登録販売者の「医薬品」に登場する「生薬」のうち、「注意事項」的な記述のある生薬をまとめています。セネガ,オンジ,サイシン,センソ,ブシ,モクツウ,ボウイ,モッコウなどを掲載しています。
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「医薬品」の「生薬」にて、「注意事項」と言える内容が出題されるようになっています。
たとえば、「サイシン」の「地上部のアリストロキア酸」などです。
参考:東京都 R2 第96問
よって、以下に、「注意事項」的な記載のある「生薬」をまとめました。
このページでは、セネガ,オンジ,サイシン,センソ,ブシ,モクツウ,ボウイ,モッコウを挙げています。
なお、注意事項ですが、序盤では、無理に憶える必要はありません。
中盤以降に、チェックを入れてください。
手引きを抜粋すると…、
『セネガはヒメハギ科のセネガ又はヒロハセネガの根を基原とする生薬、オンジはヒメハギ科のイトヒメハギの根を基原とする生薬で、いずれも去痰作用を期待して用いられる。』
『これらの生薬成分の摂取により糖尿病の検査値に影響を生じることがあり、糖尿病が改善したと誤認されるおそれがある。』
『よって、1日最大配合量がセネガ原生薬として1.2g以上、又はオンジとして1g以上を含有する製品では、使用上の注意において成分及び分量に関する注意として記載されている。』
…となります。
キーワードの「糖尿病」は、押えておきましょう。
憶え方としては、「ネガティブおじが糖尿病」です。
「ネガ」は、「セ“ネガ”」です。
「おじ」は、「オンジ」の“最初と最後の文字”です。
くだらないですが、頭に残るように思います。
また、数字は、常に狙われています。
「セネガ・・・1.2g以上」と、「オンジ・・・1g以上」ですが、憶え難いです。
よって、試験会場の道すがらや、本試験直前の休憩時間で、憶えてしまいましょう。
先に挙げた「東京都 R2 第96問」で、出題されました。
「サイシン」ですが、手引きを抜粋すると…、
『サイシンは、ウマノスズクサ科のウスバサイシン又はケイリンサイシンの根及び根茎を基原とする生薬である。』
『地上部には腎障害を引き起こすことが知られているアリストロキア酸が含まれている。』
…となります。
先の東京都試験では、腎障害の起きる地上部が問われています。
キーワードの「地上部・・・腎障害」と「アリストロキア酸」は、今後の定番となりそうなので、チェックしておきましょう。
くだらないですが、「最新(サイシン)の“アリスト”テレス研究」くらいに、こじつけて憶えるとよいでしょう。
「センソ」ですが、頻出論点の「強心薬」の生薬です。
手引きを抜粋すると…、
『有効域が比較的狭い成分であり、1日用量中センソ5mgを超えて含有する医薬品は劇薬に指定されている。』
『一般用医薬品では、1日用量が5mg以下となるよう用法・用量が定められており、それに従って適正に使用される必要がある。』
『なお、通常用量においても、悪心(吐きけ)、嘔吐の副作用が現れることがある。』
…となっています。
数字や注意事項を、押えておくべきです。
劇薬になるのは「“5mg超”」です。
対して、一般用医薬品となるのは、「“5mg以下”」ですので、整理して押えましょう。
「ひっかけ」で、劇薬指定の数字が、「1日用量中センソ“5mg以上”含有する医薬品は劇薬に指定」などと、問われたことがあります。
劇薬は、「超」ですね。数字部分は、常にチェックしておきましょう。
なお、「5」という数字の憶え方は、生薬ページにあります。
参考:センソ
「ブシ」ですが、手引きを抜粋すると…、
『血液循環が高まることによる利尿作用を示すほか、鎮痛作用を示すが、アスピリン等と異なり、プロスタグランジンを抑えないことから、胃腸障害等の副作用は示さない。』
『なお、ブシは生のままでは毒性が高いことから、その毒性を減らし有用な作用を保持する処理を施して使用される。』
…となっています。
先の太文字部分「アスピリン等と異なり、プロスタグランジンを抑えないことから、胃腸障害等の副作用は示さない」のところが、変えられる可能性が大です。
たとえば、「アスピリン等と“同じで”」とか…、
「“ヒスタミン遊離”を抑えない」とか…、
「プロスタグランジンを“抑える”」とか…、
「胃腸障害等の副作用を“示す”」といった塩梅です。
「ブシ」は、高い出題率を誇る生薬なので、どのようにように出題されても、大丈夫なようになっておきましょう。
個人的には、絶対に出る予感があります。
「モクツウ」ですが、「基原」に関する注意喚起が為されています。
手引きには…、
『モクツウは、アケビ科のアケビ又はミツバアケビの蔓性の茎を、通例、横切りしたものを基原とする生薬である。』
『中国等では、アリストロキア酸を含有するキダチウマノスズクサを用いたものがモクツウとして流通していることがある。」
…とあります。
「逆」的な出題が予想されます。
たとえば、「中国等では、アリストロキア酸を含有する“ミツバアケビ”を用いたものがモクツウとして流通」とかです。
「×」ですね。
アリストロキア酸を含むのは、「キダチウマノスズクサ」です。
「ミツバアケビ」には、アリストロキア酸がありません。
試験直前のチェック事項としておきましょう。
「ボウイ」と「モッコウ」ですが、「類似生薬」の注意喚起が為されています。
手引きには…、
『このほか、ボウイ、モッコウに関しても、医薬品・医療機器等安全性情報(平成12年7月)において、注意を要する類似生薬につき情報提供がなされている。』
…とあります。
手引きには、上記記述しかないので、詳細は不明ですが、ボウイとモッコウには、こういう注意喚起が為されている、くらいに押さえておくとよいでしょう。
当該論点も、試験直前のチェック事項としておきましょう。
なお、「モッコウ」ですが、手引きでは、当該類似生薬の論点に、ちらっと出る生薬です。
んなもんで、当該「モッコウ」を、追求する必要はありません。名称だけ、軽く押えておけばいいでしょう。
今後の試験では、「アリストロキア酸」がキーとなりそうなので、まとめておきます。
・サイシン・・・地上部
・モクツウ・・・中国産のキダチウマノスズクサ
まあ、数は少ないので、本ページを「お気に入り」にでも入れておいて、試験直前に、ざっとチェックしてください。
「注意事項」的なもののある生薬は、以上です。
追加され次第、追記していきます。
なお、生薬は、他にも、新しい傾向が見出されます。
「生薬 新傾向」も、一読願います。
2021年2月27日 11:08 AM
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