令和4年4月 二級ボイラー技士の公式過去問の、第35問目の解説。本問は、「伝熱面積計算」を問う問題です。問題の出し方をチェックしないといけない問題です。こういう出題もあるので、チェックしておきましょう。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「やや難」です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
こういう問題もあるとして、解き方だけを把握しておきましょう。
本問は、問題文をよく読まないといけません。
問題文には、「ボイラーを取り扱う場合、法令上、算定される伝熱面積」とありますが、実質的に、「ボイラー取り扱い作業主任者」の問題となります。
問題文を一読してわからない問題は、悪問の典型例です。
そして、結論から言うと、本問は、よくわかりません。
問題文には、「他にボイラーはないものとする。」とあるので、貫流ボイラーは、そのままの数字を使うことになります。
よって、答えは、「4」にならないといけないのですが、公式の答えは、「5」となっています。
わたしには、わかりません。
各自で、できる範囲で押えてください。
「ボイラー取扱作業主任者」の伝熱面積の算定ですが…、
・原則…伝熱面積をそのまま使う。
・貫流ボイラーと他のボイラーを“混用”する場合、貫流ボイラーの伝熱面積は「1/10」で計算する。
・電気ボイラーは、電気設備容量20kwを1m2と換算する。
・廃熱ボイラーは、伝熱面積は「1/2」で計算する。
…となっています。
んなもんで…、
(1)の伝熱面積が15m2の鋳鉄製温水ボイラーは、「15m2」となります。
(2)伝熱面積が20m2の炉筒煙管ボイラーは、「20m2」となります。
(3)最大電力設備容量が450kWの電気ボイラーは、「450/20」で、「22.5m2」となります。
(4)伝熱面積が240m2の貫流ボイラーは、但し書きに、「他にボイラーはないものとする。」とあるので、「240m2」となります。
(5)伝熱面積が50mの廃熱ボイラーですが、「50/2」で、「25m2」となります。
よって、わたし的には、「4」が答えとなると思うのですが、公式では、「5」となっています。
まあ、解き方だけ、押えておきましょう。
「公式」の答えは、「5」です。
正解:5
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:飽和水・飽和蒸気・・・「ふつう」
2問:ボイラーの容量及び効率・・・「ふつう」
3問:ボイラーの水循環・・・「ふつう」
4問:伝熱管に分類されないもの・・・「難」
5問:鋳鉄製ボイラー・・・「ふつう」
6問:計測器・・・「ふつう」
7問:ボイラーの自動制御・・・「ふつう」
8問:ボイラーの給水系統装置・・・「ふつう」
9問:エコノマイザ・・・「ふつう」
10問:温水ボイラー及び蒸気ボイラーの附属品・・・「やや難」
11問:ディフューザポンプ・・・「ふつう」。
12問:スートブロー・・・「ふつう」
13問:脱酸素剤・・・「ふつう」
14問:ボイラー水の吹出し・・・「ふつう」
15問:キャリオーバ・・・「ふつう」。
16問:ボイラー水位が安全低水面以下・・・「ふつう」
17問:ボイラーの内面清掃・・・「ふつう」。
18問:単純軟化法・・・「ふつう」
19問:ばね安全弁及び逃がし弁・・・「ふつう」
20問:ボイラーの点火前の点検・準備・・・「ふつう」
21問:引火点・・・「ふつう」
22問:ボイラーの油バーナ・・・「ふつう」。
23問:燃料の燃焼・・・「ふつう」
24問:重油の性質・・・「難」
25問:石炭燃焼と重油燃焼・・・「ふつう」
26問:燃料の分析及び性質・・・「ふつう」
27問:低温腐食の抑制方法・・・「ふつう」
28問:ボイラー用ガスバーナ・・・「ふつう」
29問:一次空気及び二次空気・・・「ふつう」
30問:ボイラーの通風・・・「ふつう」
31問:法定検査・・・「やや難」
32問:鋳鉄製温水ボイラー・・・「ふつう」
33問:ボイラー室・・・「ふつう」
34問:伝熱面積の算定方法・・・「ふつう」
35問:伝熱面積計算・・・「やや難」
36問:鋳鉄製ボイラーの附属品・・・「ふつう」
37問:設置・変更時の届け出・・・「ふつう」
38問:鋼製ボイラーの安全弁・・・「ふつう」
39問:ボイラー室の掲示事項・・・「ふつう」
40問:附属品の管理・・・「ふつう」
独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。
ま、読むのがメンドウな人は…、
過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、
そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。
わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
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サブ機として、試験後も活躍するはずです。
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二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。
ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。
二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。
乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。
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