43問‐H29の過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第43問は、「専任媒介契約」の問題です。選択肢の1つに「ひっかけ」があり、出題形式が「正しいものはいくつあるか?」のため、正解し難い問題です。解ける選択肢は、しっかり判別して、正解するかどうかは、天に任せましょう。

43問‐専任媒介契約

 

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難易度・優先順位ひとこと

 本問のレベルは「やや難」です。

 「正しいものはいくつか?」という出題形式のため、正解し難い問題です。

 ぎりぎりまで選択肢を絞ったら、次の問題に駒を進めましょう。

 本問の答えは、「こちら(数字のみ)」です。

解説

 問題文に注意してください。

 「専任媒介契約(専属専任媒介契約ではない媒介契約)を締結」とあります。

 「ふつうの専任媒介契約」を念頭に、選択肢を当たってください。

 なお、本問には、類似問題があるので、後述する「参考リンク」を活用ください。

選択肢ア

 アの「Aは、2週間に1回以上当該専任媒介契約に係る業務の処理状況をBに報告しなければならないが、これに加え、当該中古マンションについて購入の申込みがあったときは、遅滞なく、その旨をBに報告しなければならない。」ですが、正しい記述です。

 設問の舞台は、「ふつうの専任媒介契約」です。

 よって、報告は、「2週間に1回以上」でOKです。

 また、後半の申込の際の「報告」も、正しいです。

 よって、選択肢は、「正」となります。

 なお、専属専任媒介契約だと、「1週間に1回以上」の報告です。

 なお、専任媒介契約・専属専任媒介契約とも、指定流通機構の登録と違って、報告には「休業日云々」の規定がないので、注意してください。

選択肢イ

 イの「当該専任媒介契約の有効期間は、3月を超えることができず、また、依頼者の更新しない旨の申出がなければ自動更新とする旨の特約も認められない。ただし、Bが宅地建物取引業者である場合は、AとBの合意により、自動更新とすることができる。」ですが、誤った記述です。

 まず、後半の自動更新ですが、自動更新はできません。それは、「業者間」であってもです。

 契約の更新は、依頼主の申し出に限ります。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 なお、前半の契約期限の「3月を超えることができず」は、正しいです。

 媒介契約は、どれも、期限が「3ヶ月以内」となっています。んで、これより長い期間を定めたときは、「3ヶ月」に短縮されます。

選択肢ウ

 ウの「Aは、当該専任媒介契約の締結の日から7日(ただし、Aの休業日は含まない。)以内に所定の事項を指定流通機構に登録しなければならず、また、法第50条の6に規定する登録を証する書面を遅滞なくBに提示しなければならない。」ですが、誤った記述です。

 軽いひっかけです。

 間違っているのは、「Bに提示しなければならない」のところです。

 この場合、提示ではなく、「引き渡す」必要があります。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 なお、前半の「7日以内に登録、休業日を含まない」は、正しいです。数字は常に狙われているので、確実に押えておきましょう。

選択肢エ

 エの「当該専任媒介契約に係る通常の広告費用はAの負担であるが、指定流通機構への情報登録及びBがAに特別に依頼した広告に係る費用については、成約したか否かにかかわらず、国土交通大臣の定める報酬の限度額を超えてその費用をBに請求することができる。」ですが、誤った記述です。

 選択肢をよく読めば、大丈夫でしょう。

 報酬とは別に請求できるのは、「特別に依頼された広告に係る費用」のみです。

 登録料等は、報酬に“込み込み”です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「ア」は「正」です。

 「イ」は「誤」です。

 「ウ」は「誤」です。

 「エ」は「誤」です。

 本問は、「正しいものはいくつあるか?」ですので…

 正解:1

 …と相なります。

 >>> 次の問題へ。


参考リンク

 当該年度のぜんぶの問題(1~50)のリンクは、「こちら」です。

 当該年度の「宅建業法」だけ、問題演習をしたい人は、「H29 宅建業法一覧リスト」を、ご利用ください。

 類似問題あります。テーマ別の問題演習は、「宅建業法「媒介契約」の過去問リスト」を活用ください。

独学向け教材

 宅建の独学向け教材には、「2系統」あります。

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