢5の「長い主蒸気管の配置に当たっては、温度の変化による伸縮に対応するため、湾曲形、ベローズ形、すべり形などの伸縮継手を設ける。」ですが、正しい記述です。

 「伸縮継手」の正しい記述です。

 不安のある人は、テキストを精読しておきましょう。

 よって、当該選択肢は、「○」となります。

答え

 本問は、「誤っているものはどれか?」です。

 「1」は「正」です。

 「2」は「誤」です。

 「3」は「正」です。

 「4」は「正」です。

 「5」は「正」です。

 正解:2

 次の問題へ。

過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

R2年4月過去問

 インデックス

 問題一覧

 答え一覧

構造10問

 1問:温度及び圧力・・・「ふつう」

 2問:伝熱・・・「ふつう」

 3問:炉筒煙管ボイラー・・・「ふつう」

 4問:超臨界圧力ボイラー・・・「ふつう」

 5問:計測器・・・「ふつう」

 6問:送気系統装置・・・「やや難」

 7問:伝熱管・・・「難」

 8問:給水系統装置・・・「ふつう」

 9問:オンオフ式温度調節器・・・「やや難」

 10問:附属品・・・「ふつう」

取扱10問

 11問:ばね安全弁及び逃がし弁・・・「ふつう」。

 12問:水面測定装置の取扱・・・「ふつう」

 13問:清缶剤・・・「やや難」

 14問:蒸気圧力上昇時の取扱・・・「ふつう」

 15問:ボイラー水の異常低下・・・「ふつう」。

 16問:逆火・・・「ふつう」

 17問:直接開閉形電磁弁・・・「難」。

 18問:内面腐食・・・「ふつう」

 19問:水位検出器の点検及び整備・・・「ふつう」

 20問:キャリオーバ・・・「ふつう」

燃料・燃焼10問

 21問:重油の性質・・・「ふつう」

 22問:重油に含まれる成分・・・「ふつう」。

 23問:燃料の分析及び性質・・・「ふつう」

 24問:重油の加熱・・・「ふつう」

 25問:気体燃料の燃焼方式・・・「ふつう」

 26問:ガンタイプオイルバーナ・・・「ふつう」

 27問:大気汚染物質・・・「ふつう」

 28問:石炭・・・「やや難」

 29問:NOxの抑制方法・・・「ふつう」

 30問:1次空気・2次空気・・・「ふつう」

法令10問

 31問:附属品の管理・・・「やや難」

 32問:ボイラーの伝熱面積・・・「ふつう」

 33問:検査及び検査証・・・「ふつう」

 34問:ボイラー取扱作業主任者・・・「ふつう」

 35問:ボイラー変更届・・・「ふつう」

 36問:鋳鉄製温水ボイラー・・・「ふつう」

 37問:鋳鉄製温水ボイラーの付属品・・・「難」

 38問:鋼製ボイラーの安全弁・・・「ふつう」

 39問:ボイラー技士・・・「やや難」

 40問:ボイラー内部に入るとき・・・「やや難」

独学向け教材

 独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。

 ま、読むのがメンドウな人は…、

 過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、

 そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。

 わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

 サブ機として、試験後も活躍するはずです。

 amazon参考‐Fire HD

ボイラの後は、乙4で

 乙4とは、「危険物取扱者 乙種4類」のことです。

 お馴染みの油炊きボイラーでは、「重油」を使います。

 「重油」の補充等の際、乙4があると“立ち合い”ができることから、「2ボ」と「乙4」とは、実に、相性のよい資格となっています。

 昨今では、油炊きボイラーが減っているとはいえ、まだまだ数があります。2ボと乙4があれば、とりあえず仕事があって、食いっぱぐれはないので、2ボ合格後は、「乙4」取得を目指してください。

 試験勉強等については、「乙種4類の独学」と、「乙4のテキスト・問題集を参考にしてください。

二級ボイラー技士のこまごましたもの

 二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。

 二ボ合格後の取得資格に、ピックアップしておくとよいでしょう。勉強方法等は、「乙4 独学前編:重要試験情報」や「乙4 独学後編:勉強方法」を一読ください。

 二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。

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