第18問は、「建築基準法」の問題です。非常用の進入口、建築確認・完了検査、手すり等の設置、既存不適格建築物で問題が構成されています。確実に解ける選択肢が少ないため、確答はできないと思われます。できなくても仕方がないですが、選択肢の「使い回し」に備えて、復習だけはしておきましょう。
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本問のレベルは「やや難」です。
判別可能な選択肢だけは、確実に解けるようになっておきましょう。
難しい選択肢もありますが、選択肢の「使い回し」に備えて、内容だけはチェックしておきましょう。
本問の答えは、「こちら(数字のみ)」です。
本問は、「正しいもの」を選ぶ出題形式です。
別段、複雑な指示はないです。
なお、本問には、類似問題があるので、後述する「参考リンク」を活用ください。
1の「建築物の高さ31m以下の部分にある全ての階には、非常用の進入口を設けなければならない。」ですが、誤った記述です。
非常用の進入口は、31m以下の部分にある“全ての階”に設ける必要はありません。
また、非常用エレベーターやその他開口部がある場合も、要らないです。
よって、選択肢は、「誤」となります。
まあ、選択肢には、「すべて」とあるので、ここで、(おかしいなぁー)と思えるはずです。
2の「防火地域内にある3階建ての木造の建築物を増築する場合、その増築に係る部分の床面積の合計が10平方メートル以内であれば、その工事が完了した際に、建築主事または指定確認検査機関の完了検査を受ける必要はない。」ですが、誤った記述です。
ひっかけ問題です。
「防火地域及び準防火地域“外”」で、増改築・移転をする場合で、工事に係る床面積の合計が10平方メートル以内であれば、建築確認が無用となります。
建築確認が無用なのですから、当然、完了検査も受ける必要がなくなります。
しかし、選択肢の場合は、「防火地域内」なのですから、工事面積に関係なく、原則どおり、建築確認を受け、完了検査を受ける必要があります。
よって、選択肢は、「誤」となります。
3の「4階建ての事務所の用途に供する建築物の2階以上の階にあるバルコニーその他これに類するものの周囲には、安全上必要な高さが1.1m以上の手すり壁、さく又は金網を設けなければならない。」ですが、正しい記述です。
めずらしい「手すり等の設置」の問題です。
選択肢のいうように、「高さが1.1m以上の手すり壁、さく又は金網を設ける」必要があります。
選択肢の「使い回し」に備えて、押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
4の「建築基準法の改正により、現に存する建築物が改正後の規定に適合しなくなった場合、当該建築物の所有者または管理者は速やかに当該建築物を改正後の建築基準法の規定に適合させなければならない。」ですが、誤った記述です。
いわゆる、「既存不適格建築物」です。
これは、確実に判別できるはずです。
改正があっても、適合させる必要はありません。
考えてみてもわかりますが、たとえば、耐震基準の改正があった場合、新基準に適合させないといけないと、日本の大半の建物を工事することになってしまいます。当然、クソほど大騒ぎになるはずです。
こんな次第で、影響が大きすぎるので、改正等で新しい基準が設けられても、建築時の当時で適法ならば、新基準に適わなくてもよいということになっています。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「1」は「誤」です。
「2」は「誤」です。
「3」は「正」です。
「4」は「誤」です。
本問は、「正しいものはどれか?」ですので…
正解:3
…と相なります。
当該年度のぜんぶの問題(1~50)のリンクは、「こちら」です。
類似問題あります。テーマ別の問題演習は、「宅建「法令上の制限」の「建築基準法」の過去問リスト」を、活用ください。
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