3問‐令和3年10月 二ボ公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第3問は、「計測器」の問題です。選択肢の1つが難しいですが、そのほかの選択肢は、基礎・基本的なものです。よって、本問は、「消去法」で解答することになります。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

3問

 

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 本問のレベルは「やや難」です。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

 問題一覧は、こちらです。

 全問の答えは、こちらです。

解説

 本問ですが、「消去法」から、最終解答を導きます。

 こういう出題形式にも、慣れておきましょう。

選択肢1

 選択肢1の「ブルドン管圧力計は、断面が扁平な管を円弧状に曲げたブルドン管に圧力が加わると、圧力の大きさに応じて円弧が広がることを利用している。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 当該選択肢の記述は、実によく出ます。

 「扁平な管」や「円弧状」、「ブルドン管」といったキーワードは、シッカリ押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢2

 選択肢2の「差圧式流量計は、流体が流れている管の中に絞りを挿入すると、入口と出 口との間に流量の二乗に比例する圧力差が生じることを利用している」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 キーワードの「流量の二乗に比例する圧力差」は、判別のキーワードなので、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢3

 選択肢3の「容積式流量計は、ケーシングの中で、だ円形歯車を2個組み合わせ、これ を流体の流れによって回転させると、流量が歯車の回転数に比例することを 利用している」ですが、正しい記述です。

 キーワードの「だ円形歯車を2個」や「流量が歯車の回転数に比例」を、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢4

 選択肢4の「二色水面計は、光線の屈折率の差を利用したもので、蒸気部は赤色に、水 部は緑色に見える」ですが、正しい記述です。

 色の部分の「蒸気部は赤色、水部は緑色」は、ガチで押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢5

 選択肢5の「マルチポート水面計は、金属製の箱に小さな丸い窓を配列し、円形透視式 ガラスをはめ込んだもので、一般に使用できる圧力が平形透視式水面計より低い」ですが、誤った記述です。

 難しい選択肢です。テキストには、載ってないと思います。

 間違っているのは、「一般に使用できる圧力が平形透視式水面計より低い」のところです。

 「マルチポート水面計」ですが、高温高圧ボイラー用のものです。

 興味のある人は、「グーグル検索:マルチポート水面計」で、追及してください。

解答

 選択肢の1~4は、基本レベルなので、なんとか「正」と判断できるかと思います。

 選択肢5は「誤」と、「消去法」で最終解答を導いてください。

答え

 本問は、「誤っているものはどれか?」です。

 「1」は「正」です。

 「2」は「正」です。

 「3」は「正」です。

 「4」は「正」です。

 「5」は「誤」です。

 正解:5

 次の問題へ。

過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

R3年10月過去問

 インデックス

 問題一覧

 答え一覧

構造10問

 1問:ボイラーの構造・・・「ふつう」

 2問:丸ボイラーの特徴・・・「ふつう」

 3問:計測器・・・「ふつう」

 4問:ステー・・・「ふつう」

 5問:ボイラー構造・・・「ふつう」

 6問:鋳鉄製ボイラー・・・「ふつう」

 7問:ボイラーの吹出し装置・・・「ふつう」

 8問:エコノマイザ・・・「ふつう」

 9問:ボイラーの自動制御・・・「ふつう」

 10問:ドラム水位制御・・・「ふつう」

取扱10問

 11問:点火前の点検・準備・・・「ふつう」。

 12問:ボイラーの水管理・・・「ふつう」

 13問:酸洗浄・・・「ふつう」

 14問:突然消火原因・・・「ふつう」

 15問:ディフューザポンプ・・・「ふつう」。

 16問:清缶剤・・・「ふつう」

 17問:蒸気圧力上昇時の取扱い・・・「ふつう」。

 18問:水面測定装置・・・「ふつう」

 19問:スケール及びスラッジの害・・・「ふつう」

 20問:キャリオーバ・・・「ふつう」

燃料・燃焼10問

 21問:液体燃料の供給装置・・・「ふつう」

 22問:重油に含まれる成分・・・「ふつう」。

 23問:石炭の工業分析・・・「ふつう」

 24問:気体燃料の燃焼方式・・・「ふつう」

 25問:圧力噴霧式バーナ・・・「やや難」

 26問:NOxの抑制方法・・・「ふつう」

 27問:ボイラー用気体燃料・・・「ふつう」

 28問:燃料の分析及び性質・・・「ふつう」

 29問:一次空気及び二次空気・・・「ふつう」

 30問:ボイラーの通風・・・「ふつう」

法令10問

 31問:法定検査・・・「ふつう」

 32問:鋼製ボイラー・・・「ふつう」

 33問:検査及び検査証・・・「ふつう」

 34問:鋳鉄製温水ボイラー・・・「ふつう」

 35問:附属品の管理・・・「ふつう」

 36問:鋼製ボイラーの水面測定装置・・・「ふつう」

 37問:ボイラー取扱作業主任者の職務・・・「ふつう」

 38問:ボイラー技士・・・「ふつう」

 39問:定期自主検査・・・「ふつう」

 40問:法定距離・・・「ふつう」

独学向け教材

 独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。

 ま、読むのがメンドウな人は…、

 過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、

 そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。

 わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

 サブ機として、試験後も活躍するはずです。

 amazon参考‐Fire HD

ボイラの後は、乙4で

 乙4とは、「危険物取扱者 乙種4類」のことです。

 お馴染みの油炊きボイラーでは、「重油」を使います。

 「重油」の補充等の際、乙4があると“立ち合い”ができることから、「2ボ」と「乙4」とは、実に、相性のよい資格となっています。

 昨今では、油炊きボイラーが減っているとはいえ、まだまだ数があります。2ボと乙4があれば、とりあえず仕事があって、食いっぱぐれはないので、2ボ合格後は、「乙4」取得を目指してください。

 試験勉強等については、「乙種4類の独学」と、「乙4のテキスト・問題集を参考にしてください。

二級ボイラー技士のこまごましたもの

 二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。

 二ボ合格後の取得資格に、ピックアップしておくとよいでしょう。勉強方法等は、「乙4 独学前編:重要試験情報」や「乙4 独学後編:勉強方法」を一読ください。

 二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。

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