10問‐令和4年4月 二ボ公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第10問は、「温水ボイラー及び蒸気ボイラーの附属品」の問題です。選択肢の1つが気色の違う問題で、確答が難しいです。他の選択肢も、癖のあるものが多く、正解は厳しいかと思います。選択肢Cは、基礎問題なので、これだけは、解けるようになっておきましょう。

10問

 

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 本問のレベルは「やや難」です。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

 問題一覧は、こちらです。

 全問の答えは、こちらです。

解説

 小難しい選択肢が多いです。

 初見時は、選択肢のcさえ、正しく判別できていれば、OKです。

 ただ、過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、解けなかった選択肢は、キッチリと復習しておきましょう。

選択肢A

 選択肢Aの「凝縮水給水ポンプは、重力環水式の暖房用蒸気ボイラーで、凝縮水をボ イラーに押し込むために用いられる。」ですが、正しい記述です。

 「凝縮水給水ポンプ」の正しい記述です。

 これは、真空給水ポンプの真空機構のないものです。

 テキストに載ってなければ、選択肢ごとを、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢B

 選択肢Bの「暖房用蒸気ボイラーの逃がし弁は、発生蒸気の圧力と使用箇所での蒸気 圧力の差が大きいときの調節弁として用いられる」ですが、誤った記述です。

 「逃がし弁」が使用されるのは、温水ボイラーで、温水温度が120度以下のものに使用されます。

 設問は、「蒸気ボイラー」なので、「安全弁」が使用されます。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢C

 選択肢Cの「温水ボイラーの逃がし管には、ボイラーに近い側に弁又はコックを取り 付ける。」ですが、誤った記述です。

 よく出る規定です。

 逃がし管には、途中に弁やコックを設けてはいけません。

 ガチで押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢D

 選択肢Dの「温水ボイラーの逃がし弁は、逃がし管を設けない場合又は密閉型膨張タンクとした場合に用いられる」ですが、正しい記述です。

 正しい記述です。

 「逃がし弁→逃がし管を設けないとき。密閉型膨張タンクのとき。」と、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 設問は、「正しいものの組合せはどれか?」です。

 「A」は「正」です。

 「B」は「誤」です。

 「C」は「誤」です。

 「D」は「正」です。

答え

 正解:3

 次の問題へ。

過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

令和4年4月 過去問

 インデックス

 問題一覧

 答え一覧

構造10問

 1問:飽和水・飽和蒸気・・・「ふつう」

 2問:ボイラーの容量及び効率・・・「ふつう」

 3問:ボイラーの水循環・・・「ふつう」

 4問:伝熱管に分類されないもの・・・「難」

 5問:鋳鉄製ボイラー・・・「ふつう」

 6問:計測器・・・「ふつう」

 7問:ボイラーの自動制御・・・「ふつう」

 8問:ボイラーの給水系統装置・・・「ふつう」

 9問:エコノマイザ・・・「ふつう」

 10問:温水ボイラー及び蒸気ボイラーの附属品・・・「やや難」

取扱10問

 11問:ディフューザポンプ・・・「ふつう」。

 12問:スートブロー・・・「ふつう」

 13問:脱酸素剤・・・「ふつう」

 14問:ボイラー水の吹出し・・・「ふつう」

 15問:キャリオーバ・・・「ふつう」。

 16問:ボイラー水位が安全低水面以下・・・「ふつう」

 17問:ボイラーの内面清掃・・・「ふつう」。

 18問:単純軟化法・・・「ふつう」

 19問:ばね安全弁及び逃がし弁・・・「ふつう」

 20問:ボイラーの点火前の点検・準備・・・「ふつう」

燃料・燃焼10問

 21問:引火点・・・「ふつう」

 22問:ボイラーの油バーナ・・・「ふつう」。

 23問:燃料の燃焼・・・「ふつう」

 24問:重油の性質・・・「難」

 25問:石炭燃焼と重油燃焼・・・「ふつう」

 26問:燃料の分析及び性質・・・「ふつう」

 27問:低温腐食の抑制方法・・・「ふつう」

 28問:ボイラー用ガスバーナ・・・「ふつう」

 29問:一次空気及び二次空気・・・「ふつう」

 30問:ボイラーの通風・・・「ふつう」

法令10問

 31問:法定検査・・・「やや難」

 32問:鋳鉄製温水ボイラー・・・「ふつう」

 33問:ボイラー室・・・「ふつう」

 34問:伝熱面積の算定方法・・・「ふつう」

 35問:伝熱面積計算・・・「やや難」

 36問:鋳鉄製ボイラーの附属品・・・「ふつう」

 37問:設置・変更時の届け出・・・「ふつう」

 38問:鋼製ボイラーの安全弁・・・「ふつう」

 39問:ボイラー室の掲示事項・・・「ふつう」

 40問:附属品の管理・・・「ふつう」

独学向け教材

 独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。

 ま、読むのがメンドウな人は…、

 過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、

 そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。

 わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

 サブ機として、試験後も活躍するはずです。

 amazon参考‐Fire HD

ボイラの後は、乙4で

 乙4とは、「危険物取扱者 乙種4類」のことです。

 お馴染みの油炊きボイラーでは、「重油」を使います。

 「重油」の補充等の際、乙4があると“立ち合い”ができることから、「2ボ」と「乙4」とは、実に、相性のよい資格となっています。

 昨今では、油炊きボイラーが減っているとはいえ、まだまだ数があります。2ボと乙4があれば、とりあえず仕事があって、食いっぱぐれはないので、2ボ合格後は、「乙4」取得を目指してください。

 試験勉強等については、「乙種4類の独学」と、「乙4のテキスト・問題集を参考にしてください。

二級ボイラー技士のこまごましたもの

 二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。

 二ボ合格後の取得資格に、ピックアップしておくとよいでしょう。勉強方法等は、「乙4 独学前編:重要試験情報」や「乙4 独学後編:勉強方法」を一読ください。

 二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。

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