第35問は、「宅建業・宅地建物取引士」の問題です。いやらしい選択肢があります。テキストを精読していれば、何とか解けますが、正解するのは厳しいといっていい問題です。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「やや難」です。
最終解答に迷います。ざっくり解答して下さい。
本問の答えは、「こちら(数字のみ)」です。
本問は、「正しいもの」を選ぶ出題形式です。
別段、複雑な指示はないので、ふつうに選択肢の1つ1つを解けばいいです。
なお、本問には、類似問題があるので、後述する「参考リンク」を活用ください。
「宅地建物取引業者は、取引の関係者に対し、信義を旨とし、誠実にその業務を行わなければならない」との規定があるが、宅地建物取引士については、規定はないものの、公正かつ誠実に宅地建物取引業法に定める事務を行うとともに、宅地建物取引業に関連する業務に従事する者との連携に努めなければならないものと解されている。」ですが、誤った記述です。
意地の悪い「ひっかけ」問題です。
誤っているのは、「宅地建物取引士については、規定はないものの」のところです。
宅地建物取引士についても、規定があります。
よって、選択肢は、「誤」となります。
こういう出題もあるので、テキストは、どの単元も、丁寧に見ておきましょう。
2の「「宅地建物取引士は、宅地建物取引業の業務に従事するときは、宅地建物取引士の信用または品位を害するような行為をしてはならない」との規定がある。」ですが、誤った記述です。
これも、難儀です。
額面どおりに受け止めると、「宅地建物取引業の業務に従事しないとき」は、信用や品位を害してもいい、と読めてしまいます。
信用失墜行為の禁止は、「常」です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
3の「「宅地建物取引士は、宅地建物取引業を営む事務所において、専ら宅地建物取引業に従事し、これに専念しなければならない」との規定がある。」ですが、誤った記述です。
文面からすると、正しく見えますが、このような規定はありません。
額面どおりに受け止めると、宅建士になると、営業や事務ができないことになってしまいます。
よって、選択肢は、「誤」となります。
4の「「宅地建物取引業者は、その従業者に対し、その業務を適正に実施させるため、必要な教育を行うよう努めなければならない」との規定があり、「宅地建物取引士は、宅地または建物の取引に係る事務に必要な知識及び能力の維持向上に努めなければならない」との規定がある。」ですが、正しい記述です。
両者とも、「努力規定」として、定められています。
よって、選択肢は、「正」となります。
典型的な、テキストの精読が必要な問題です。
「1」は「誤」です。
「2」は「誤」です。
「3」は「誤」です。
「4」は「正」です。
本問は、「正しいものはどれか?」ですので…
正解:4
…と相なります。
当該年度のぜんぶの問題(1~50)のリンクは、「こちら」です。
当該年度の「宅建業法」だけ、問題演習をしたい人は、「H27 宅建業法一覧リスト」を、ご利用ください。
類似問題あります。テーマ別の問題演習は、「宅建業法「宅地建物取引士」の過去問リスト」を、活用ください。
宅建の独学向け教材には、「2系統」あります。
はじめて法律を学ぶ方は「宅建(初学者向け)」を、参考にしてください。
んで、法学部卒等で、ある程度の素養のある人は、「宅建(経験者向け)」を、参考にしてください。
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試験勉強については、「宅地建物取引士(宅建)の独学」を、参考にしてください。
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