25問‐H29の過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第25問は、「地価公示法」の問題です。公示事項、標準地、努力義務などが出題されています。当該年度の「地価公示法」は、どれも、基礎レベルであり、テキストを精読し過去問演習をしていれば、穏当に取れる問題です。落としてはいけない問題です。がんばりましょう。

25問‐地価公示法

 

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難易度・優先順位ひとこと

 本問のレベルは「ふつう」です。

 多くの受験生は、正解するはずです。落とさないようにしましょう。

 本問の答えは、「こちら(数字のみ)」です。

解説

 本問は、「正しいもの」を選ぶ出題形式です。

 別段、複雑な指示はないので、ふつうに選択肢の1つ1つを解けばいいです。

 なお、本問には、類似問題があるので、後述する「参考リンク」を活用ください。

選択肢1

 1の「土地鑑定委員会は、標準地の単位面積当たりの価格及び当該標準地の前回の公示価格からの変化率等一定の事項を官報により公示しなければならないとされている。」ですが、誤った記述です。

 枝葉末節の問題ですが、公示事項は、なぜか、細かいところまで出題されているので、確実に、押さえておくべきです。

 さて、公示事項ですが、選択肢のいう「前回の公示価格からの変化率等」は、公示事項に含まれていません。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 なお、公示事項は…、

 標準地の所在の郡、市、区、町村及び字並びに地番

 標準地の単位面積当たりの価格及び価格判定の基準日

 標準地の地積及び形状

 標準地及びその周辺の土地の利用の現況

 その他国土交通省令で定める事項

 …となっています。

 先述したように、ここは、特によく狙われているので、正確に押えてください。

選択肢2

 2の「土地鑑定委員会は、公示区域内の標準地について、毎年2回、2人以上の不動産鑑定士の鑑定評価を求め、その結果を審査し、必要な調整を行って、一定の基準日における当該標準地の単位面積当たりの正常な価格を判定し、これを公示するものとされている。」ですが、誤った記述です。

 ずっこける問題です。

 間違っているのは、「毎年2回」のところです。

 正しくは、「毎年1回」です。

 大丈夫とは思いますが、こういう突拍子のない問題に、足を取られないようにしましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢3

 3の「標準地は、土地鑑定委員会が、自然的及び社会的条件からみて類似の利用価値を有すると認められる地域において、土地の利用状況、環境等が通常であると認められる一団の土地について選定するものとされている。」ですが、正しい記述です。

 地価公示法3条の条文がソックリ出ています。

 テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢4

 4の「土地の取引を行なう者は、取引の対象となる土地が標準地である場合には、当該標準地について公示された価格により取引を行なう義務を有する。」ですが、誤った記述です。

 公示価格にそのような拘束力はありません。

 土地取引を行う者は、公示価格を指標に取引するよう「努める(努力義務)」だけです。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「1」は「誤」です。

 「2」は「誤」です。

 「3」は「正」です。

 「4」は「誤」です。

 本問は、「正しいものはどれか?」ですので…

 正解:3

 …と相なります。

 >>> 次の問題へ。


参考リンク

 当該年度のぜんぶの問題(1~50)のリンクは、「こちら」です。

 類似問題あります。テーマ別の問題演習は、「宅建「法令上の制限」の「不動産鑑定評価・地価公示法」の過去問リスト」を、活用ください。

独学向け教材

 宅建の独学向け教材には、「2系統」あります。

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 試験勉強については、「宅地建物取引士(宅建)の独学」を、参考にしてください。

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