31問‐H28の過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第31問は、「保証協会」と「弁済業務保証金分担金」の総合問題です。軽いひっかけが1つあります。算数の選択肢が1つあります。残りは、基本事項の問題です。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

31問‐保証協会等

 

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難易度・優先順位ひとこと

 本問のレベルは「ふつう」です。

 大半の受験生は、「点」にする問題です。

 宅建業法は、点数源となる科目です。本問は、ゼッタイに落としてはいけない問題です。

 本問の答えは、「こちら(数字のみ)」です。

解説

 本問は、「正しいもの」を選ぶ出題形式です。

 別段、複雑な指示はないので、ふつうに選択肢の1つ1つを解けばいいです。

 なお、本問には、類似問題があるので、後述する「参考リンク」を活用ください。

選択肢1

 選択肢1の「保証協会に加入することは宅地建物取引業者の任意であり、一の保証協会の社員となった後に、宅地建物取引業に関し取引をした者の保護を目的として、重ねて他の保証協会の社員となることができる。」ですが、誤った記述です。

 基本問題です。

 確かに、「保証協会に加入することは宅地建物取引業者の任意」ですが、重ねて他の保証協会の会員にはなれません。

 テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢2

 選択肢2の「保証協会に加入している宅地建物取引業者(甲県知事免許)は、甲県の区域内に新たに支店を設置した場合、その設置した日から1月以内に当該保証協会に追加の弁済業務保証金分担金を納付しないときは、社員の地位を失う。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「その設置した日から“1月”以内」のところです。

 正しくは、「その設置した日から“2週間”以内」です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 特に、当該「保証協会」の論点では、「数字」が出ます。

 憶えさえすればいいので、テキストで確認して、暗記に勤めてください。

選択肢3

 選択肢3の「保証協会から還付充当金の納付の通知を受けた社員は、その通知を受けた日から2週間以内に、その通知された額の還付充当金を主たる事務所の最寄りの供託所に供託しなければならない。」ですが、誤った記述です。

 軽いひっかけ問題です。

 間違っているのは、「供託所」のところです。

 正しくは、「保証協会」です。

 保証協会の社員なので、保証協会に納付することになります。

 選択肢のいう「主たる事務所の最寄りの供託所に供託」なのは、「営業保証金」の場合です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢4

 選択肢4の「150万円の弁済業務保証金分担金を保証協会に納付して当該保証協会の社員となった者と宅地建物取引業に関し取引をした者は、その取引により生じた債権に関し、2500万円を限度として、当該保証協会が供託した弁済業務保証金から弁済を受ける権利を有する。」ですが、正しい記述です。

 本問は、算数の問題です。

 納めるべき「弁済業務保証金分担金」の規定を思い出してください。

 選択肢には、「150万円の弁済業務保証金分担金を保証協会に納付」とあります。

 この場合…、

 本店・・・60万円

 支店1・・・30万円

 支店2・・・30万円

 支店3・・・30万円

 …という内訳になります。

 これを、「営業保証金」に換算すると…、

 本店・・・1,000万円

 支店1・・・500万円

 支店2・・・500万円

 支店3・・・500万円

 …で、合計「2,500万円」までの保証を受けられることになります。

 んなもんで、選択肢は、「正」となります。

答え

 「1」は「誤」です。

 「2」は「誤」です。

 「3」は「誤」です。

 「4」は「正」です。

 本問は、「正しいものはどれか?」ですので…

 正解:4

 …と相なります。

 >>> 次の問題へ。


参考リンク

 当該年度のぜんぶの問題(1~50)のリンクは、「こちら」です。

 当該年度の「宅建業法」だけ、問題演習をしたい人は、「H28 宅建業法一覧リスト」を、ご利用ください。

 類似問題あります。テーマ別の問題演習は、「宅建業法「保証協会」の過去問リスト」を、活用ください。

独学向け教材

 宅建の独学向け教材には、「2系統」あります。

 はじめて法律を学ぶ方は「宅建(初学者向け)」を、参考にしてください。

 んで、法学部卒等で、ある程度の素養のある人は、「宅建(経験者向け)」を、参考にしてください。

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宅建のこまごましたもの

 試験勉強については、「宅地建物取引士(宅建)の独学」を、参考にしてください。

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 ブログに試験勉強に関する記事を投稿しています。興味のある方は、「宅建タグの投稿記事」を、お目汚しください。

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