第32問は、おなじみ「広告開始時期の制限」と「取引態様の明示」義務の問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
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本問のレベルは「ふつう」です。
大半の受験生は、「点」にする問題です。
宅建業法は、点数源となる科目です。本問は、ゼッタイに落としてはいけない問題です。
本問の答えは、「こちら(数字のみ)」です。
本問は、「違反しないものはどれか?」を問う出題です。
別段、複雑な指示はないので、ふつうに解けばいいのですが、最終解答のときだけは、問題文の求めている「違反しないもの」を選んでください。
ケアレスミスで、選び間違いをすることがあります。
なお、本問には、類似問題があるので、後述する「参考リンク」を活用ください。
選択肢1の「Aは、宅地の造成に当たり、工事に必要とされる許可等の処分があった宅地について、当該処分があったことを明示して、工事完了前に、当該宅地の販売に関する広告を行った。」ですが、正しい記述です。
おなじみ「広告開始時期の制限」の問題です。
当該規定は、要は、「許可や確認がなされる前に、広告をするな」であり、逆を言えば、「許可や確認がされた後なら、広告をしてもよい」です。
本問の場合、工事完了前とはいえ、「許可等の処分」があった「後」に、広告をしています。
よって、選択肢は、「違反しない」となります。
ちなみに、「許可申請中」や「確認申請中」といった「中」はダメです(法に違反します)。あくまで、「許可後・確認後」です。
選択肢2の「Aは、自ら売主として新築マンションを分譲するに当たり、建築基準法第6条第1項の確認の申請中であったため、「建築確認申請済」と明示して、当該建物の販売に関する広告を行い、建築確認を受けた後に売買契約を締結した。」ですが、誤った記述です。
先の選択肢でもいいましたが、「許可申請中」や「確認申請中」といった「中」はダメです。あくまで、「許可後・確認後」に、広告を打たねばなりません。
選択肢の場合、建築確認を申請しただけで、広告を打っているので、「違反する」と相なります。
なお、後半の「建築確認を受けた後に売買契約を締結した。」のところに、ひっかからないでください。
そうだからといって、広告の法令違反が免責されるわけではありません。
選択肢3の「Aは、中古の建物の売買において、当該建物の所有者Bから媒介の依頼を受け、取引態様の別を明示せすに自社ホームページに広告を掲載したが、広告を見た者からの問い合わせはなく、契約成立には至らなかった。」ですが、誤った記述です。
おなじみ「取引態様の明示」義務の問題です。
広告する時点で、「取引態様の明示」しなくてはいけません。
本問では、それをしていないので、「違反する」と相なります。
後半に、ひっかからないでください。
たとえ、問い合わせがなく、契約成立がなかったとしても、それでもって、「取引態様の明示」義務違反がなくなるわけではありません。
ちなみに、「取引態様の明示」義務ですが、これは、2規定あります。
1つは、先の「広告をするとき」に、義務付けられています。
もう1つは、「注文を受けたとき」に、義務付けられています。
ひっかけで、広告時に「取引態様の明示」をしたから、注文時にはしなくていいってな出題があるので、注意してください。
広告時に、注文時にすることになります。
選択肢4の「Aは、甲県知事から業務の全部の停止を命じられ、その停止の期間中に未完成の土地付建物の販売に関する広告を行ったが、当該土地付建物の売買の契約は当該期間の経過後に締結した。」ですが、誤った記述です。
細かい条文を追わずに、常識的に、判断しましょう。
業務の全部の停止を命じられているのに、「広告」という営業活動をしていいわけがありません。
よって、「違反する」と相なります。
選択肢の場合、「業務停止処分」に違反するので、免許が取り消されます。
「1」は「違反しない」です。
「2」は「違反する」です。
「3」は「違反する」です。
「4」は「違反する」です。
本問は、「違反しないものはどれか?」ですので…
正解:1
…と相なります。
当該年度のぜんぶの問題(1~50)のリンクは、「こちら」です。
当該年度の「宅建業法」だけ、問題演習をしたい人は、「H28 宅建業法一覧リスト」を、ご利用ください。
類似問題あります。テーマ別の問題演習は…、
「宅建業法「広告規制」の過去問リスト」や…、
「宅建業法「取引態様の別」の過去問リスト」を、活用ください。 広告開始時期の制限,取引態様の明示
宅建の独学向け教材には、「2系統」あります。
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