令和4年4月 二級ボイラー技士の公式過去問の、第31問目の解説。本問は、「法定検査」を問う問題です。検査項目がガチで問われているので、確答の厳しい問題と言えます。できる選択肢をキッチリと判断して、後は、運を天に任せましょう。再出題に備えて、復習だけはしておきましょう。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「やや難」です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
定番の「検査」の問題です。
まずもって、判別のキーワードですが、「ボイラーを設置した者」に着目します。
この時点で、(C)は、「落成」が選べます。
もう片方の「使用」検査ですが、これは…、
・ボイラーを輸入した者。
・構造検査又は使用検査のあと、1年以上設置されなかったボイラーを設置しようとする者。
・廃止したボイラーを再設置・再使用しようとする者
…が、受ける検査だからです。
よって、選択肢の「2」と「5」が消去されます。
最低でも、ここまでは、できるようになりましょう。
残る(A)と(B)ですが、これは、ぶっちゃけ難しいです。
こういう問題に遭遇したら、論理的に推測しましょう。
まず、役所の検査なのですから、ボイラーの重要な部分だろうという推測は可能です。
よって、まず「附属設備」は要らなさそうと、推測できます。交換すればいいだけだからです。
残るは、「自動制御装置」と「通風装置」、「据付基礎」と「配管」ですが、どれが重要かと考えるなら、「据付基礎」と「配管」と思われます。
「自動制御装置」と「通風装置」は、後でいくらでも、交換修理等が可能だからです。
対して、「据付基礎」と「配管」などは、いったん取り付けると、後からの修正は、困難と言えます。
こうした次第で、(3)が答えとなります。
検査対象ですが、正確には…、
・ボイラー室。
・ボイラー及びその配管の配置状況。
・ボイラーの据え付け基礎ならびに燃焼室および煙道の構造。
…です。
今後の出題(問題の使い回し)に備えて、押えておきましょう。
正解:3
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:飽和水・飽和蒸気・・・「ふつう」
2問:ボイラーの容量及び効率・・・「ふつう」
3問:ボイラーの水循環・・・「ふつう」
4問:伝熱管に分類されないもの・・・「難」
5問:鋳鉄製ボイラー・・・「ふつう」
6問:計測器・・・「ふつう」
7問:ボイラーの自動制御・・・「ふつう」
8問:ボイラーの給水系統装置・・・「ふつう」
9問:エコノマイザ・・・「ふつう」
10問:温水ボイラー及び蒸気ボイラーの附属品・・・「やや難」
11問:ディフューザポンプ・・・「ふつう」。
12問:スートブロー・・・「ふつう」
13問:脱酸素剤・・・「ふつう」
14問:ボイラー水の吹出し・・・「ふつう」
15問:キャリオーバ・・・「ふつう」。
16問:ボイラー水位が安全低水面以下・・・「ふつう」
17問:ボイラーの内面清掃・・・「ふつう」。
18問:単純軟化法・・・「ふつう」
19問:ばね安全弁及び逃がし弁・・・「ふつう」
20問:ボイラーの点火前の点検・準備・・・「ふつう」
21問:引火点・・・「ふつう」
22問:ボイラーの油バーナ・・・「ふつう」。
23問:燃料の燃焼・・・「ふつう」
24問:重油の性質・・・「難」
25問:石炭燃焼と重油燃焼・・・「ふつう」
26問:燃料の分析及び性質・・・「ふつう」
27問:低温腐食の抑制方法・・・「ふつう」
28問:ボイラー用ガスバーナ・・・「ふつう」
29問:一次空気及び二次空気・・・「ふつう」
30問:ボイラーの通風・・・「ふつう」
31問:法定検査・・・「やや難」
32問:鋳鉄製温水ボイラー・・・「ふつう」
33問:ボイラー室・・・「ふつう」
34問:伝熱面積の算定方法・・・「ふつう」
35問:伝熱面積計算・・・「やや難」
36問:鋳鉄製ボイラーの附属品・・・「ふつう」
37問:設置・変更時の届け出・・・「ふつう」
38問:鋼製ボイラーの安全弁・・・「ふつう」
39問:ボイラー室の掲示事項・・・「ふつう」
40問:附属品の管理・・・「ふつう」
独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。
ま、読むのがメンドウな人は…、
過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、
そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。
わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
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サブ機として、試験後も活躍するはずです。
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二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。
ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。
二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。
乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。
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