17問‐R3上期午後筆記の過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 これまでにない問題で、初見時は、ビックリするはずです。しかし、消去法で選択肢を絞ることができます。諦めないでください。

17問‐器具写真鑑別

 

 (クリックして拡大。)

 本問のレベルは「難」です。

 本問の答えは、「こちら(記号のみ)」です。

解説

 テキストに載ってない器具が出ても、諦めないでください。

 本問は、画像の知識で解くのではなく、選択肢の消去法で解く問題です。

 先に答えを言うと、「イ」の「器具等を取り付けるための基準線を投影するために用いる」です。

解答‐消去法

 まず、「ロ」ですが、これは、一発でダメだと消去できるはずです。

 「照度を測定する」ものですが、これは、計測器でお馴染みの「照度計」です。

 amazon参考:照度計

 次に、「ニ」を見てみましょう。

 「作業場所の照明ウンヌン」とありますが、写真を穿って見ても、蛍光灯的な“明るさ”を提供しそうにないです。

 もっと言えば、この器具の最大の特徴である下部の「足」的なものは、照明の何に貢献するのか?と考えれば、不適切だと、消去できます。

 悩むのは、「ハ」の「振動ウンウン」です。

 しかし、よく考えてください。

 この試験は、「第2種電気工事士」で、「電気工事」について、問われている試験です。

 振動と電気、大いなる関係があるでしょうか?

 また、「振動」に関して、電気工事上の注意事項などがテキストに載っていたでしょうか?

 さらに、です。

 なぜ、「振動」を計測する器具を、わざわざ、電気工事の試験で問う必要があるのでしょうか?

 「ない」ですね。

 こうした推測から、「ハ」も「違う」と消去できます。

 さて、答えの「イ」ですが、「器具等の取り付け」とあります。

 サドルやステップルなど、電線管やケーブルを、造営材に「取り付ける」器具は、筆記のテキストにありましたね。

 こうした点から、「イ」が妥当だと考えられます。

補足

 わたしが調べた範囲ですが、写真の器具は、「レーザー墨出し器」かと思われます。

 参考:グーグル画像検索:レーザー墨出し器

 amazon参考:レーザー墨出し器

答え

 正解:イ

 …と相なります。

 >>> 次の問題へ。


筆記過去問リスト

 第1問から第30問までは、「一般問題」です。

 第31問から第50問までは、「配線図」です。

一般問題

 1問:抵抗計算・・・「やや難」。

 2問:銅線の抵抗・・・「ふつう」。

 3問:発熱量計算・・・「ふつう」。

 4問:回路の力率・・・「やや難」

 5問:Y(スター)結線・・・「難」。

 6問:単相2線式回路・・・「ふつう」。

 7問:三相3線式回路・・・「ふつう」。

 8問:許容電流計算・・・「ふつう」。

 9問:分岐回路の太さと許容電流・・・「ふつう」。

 10問:分岐回路の設計・・・「ふつう」。

 11問:ねじなしボックスコネクタ・・・「ふつう」。

 12問:電線許容温度・・・「やや難」。

 13問:コンクリートと金属管・・・「ふつう」。

 14問:三相誘導電動機・・・「ふつう」。

 15問:低圧進相コンデンサ・・・「ふつう」。

 16問:材料写真鑑別・・・「ふつう」。

 17問:器具写真鑑別・・・「ふつう」。

 18問:工具写真鑑別・・・「ふつう」。

 19問:絶縁電線の接続・・・「ふつう」。

 20問:電気工事総論・・・「やや難」。

 21問:スイッチボックス・・・「ふつう」。

 22問:D種接地工事・・・「ふつう」。

 23問:電流減少係数・・・「ふつう」。

 24問:測定器の用途・・・「ふつう」。

 25問:絶縁抵抗測定・・・「ふつう」。

 26問:接地抵抗値と絶縁抵抗値・・・「ふつう」。

 27問:アナログ計器とデジタル計器・・・「ふつう」。

 28問:電気工事士法・・・「ふつう」。取る。

 29問:電気用品安全法・・・「ふつう」。取る。

 30問:電圧区分・・・「ふつう」。取る。

配線図

 31問:引込線取付点・・・「ふつう」。

 32問:電線図記号・・・「ふつう」。

 33問:器具図記号・・・「ふつう」。

 34問:図記号当て・・・「ふつう」。

 35問:配線用遮断器の定格電流・・・「ふつう」。

 36問:図記号当て・・・「ふつう」。

 37問:接地抵抗値・・・「ふつう」。

 38問:器具図記号当て・・・「ふつう」。

 39問:最少電線本数・・・「難」。

 40問:引掛形コンセントの図記号・・・「ふつう」。

 41問:機器写真鑑別・・・「難」。

 42問:スリーブ当て・・・「難」。

 43問:使用されていないもの・・・「難」。

 44問:ケーブル当て・・・「ふつう」。

 45問:未使用工具当て・・・「ふつう」。

 46問:未使用器具当て・・・「ふつう」。

 47問:差込形コネクタ当て・・・「ふつう」。

 48問:スリーブ当て・・・「難」。

 49問:使用コンセント・・・「ふつう」。

 50問:未使用スイッチ・・・「ふつう」。

合格の生命線‐独学向け教材

 

 憶えられない、点数が伸びない、よく間違える、実力が付かない、何やってんのかわからないという人は、教材を見直してみてください。

 独学向けの良質な教材を使うことこそ、独学合格の“肝”です。

 教材の詳細は「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」に述べてますが、読むのがメンドクサイ人は…、

 筆記用のテキストは、絵が多くて漢字の少ない「 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2023年版) 」を、

 筆記用の過去問には、コンパクトで持ち運びやすい「 すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2023 」を使います。

 技能のテキストは、写真の多い「 2023年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付 」を…、

 技能の工具は、定番メーカー:HOZANの「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」を…、

 技能の材料には、工具と同じメーカーの「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット」を使います。

 (教材には「年度」対応があるので、必ず、自分の受ける年になっているか、確認してください。

 (「技能教材よくある質問(何回分がいいの?等)」も、参考にしてください。)

 で、進み具合や必要に応じて、独学の欠点を補う「ホーザン 合格クリップ」や、「ホーザン 合格ゲージ P-925」、「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」、「ホーザン-HOZAN-合格マルチツール」を追加投入してください。

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 第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。

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