39問‐令和1年10月 二ボ公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 令和1年10月 二級ボイラー技士の公式過去問の、第39問目の解説。本問は、鋼製ボイラーの安全弁を問う問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

39問

 

 (クリックして拡大。)

 本問のレベルは「ふつう」です。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

 なお、全問の答えは、こちらです。

選択肢1

 選択肢1の「伝熱面積が100m2以下の蒸気ボイラーには、安全弁を1個備えなければならない。」ですが、誤った記述です。

 ふつうは、2コ以上要ります!

 1個でもいいのは、「伝熱面積が50m2以下のボイラーです。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢2

 選択肢2の「貫流ボイラー以外の蒸気ボイラーの安全弁は、ボイラー本体の容易に検査できる位置に直接取り付け、かつ、弁軸を鉛直にしなければならない。」ですが、正しい記述です。

 テキストそのとおりの記述です。確認しておきましょう。

 なお、「鉛直」とは、「重力の方向線」です。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢3

 選択肢3の「貫流ボイラーに備える安全弁については、当該ボイラーの最大蒸発量以上の吹出し量のものを過熱器の出口付近に取り付けることができる。」ですが、正しい記述です。

 キーワードは、「過熱器の出口付近」です。

 よって、選択肢は、「正」となります。

 なお、個数ですが、伝熱面積に応じた個数となっており、そう具体的な数字は、問われないように思われます。

選択肢4

 選択肢4の「過熱器には、過熱器の出口付近に過熱器の温度を設計温度以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 ただ、「ひっかけ」には、注意が必要です。

 「設計温度」のところが、「使用温度」とか「最大温度」とか「常用温度」とかに、変えられている可能性が大です。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢5

 選択肢5の「水の温度が120°Cを超える温水ボイラーには、安全弁を備えなければならない。」ですが、正しい記述です。

 「温水ボイラー」の数字「120度」は、ガチ暗記です。穴埋め問題で出ています。

 よって、選択肢は、「正」となります。

 なお、120度以下の場合、「逃がし管」を設けることになります。

 一緒に憶えましょう!

答え

 設問は、「誤っているものはどれか?」です。

 答え:1

 次の問題へ。

過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

R1年10月過去問

 インデックス

 答え一覧

構造10問

 1問:ボイラーの水循環・・・「やや難」

 2問:燃焼室・伝熱面・燃焼装置・・・「ふつう」

 3問:水管ボイラーの特徴・・・「ふつう」

 4問:ハートフォード式連結法・・・「ふつう」

 5問:ボイラー各部の構造及び強さ・・・「ふつう」

 6問:水面測定装置・・・「ふつう」

 7問:空気予熱器・・・「ふつう」

 8問:給水系統装置・・・「ふつう」

 9問:圧力制御機器・・・「やや難」

 10問:ボイラーの自動制御・・・「ふつう」

取扱10問

 11問:ばね安全弁及び逃がし弁・・・「ふつう」。

 12問:ボイラー炊き始め・・・「ふつう」

 13問:ボイラー水の全部排出・・・「やや難」

 14問:ボイラーの脱酸素剤・・・「ふつう」

 15問:ボイラー水の吹き出し・・・「ふつう」。

 16問:ボイラー水の異常低下・・・「ふつう」

 17問:ボイラーの点火前点検・準備・・・「ふつう」。

 18問:スートブロー・・・「ふつう」

 19問:ボイラー補給水の単純軟化法・・・「ふつう」

 20問:水面計の機能試験・・・「ふつう」

燃料・燃焼10問

 21問:燃料の工業分析・・・「ふつう」

 22問:燃料の分析・性質・・・「やや難」。

 23問:重油の水分及びスラッジ・・・「ふつう」

 24問:燃料の加熱・・・「ふつう」

 25問:油バーナ・・・「ふつう」

 26問:気体燃料の特徴・・・「ふつう」

 27問:低温腐食の抑制方法・・・「ふつう」

 28問:ボイラー用ガスバーナ・・・「やや難」

 29問:ボイラーの通風・・・「ふつう」

 30問:ボイラーの熱損失・・・「ふつう」

法令10問

 31問:ボイラー室・・・「ふつう」

 32問:ボイラーの定期自主検査・点検事項・・・「ふつう」

 33問:伝熱面積の算定方法・・・「ふつう」

 34問:鋳鉄製ボイラーの付属品・・・「ふつう」

 35問:ボイラーの設置時の検査・・・「ふつう」

 36問:付属品管理・・・「ふつう」

 37問:二級ボイラー技士の選任・・・「ふつう」

 38問:ボイラー変更届・・・「ふつう」

 39問:鋼製ボイラーの安全弁・・・「ふつう」

 40問:貫流ボイラーの付属品規制・・・「難」

独学向け教材

 独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。

 ま、読むのがメンドウな人は…、

 過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、

 そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。

 わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

 サブ機として、試験後も活躍するはずです。

 amazon参考‐Fire HD

ボイラの後は、乙4で

 乙4とは、「危険物取扱者 乙種4類」のことです。

 お馴染みの油炊きボイラーでは、「重油」を使います。

 「重油」の補充等の際、乙4があると“立ち合い”ができることから、「2ボ」と「乙4」とは、実に、相性のよい資格となっています。

 昨今では、油炊きボイラーが減っているとはいえ、まだまだ数があります。2ボと乙4があれば、とりあえず仕事があって、食いっぱぐれはないので、2ボ合格後は、「乙4」取得を目指してください。

 試験勉強等については、「乙種4類の独学」と、「乙4のテキスト・問題集を参考にしてください。

二級ボイラー技士のこまごましたもの

 二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。

 二ボ合格後の取得資格に、ピックアップしておくとよいでしょう。勉強方法等は、「乙4 独学前編:重要試験情報」や「乙4 独学後編:勉強方法」を一読ください。

 二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。

みんなとシェアする