独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

令和3年度(2021年度)の第二種電気工事士:上期筆記(午前試験・午後試験)の総評

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

第二種電気工事士(2電工)の令和3年度(2021年度)上期の午後筆記の総評やコメント。過去問演習に当たって、参考にしてください。

以下に、総評を述べていきますが、過去問は、「R3上期 午前筆記」と、「R3上期 午後筆記」です。

【注意】午前と午後の違い

昨年度(令和2年度)の下期試験でも、午前と午後に分かれて、筆記試験が行われました。

んで、令和3年度の上期試験でも、午前と午後とで、試験が実施されました。

昨年度は、午前・午後の問題内容に、大きな「違い」がありませんでした。

しかし、当該令和3年度の上期筆記では、午前と午後とで、かなりの「違い」があります。午後の方が、明らかに手強いです。

下期試験がどうなるかまだわかりませんが、難しい午後の筆記に当たってもいいように、基礎・基本的なものを、確実に押えておきましょう。

文系の人は、電気理論を捨てる人も多いでしょうが、前記の理由から、過去問を何回も解いて、電気理論で出ている問題のすべては、解き方を暗記しておきましょう。

参考:筆記試験の教材

結論

最初に結論から言うと、午前・午後とも、やはり、「第2種電気工事士」の試験です。

小難しい問題が増えてはいますが、キッチリと過去問演習をして、テキストを精読していれば、合格点の6割を確保できるようになっています。

ただ、以前は、生半可な勉強でも、受かる可能性がありましたが、今では、落ちる可能性が実に高いです。

油断せず、やるべきことをやって、試験に臨んでください。

なお、時間的に厳しい人は、4~5ヶ月前から、“早めに”テキストや過去問に当たってください。

んでは、直近試験での傾向やポイント、注意事項を述べていきます。

技能的な問題

技能試験で勉強する論点が、越境して、筆記に出題されています。

午前試験では、「午前:第21問」に…、

午後試験では、「2問」も出題され、「午後:第11問」と「午後:第21問」に、登場しています。

筆記の勉強しかしていない人は、まずもって、解けないはずです。

とりわけ、午後試験の21問のように、ガチの複線図が問われたら、お手上げです。

しかし、4月初旬から筆記の勉強を始めるとすると、筆記に並行して技能を勉強をするのは、かなり、時間的に厳しいです。

よって、「とりあえず捨て問」とします。

「技能的な問題」を「捨て問」にしても、失点は、他の問題でカバーはできるからです。

んで、全論点が済んで、時間に余裕があるなら、着手するようにしましょう。

勉強したい人は勉強すればいいですが、無理そうな人は、「捨て問」にして、電気理論など、他の問題で失点を取り返してください。

言い換えれば、「技能的な問題」を「捨て問」にするなら、電気理論や配線理論などを、ミッチリと勉強して、フルマークするくらいにならないといけない、といった寸法です。

奇問対策‐なんだこりゃ?対策

令和3年度(2021年度)の上期筆記の最たる特徴に、“奇問”があります。

“奇問”ですが、これは、テキストにて見たことのない事物が出題された問題で、(なんだこりゃ?)と、キツネにつままれるような感じを受ける問題です。

午前試験では、「午前:第41問…ニ」に…、

午後試験では、「午後:第17問」と「午後:第41問」に、登場しています。

しかし、それほど、神経質になる必要はありません。

リンク先の解説で述べられているように、なんらかの『突破口・ヒント』があるからです。

消去法で解けたり、資料や問題文・選択肢を、落ち着いてジックリと目を通せば、解答の糸口があります。

今後も、こうした、テキストに載ってない“奇問”が登場すると思います。

しかし、即、諦めるのではなく、(あ、来たな)という感じで、問題を解くテンポを変えて、落ち着いて対処してください。

1問2論点問題

従来の試験問題は、「1問に付き1つの論点」が問われるのが、ほとんどでした。

しかし、当該筆記試験では、「1問で、2つの論点が問われる」問題が散見されます。

午前試験では、「午前:第9問」に…、

午後試験では、「午後:第9問」と「午後:第26問」に、登場しています。

難しくはないですが、以前と比べると、格段に解答に手間取ります。

頻出論点は、シッカリ正確に暗記して、解答に時間を取られないようにしましょう。

組み合わせ問題

ついに、第2種電気工事士でも出たかと思ったのが、「組み合わせ問題」です。

正誤をストレートに問うのではなく、「正しいもの(誤っているもの)の組み合わせはどれか」といった、もう1作業させる問題です。

午前試験では、「午前:第19問」と「午前:第22問」に…、

午後試験では、「午後:第19問」に、登場しています。

大事なことは、「落ち着いて解答する」です。

焦って解答すると、選択肢の判別は合っているのにも関わらず、最終解答の選択を間違ってしまいます。

2電工では、あまり出ない出題形式なので、何回か解いて、解答の要領を掴んでおきましょう。

チェック論点

今後も出そうなので、チェックすべき論点の問題を、挙げておきます。

まず、「ケーブル・電線の耐熱性」です。

この数年で、毎回出るようになった論点です。

当該年度でも、出題されており、午前試験では、「午前:第12問」に…、

午後試験では、「午後:第12問」に、登場しています。

憶えてないと絶対に解けないので、チェックしておきましょう。再度、出題される可能性が大です。

次に、「弱電流電線」です。

午前試験にて、「2問」に渡って登場しています。

午前:第20問…ロ」と「午前:第22問」です。

こういう細かいものも、問われるようになっています。

過去問を解くだけでなく、テキストの精読も行ってください。

総評は、以上です。

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