第40問は、おなじみ「37条」の問題です。選択肢のすべては、基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。必ず、1点としてください。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「ふつう」です。
大半の受験生は、「点」にする問題です。
宅建業法は、点数源となる科目です。本問は、ゼッタイに落としてはいけない問題です。
本問の答えは、「こちら(数字のみ)」です。
本問は、「違反しないもの」を選ぶ問題です。
別段、これといった指示もないので、ふつうに解くだけです。
なお、本問には、類似問題があるので、後述する「参考リンク」を活用ください
1の「宅地建物取引業者Aは、中古マンションの売買の媒介において、当該マンションの代金の支払の時期及び引渡しの時期について、重要事項説明書に記載して説明を行ったので、37条書面には記載しなかった。」ですが、誤った記述です。
選択肢のいう「代金の支払の時期及び引渡しの時期」は、37条書面の「必須的記載事項」であり、省略ができません。
よって、選択肢は、「違反する」となります。
また、「代金の支払の時期及び引渡しの時期」ですが、35条の重要事項の説明対象でもありません。この点でも、ダメです。
2の「宅地建物取引業者である売主Bは、宅地建物取引業者Cの媒介により、宅地建物取引業者ではない買主Dと宅地の売買契約を締結した。Bは、Cと共同で作成した37条書面にCの宅地建物取引士の記名押印がなされていたため、その書面に、Bの宅地建物取引士をして記名押印をさせなかった。」ですが、誤った記述です。
選択肢の場合、Bも、記名押印する必要があります。
ぶっちゃけ、“こういうもの”のため、考えようがありません。
選択肢の使い回しに備えて、選択肢丸ごとを押えてしまいましょう。
よって、選択肢は、「違反する」となります。
3の「売主である宅地建物取引業者Eの宅地建物取引士Fは、宅地建物取引業者ではない買主Gに37条書面を交付する際、Gから求められなかったので、宅地建物取引士証をGに提示せずに当該書面を交付した。」ですが、正しい記述です。
ド定番の選択肢のです。
37条書面は、宅建士が「記名押印」する義務はあります。
しかし、「交付」は、誰がしてもよく、よって、宅地建物取引士証も提示する必要はありません。
よって、選択肢は、「違反しない」となります。
なお、37条書面は、「説明」する義務もありません。
んなもんで、従業者がサービスで説明するのもOKです。
当然、宅建士がサービスで説明するのもOKです。
宅建士に、説明義務があるのは35条書面です。
4の「宅地建物取引業者Hは、宅地建物取引業者ではない売主Iから中古住宅を購入する契約を締結したが、Iが売主であるためIに37条書面を交付しなかった。」ですが、誤った記述です。
宅建業者Hは、自ら当事者として契約しているのですから、37条書面を作成交付する必要があります。
テキストを精読していれば、ふつうに、迷うことなく、確答できたはずです。
よって、選択肢は、「違反する」となります。
「1」は「違反する」です。
「2」は「違反する」です。
「3」は「違反しない」です。
「4」は「違反する」です。
本問は、「違反しないものはどれか?」ですので…
正解:3
…と相なります。
当該年度のぜんぶの問題(1~50)のリンクは、「こちら」です。
当該年度の「宅建業法」だけ、問題演習をしたい人は、「H29 宅建業法一覧リスト」を、ご利用ください。
類似問題あります。テーマ別の問題演習は、「宅建業法「37条(37条書面)」の過去問リスト」を、活用ください。
宅建の独学向け教材には、「2系統」あります。
はじめて法律を学ぶ方は「宅建(初学者向け)」を、参考にしてください。
んで、法学部卒等で、ある程度の素養のある人は、「宅建(経験者向け)」を、参考にしてください。
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試験勉強については、「宅地建物取引士(宅建)の独学」を、参考にしてください。
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