30問‐H27の過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第30問は、「専任媒介契約」の問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

30問‐専任媒介契約

 

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難易度・優先順位ひとこと

 本問のレベルは「ふつう」です。

 「違反するものはいくつあるか?」の問題ですが、選択肢の1つ1つは基本事項なので、大丈夫なはずです。

 多くの受験生が、「点」にする問題です。失点は厳禁です!!

 本問の答えは、「こちら(数字のみ)」です。

解説

 本問は、「違反するものはいくつあるか」を選ぶ出題形式です。

 別段、複雑な指示はないので、ふつうに選択肢の1つ1つを解けばいいです。

 なお、本問には、類似問題があるので、後述する「参考リンク」を活用ください。

選択肢ア

 選択肢アの「Aは、Bが宅地建物取引業者であったので、宅地建物取引業法第34条の2第1項に規定する書面を作成しなかった。」ですが、誤った記述です。

 「宅地建物取引業法第34条の2第1項に規定する書面」のところで、ちょっと、アレレとなる問題です。

 が、ちゃんと、問題文を読んだ人なら、大丈夫なはずです。

 問題文には、「宅地建物取引業者Aは、Bが所有する宅地の売却を依頼され、専任媒介契約を締結した。」とあるので、「第34条の2第1項に規定する書面」が「媒介契約書面」であることが、推測できるはずです。

 さて、選択肢の内容ですが、「媒介契約書面」は、相手が宅建業者であっても、省略できません。

 よって、選択肢は、「違反する」となります。

 業者間で省略できるのは、35条書面の重要事項の説明くらいなので、整理して憶えましょう。

選択肢イ

 選択肢イの「Aは、Bの要望により、指定流通機構に当該宅地を登録しない旨の特約をし、指定流通機構に登録しなかった。」ですが、誤った記述です。

 媒介契約を結んだ場合は、登録が、「法」で義務付けられています。

 依頼者の意思に関係なく、登録しなければなりません。また、こういう、特約は、できません。(無効扱いです。)

 よって、選択肢は、「違反する」となります。

選択肢ウ

 選択肢ウの「Aは、短期間で売買契約を成立させることができると判断したので指定流通機構に登録せず、専任媒介契約締結の日の9日後に当該売買契約を成立させた。」ですが、誤った記述です。

 専任媒介契約の場合、「7日以内(休業日を含まない)」に、登録する必要があります。

 9日と7日を超過しているので、完全に違法です。

 よって、選択肢は、「違反する」となります。

選択肢エ

 選択肢エの「Aは、当該契約に係る業務の処理状況の報告日を毎週金曜日とする旨の特約をした。」ですが、正しい記述です。

 

 専任媒介契約の場合、「2週間に1回以上」、報告する必要があります。

 選択肢の場合、毎週金曜日と「毎週」となっているので、丁寧なサービスをしていることになり、法には違反していません。

 よって、選択肢は、「違反しない」となります。

答え

 「ア」は「違反する」です。

 「イ」は「違反する」です。

 「ウ」は「違反する」です。

 「エ」は「違反しない」です。

 本問は、「違反するものはいくつあるか?」ですので…

 正解:3

 …と相なります。

 >>> 次の問題へ。


参考リンク

 当該年度のぜんぶの問題(1~50)のリンクは、「こちら」です。

 当該年度の「宅建業法」だけ、問題演習をしたい人は、「H27 宅建業法一覧リスト」を、ご利用ください。

 当該論点の勉強には、「宅建業法「媒介契約」の過去問リスト」を、活用ください。

独学向け教材

 宅建の独学向け教材には、「2系統」あります。

 はじめて法律を学ぶ方は「宅建(初学者向け)」を、参考にしてください。

 んで、法学部卒等で、ある程度の素養のある人は、「宅建(経験者向け)」を、参考にしてください。

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宅建のこまごましたもの

 試験勉強については、「宅地建物取引士(宅建)の独学」を、参考にしてください。

 「宅建」という資格を、より知りたい方は、「資格ガイド Sランク資格:宅地建物取引士」を、一読願います。

 ブログに試験勉強に関する記事を投稿しています。興味のある方は、「宅建タグの投稿記事」を、お目汚しください。

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