平成30年4月 二級ボイラー技士の公式過去問の、第19問目の解説。本問は、点火前点検の問題です。どの選択肢も正しそうなので、最終解答に苦労するかと思います。本問はできなくていいので、ギリギリまで考えたら、他の問題に活路を見出しましょう。軽いひっかけです。
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本問のレベルは「やや難」です。
どの選択肢も、実に、“正しそう”に見えるので、最終解答に苦労するかもしれません。
こういう問題は、『確定的に正しいもの』のみ判別して、後は、「運」で選ぶしかありません。
こういう出題もあるんだなという感じで、傾向把握の一環として、解いておきましょう。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢1の「水面計によってボイラー水位が低いことを確認したときは、給水を行って常用水位に調整する。」ですが、正しい記述です。
そのとおりだとしか言いようがありません。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
選択肢2の「験水コックがある場合には、水部にあるコックから水が出ないことを確認する。」ですが、誤った記述です。
軽いひっかけです。
験水コックとは、それ自体を開いて噴出する水により、水位を判断します。
本問では、「水部にあるコック」とあるので、当該コックを開いた場合、水が出ないといけません。
正しくは、「験水コックがある場合には、水部にあるコックから水が出ることを確認する」です。
よって、当該選択肢は、「×」となります。
選択肢3の「圧力計の指針の位置を点検し、残針がある場合は予備の圧力計と取り替える。」ですが、正しい記述です。
「残針」とは、「針が0に戻らなくなる」ことです。
「針が0に戻らなくなっている」のですから、取り替えます。
テキストに載ってないかもですが、こういうものとして、押えておきましょう。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
選択肢4の「水位を上下して水位検出器の機能を試験し、設定された水位の上限及び下限において正確に給水ボンプの起動、停止などが行われることを確認する。」ですが、 正しい記述です。
間違えているところがありません。常識的に判別できるかと思います。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
選択肢5の「煙道の各ダンパを全開にしてファンを運転し、炉及び煙道内の換気を行う。」ですが、正しい記述です。
炉内に可燃性ガスが残っていると、点火の際に、爆発しかねません。
ボイラーの講習で学ぶはずですが、点火前には、十分に換気を行います。
よって、当該選択肢は、「○」となります。
設問は、「誤っているものはどれか?」です。
答え:2
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:熱・蒸気・・・「ふつう」
2問:ボイラー効率・・・「ふつう」
3問:貫流ボイラー・・・「ふつう」
4問:計測器・・・「ふつう」
5問:空気予熱器・・・「ふつう」
6問:給水系統装置・・・「ふつう」
7問:炉筒煙管ボイラー・・・「ふつう」
8問:鏡板・・・「ふつう」
9問:水位検出器・・・「難」
10問:自動制御用機器・・・「ふつう」
11問:ボイラー水の吹出・・・「ふつう」。
12問:燃料油用遮断弁・・・「難」
13問:ボイラー水位・・・「ふつう」
14問:キャリオーバ・・・「ふつう」
15問:スートブロー・・・「ふつう」。
16問:ボイラー清缶剤・・・「ふつう」
17問:酸洗浄・・・「ふつう」。
18問:水管理・・・「ふつう」
19問:点火前点検・・・「やや難」
20問:単純軟化法・・・「ふつう」
21問:引火点・・・「ふつう」
22問:重油・・・「ふつう」。
23問:石炭・・・「ふつう」
24問:重油加熱・・・「ふつう」
25問:気体燃料・・・「ふつう」
26問:低温腐食抑制・・・「ふつう」
27問:流動層燃焼方式・・・「ふつう」
28問:大気汚染物質・・・「ふつう」
29問:通風・・・「ふつう」
30問:ガンタイプオイルバーナ・・・「ふつう」
31問:伝熱面積・・・「ふつう」
32問:変更届・・・「ふつう」
33問:使用再開検査・・・「ふつう」
34問:鋳鉄製ボイラー規制・・・「ふつう」
35問:鋼製ボイラー・・・「やや難」
36問:設置規制・・・「ふつう」
37問:付属品管理・・・「ふつう」
38問:定期自主検査・・・「ふつう」
39問:水面測定装置・・・「ふつう」
40問:掃除・修繕・・・「ふつう」
独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。
ま、読むのがメンドウな人は…、
過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、
そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。
わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。
サブ機として、試験後も活躍するはずです。
amazon参考‐Fire HD
二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。
ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。
二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。
乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。
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