9問‐H29の過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第9問は、相続の「法定相続分」の問題です。ガチンコで相続分を計算する選択肢もありますが、出題は、相続の放棄や相続欠格など、基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

9問‐法定相続分

 

 (クリックして拡大。)

難易度・優先順位ひとこと

 本問のレベルは「ふつう」です。

 大半の受験生は、「点」にする問題です。

 本問の答えは、「こちら(記号のみ)」です。

解説

 本問は、「正しいもの」を選ぶ出題形式です。

 相続分の計算をするので、関係図を書き出してから、解答に当たってください。

 相続の放棄をしたBと、相続欠格事由のCの違いがポイントです。

 なお、本問には、類似問題があるので、後述する「参考リンク」を活用ください。

選択肢1

 選択肢1の「Dが4000万円、Eが4000万円、Fが4000万円となる。」ですが、誤った記述です。

 Bは相続を放棄しているため、代襲相続しません。

 よって、Bの子たるEには、相続権がありません。

 Eが記載されているので、間違っています。

 選択肢は、「誤」となります。

選択肢2

 選択肢2の「Dが1億2000万円となる。」ですが、誤った記述です。

 Cは欠格事由に当たりますが、代襲相続はできます。

 よって、Cの子たるFには相続権があります。

 選択肢には、Fが除かれているので、間違っています。

 選択肢は、「誤」となります。

選択肢3

 選択肢3の「Dが6000万円、Fが6000万円となる。」ですが、正しい記述です。

 相続人は、Cの子たるFと、Dとなります。

 この相続分は等しくなるので、2分の1ずつとなります。

 1億2千万の相続ですから、選択肢のような数字となります。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢4

 選択肢4の「Dが6000万円、Eが6000万円となる。」ですが、誤った記述です。

 選択肢1でも見ましたが、Bは相続を放棄しているため、代襲相続しません。

 よって、Bの子たるEには、相続権がありません。

 Eが記載されているので、間違っています。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「1」は「誤」です。

 「2」は「誤」です。

 「3」は「正」です。

 「4」は「誤」です。

 本問は、「正しいものはどれか?」ですので…

 正解:3

 …と相なります。

 >>> 次の問題へ。


参考リンク

 当該年度のぜんぶの問題(1~50)のリンクは、「こちら」です。

 当該年度の「権利関係」だけ、問題演習をしたい人は、「H29 権利関係一覧リスト」を、ご利用ください。

 当該論点の勉強には、「民法「相続」の過去問リスト」を、活用ください。

管理業務主任者の民法

 宅建と同じ不動産系資格に「管理業務主任者」があります。

 この試験にも、「民法」が出題されるのですが、どれも、基礎的なものなので、「カンタン」です。

 そのため、宅建の民法の基礎力養成や、問題演習数の確保に便利です。

 まだまだ問題が解き足らない方は…、

 「管理業務主任者 民法一覧」の方も、活用ください。

独学向け教材

 宅建の独学向け教材には、「2系統」あります。

 はじめて法律を学ぶ方は「宅建(初学者向け)」を、参考にしてください。

 んで、法学部卒等で、ある程度の素養のある人は、「宅建(経験者向け)」を、参考にしてください。

PDF過去問に一言

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 PDF過去問の演習には、「タブレット」が最も勝手がよくて、ストレスも少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

 受験が終わっても、他の試験で使え、サブ機としても使えます。受験を機に「Fire HD」を検討するのは、損はないです。

宅建のこまごましたもの

 試験勉強については、「宅地建物取引士(宅建)の独学」を、参考にしてください。

 「宅建」という資格を、より知りたい方は、「資格ガイド Sランク資格:宅地建物取引士」を、一読願います。

 ブログに試験勉強に関する記事を投稿しています。興味のある方は、「宅建タグの投稿記事」を、お目汚しください。

みんなとシェアする