45問‐H27の過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第45問は、「新築住宅の瑕疵担保責任」を問う問題です。毎年、住宅品確法と住宅瑕疵担保履行法は、「1問」が問われます。おおむね、テキストを精読していれば解けますし、繰り返し問われる論点が多く、過去問演習をしていれば、取れる問題です。貴重な1点を確保しましょう。

45問‐新築住宅瑕疵担保責任

 

 (クリックして拡大。)

難易度・優先順位ひとこと

 本問のレベルは「ふつう」です。

 テキストには載っていない選択肢もありますが、大半の受験生は、「点」にする問題です。

 落としたくない問題です。

 本問の答えは、「こちら(数字のみ)」です。

解説

 本問は、「正しいもの」を選ぶ出題形式です。

 別段、複雑な指示はないので、ふつうに選択肢の1つ1つを解けばいいです。

 なお、本問には、類似問題があるので、後述する「参考リンク」を活用ください。

選択肢1

 選択肢1の「宅地建物取引業者は、自ら売主として宅地建物取引業者である買主との間で新築住宅の売買契約を締結し、その住宅を引き渡す場合、住宅販売瑕疵担保保証金の供託又は住宅販売瑕疵担保責任保険契約の締結を行う義務を負う。」ですが、誤った記述です。

 当該新築住宅の瑕疵担保責任は、「個人」との契約が対象です。

 選択肢の場合、買主が宅建業者なので、適用除外となります。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢2

 選択肢2の「自ら売主として新築住宅を販売する宅地建物取引業者は、住宅販売瑕疵担保保証金の供託をする場合、宅地建物取引業者でない買主へのその住宅の引渡しまでに、買主に対し、保証金を供託している供託所の所在地等について記載した書面を交付して説明しなければならない。」ですが、誤った記述です。

 基本問題です。

 当該瑕疵担保責任の説明は、「売買契約を締結するまでに」です。

 よく出るところなので、確実に押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢3

 選択肢3の「自ら売主として新築住宅を宅地建物取引業者でない買主に引き渡した宅地建物取引業者は、基準日に係る住宅販売瑕疵担保保証金の供託及び住宅販売瑕庇担保責任保険契約の締結の状況について届出をしなければ、当該基準日以後、新たに自ら売主となる新築住宅の売買契約を締結することができない。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「当該基準日以後」のところです。

 正しくは、「当該基準日の翌日から起算して、50日を経過した日以後」です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 これもよく出ます。数字の「50」と「翌日起算」のところは、正確に暗記です。数字は、「かしたんぽ」で5文字の50くらいに憶えるといいです。

選択肢4

 選択肢4の「住宅販売瑕疵担保責任保険契約を締結している宅地建物取引業者は、当該保険に係る新築住宅に、構造耐カ上主要な部分及び雨水の浸入を防止する部分の隠れた瑕疵(構造耐カ又は雨水の浸入に影響のないものを除く。)がある場合に、特定住宅販売瑕疵担保責任の履行によって生じた損害について保険金を請求することができる。」ですが、正しい記述です。

 この保険は、新築住宅の買主の保険ではなく、宅建業者の保険です。

 業者が、瑕疵担保の履行によって生じた損害を填補するのが目的であり、宅建業者が請求するものとなります。

 よって、選択肢は、「正」となります。

 テキストに載ってないかもですが、余白に、メモ書き程度をしておけばよいでしょう。

答え

 「1」は「誤」です。

 「2」は「誤」です。

 「3」は「誤」です。

 「4」は「正」です。

 本問は、「正しいものはどれか?」ですので…

 正解:4

 …と相なります。

 >>> 次の問題へ。


参考リンク

 当該年度のぜんぶの問題(1~50)のリンクは、「こちら」です。

 当該年度の「宅建業法」だけ、問題演習をしたい人は、「H27 宅建業法一覧リスト」を、ご利用ください。

 類似問題あります。テーマ別の問題演習は、「宅建業法「住宅瑕疵担保責任」の過去問リスト」を、活用ください。

独学向け教材

 宅建の独学向け教材には、「2系統」あります。

 はじめて法律を学ぶ方は「宅建(初学者向け)」を、参考にしてください。

 んで、法学部卒等で、ある程度の素養のある人は、「宅建(経験者向け)」を、参考にしてください。

PDF過去問に一言

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 PDF過去問の演習には、「タブレット」が最も勝手がよくて、ストレスも少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

 受験が終わっても、他の試験で使え、サブ機としても使えます。受験を機に「Fire HD」を検討するのは、損はないです。

宅建のこまごましたもの

 試験勉強については、「宅地建物取引士(宅建)の独学」を、参考にしてください。

 「宅建」という資格を、より知りたい方は、「資格ガイド Sランク資格:宅地建物取引士」を、一読願います。

 ブログに試験勉強に関する記事を投稿しています。興味のある方は、「宅建タグの投稿記事」を、お目汚しください。

みんなとシェアする